対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
全くの初級者がどう成長していくか、見守ってください。

爆笑!寶酒造杯東京大会 part14

2009-10-10 09:21:04 | 棋譜


尻尾を捨てるわけにいかないと白70だが、
その判断自体がおかしかったかもしれない。
実戦は白76-78のノゾキにツイでくれたが、
77で78の方をツガれても単純に攻め合い負けだった可能性が高い。

苦心惨憺ながら白84で何とかなりそうな気配に。
黒91は相手の方が三目中手と錯覚したらしいく、
ここを部分的にセキで生きて先手を取れば、
この部分に限っては白文句はいえない。



それでもまだ右辺の黒模様が膨大なので
白94から手をつけていく。
白96に黒97-99が意外な手。
黒97はネットならクリックミスかと思ってしまいそう。

白100-102は狙っていて、
白106で狙いが実現。
白114は中央の三子を持ち込みにしつつ、
下辺の断点を狙った手だが、
実質は4.5目の手なので時期尚早。
115のオシか右上が急がれる。

黒115から5子を取られ、
右上中央に地がつきそうでは難しいかと思ったが
案外大きくならず結局作って10目ほど白が勝っていた。

爆笑!寶酒造杯東京大会 part13

2009-10-08 23:07:51 | 棋譜
はい、ご無沙汰。
すっかり寶酒造杯も1ヶ月前の話になってしまったねぇ。
残りサクサクッっといきますか。
で、どこまで話したっけ?

4回戦勝利で勝ち越し決定と同時に、
景品の獲得も確定。
内容的にも先の3局と違い、
自分なりに納得できる内容で満足と、
気分はアゲ↑アゲ↑ってところ。

ワケあって人見知りな私にしては珍しく口も滑らかで、
試飲コーナーのスタッフの方に白壁蔵をいただきながら、
「あともう一番勝って、これを貰って帰りたいですね」
などと調子のいいことをいう始末。
当然指の方はクイックイッとやっているわけで、
相変わらずポロ良い、
しかし勢いをつけていよいよ最終5回戦である。

握って白番。
結局、今大会は白黒白黒白と交互に持つことになった。



黒5から7は変則だけれど、
私のレベルでは多少白が有難いという程度であることは、
身に染みてわかっているので、
極めてオーソドックスに応じる。

ただ白22辺りから化けの皮がはがれてきて、
白26と広げたところをアッサリ切断されては流れがおかしい。

多少焦ったゆえに打った白36が
それに輪をかけておかしく、
白56までダメを打っただけで、
黒に中央模様を築かれては既に打ちにくい。

もっとも酒が入っているせいか、
連勝の勢いのせいか自分の打ち方のまずさを嘆きながらも
それほど悲観はしていなかったが。

しかし白58から重く動いたところを
黒69と急所にしっぺ返しを喰らっては
さすがに「ギャフン!」である。

改めてみるとホントに白まずいね。

新刊棋書情報「わが天才棋士 井山裕太」

2009-10-02 21:27:16 | 棋書
石井邦生プロが現在名人戦に挑戦している愛弟子、
井山裕太プロについて綴った、
わが天才棋士 井山裕太
という本が刊行されている。
ヒカルの碁」で囲碁界に貢献した、
集英社から出版。

内容は石井プロが弟子との出会いから、
その人となりを綴った前半。
昨年の名人挑戦手合と今期の名人挑戦者決定リーグから、
数局ピックアップして石井プロが解説する後半。
そして「ヒカルの碁」の原作者ほったゆみと
井山プロの対談という特別企画の3つの構成になっている。
「井山プロ=『ヒカルの碁』世代」という位置づけらしいが、
本文によれば井山プロが碁を始めたのは、「ヒカルの碁」とは関係がない。

中々に充実した内容で、そこはさすが大手出版社というところか。
ちょっと立ち読みした範囲では
囲碁を教えた井山プロの祖父の教授法など大変興味深かった。

現在、進行中の名人戦の前に読んでおけば、
名人戦をより一層、面白く観戦できると思う。
囲碁ファンなら恐らく満足できる内容。

ただ正直なところ旬といえば旬ながら、
まだ「これから」「挑戦者」という棋士の小伝を、
早くも出版するのはどうかなという気もしないではない。
それだけ今、未来への希望が彼しかいないという
日本囲碁界の現れだとも思うが…。

若手プロのみなさん、ごめんなさい。