向先、逆コミ3目半。
本局、2手目高目だが、今ちょっと感心がある着手点で、今後度々出てくるかもしれない。
4手目に星なのは、まだ高目に不安があるから。
高目の意図としては「かかってこーい！」という気持ちが強いのだけど、黒はぼんやりと黒5には参った。
高目側からツメたいが、どうなるのか予想もつかない。
そこで形を決めるべく積極的に白6だが、対して黒7の大ケイマ受けがどうやら相手の好みのようだ。
終局後白40から、何か良い手段がないかいろいろ考えたが、何の事はない。
私のこの大ケイマ受けに対する定石認識に誤りがあって不利になっただけのようである。
Fig.1が実戦だが、正しくはFig.2のような進行が相場か。
右上には双方とも白A黒B白Cのキリが残っている。
その威力はよくわからないけど。
あまり変わらないようだが、Fig.2は黒後手だし、白20では白24からのハネツギを利かしてDにノビ、黒22と換わって先手という定石もある。
この場合はむしろその定石（ハネツギからDにノビ）が適切だろう。
そしてFig.1の実戦は隅が堅いは堅いが、黒の厚みも強化しており白が損と思われる。
もっとも正しく定石を打てたとしても、黒の右辺は凝り形っぽいながら中央への発言も強く、中々の構えのようにも思える。
白は右上と右下にシノがないといけない石を抱えることになり、忙しい。
大ゲイマ受けは江戸時代は盛んに打たれたが、現代ではやや珍しい部類に入る。
しかしカカった側の応手がほぼ三々入りに限られ、しかも出来る図もあまり差がないのをることを考えると、案外作戦を立てやすい手なのではないだろうか？
カカった側にしても
「三々しかない」
という固定観念にとらわれると危なそうだ。
石田芳夫先生も「21世紀の手」といっているらしいし、本譜、意外に有力な布石に思える。
実戦は黒39という、よくわからない手が出て来たので
「まだまだ、これから」
と思っていたが、シノごうとして手順に黒を強化してしまったり、弱石を3つも抱えたりして忙しい。
25手10分の考慮時間も加わって、チグハグな手に終始してしまった。
「えっと、この石の死活は…」
とか
「さて、どういう構想で行こう」
などと考えたい時に、時間切れが迫ってくるんだ、コレが。
敗着は白128。
「馬鹿か？オレ」
と呟きたい一手。
もっともここで上辺を打ってシノいだとしても、中央の一間トビで連なる5子が相当薄いので、白が劣勢な感じである。
諦め悪く打ってみたが、相手の石を切断しようとして、逆に中央の石が孤立したところで投了。
連勝は5でストップ。
しかし何はともあれ9級になる前に、こういった基礎的な知識の欠落を補えて良かった。
「負けたけど、また一つ強くなりましたよ」
そう思う事にする。
(;GM[1]FF[1]SZ[19]
;B[pd];W[ed];B[pp];W[dp];B[cj];W[qf];B[mc];W[qc];B[qd];W[pc]
;B[od];W[rd];B[re];W[rc];B[qe];W[nb];B[pj];W[nq];B[qm];W[qq]
;B[pq];W[qp];B[po];W[pr];B[or];W[qr];B[oq];W[rn];B[rm];W[qn]
;B[pn];W[qo];B[jq];W[pm];B[pl];W[om];B[qk];W[mm];B[nr];W[no]
;B[np];W[mp];B[mq];W[lp];B[lq];W[kp];B[jp];W[fq];B[cn];W[bp]
;B[bo];W[ce];B[mk];W[nk];B[nj];W[ok];B[oj];W[og];B[mg];W[mi]
;B[nh];W[me];B[ne];W[nc];B[md];W[le];B[nd];W[ch];B[lk];W[kc]
;B[mb];W[oc];B[mf];W[km];B[jk];W[ki];B[kg];W[ii];B[im];W[id]
;B[jn];W[kn];B[on];W[nn];B[lo];W[ol];B[ml];W[kl];B[kk];W[ln]
;B[ko];W[mo];B[jo];W[ll];B[ig];W[gi];B[gg];W[ei];B[gd];W[fe]
;B[ge];W[hc];B[gc];W[jf];B[jg];W[il];B[jl];W[hf];B[gf];W[gb]
;B[fb];W[ib];B[ga];W[hb];B[ec];W[dc];B[db];W[cc];B[cb];W[cl]
;B[ke];W[kf];B[lf];W[ld];B[je];W[jd];B[if];W[hh];B[kb];W[jb]
;B[lb];W[hg];B[he];W[el];B[en];W[gn];B[bl];W[cm];B[bm];W[an]
;B[bn];W[ao];B[ck];W[em];B[bh];W[bi];B[ci];W[bg];B[dh];W[ah]
;B[di];W[fg];B[ej];W[fj];B[ek];W[dk];B[fk];W[hk];B[gl];W[gm]
;B[hl];W[gk];B[fl];W[ik];B[hm];W[dn];B[do];W[ha];B[ja];W[jm]
;B[mj];W[dg];B[eh];W[eg];B[fh]C[{White resigns.}])
本局、2手目高目だが、今ちょっと感心がある着手点で、今後度々出てくるかもしれない。
4手目に星なのは、まだ高目に不安があるから。
高目の意図としては「かかってこーい！」という気持ちが強いのだけど、黒はぼんやりと黒5には参った。
高目側からツメたいが、どうなるのか予想もつかない。
そこで形を決めるべく積極的に白6だが、対して黒7の大ケイマ受けがどうやら相手の好みのようだ。
終局後白40から、何か良い手段がないかいろいろ考えたが、何の事はない。
私のこの大ケイマ受けに対する定石認識に誤りがあって不利になっただけのようである。
Fig.1が実戦だが、正しくはFig.2のような進行が相場か。
右上には双方とも白A黒B白Cのキリが残っている。
その威力はよくわからないけど。
あまり変わらないようだが、Fig.2は黒後手だし、白20では白24からのハネツギを利かしてDにノビ、黒22と換わって先手という定石もある。
この場合はむしろその定石（ハネツギからDにノビ）が適切だろう。
そしてFig.1の実戦は隅が堅いは堅いが、黒の厚みも強化しており白が損と思われる。
もっとも正しく定石を打てたとしても、黒の右辺は凝り形っぽいながら中央への発言も強く、中々の構えのようにも思える。
白は右上と右下にシノがないといけない石を抱えることになり、忙しい。
大ゲイマ受けは江戸時代は盛んに打たれたが、現代ではやや珍しい部類に入る。
しかしカカった側の応手がほぼ三々入りに限られ、しかも出来る図もあまり差がないのをることを考えると、案外作戦を立てやすい手なのではないだろうか？
カカった側にしても
「三々しかない」
という固定観念にとらわれると危なそうだ。
石田芳夫先生も「21世紀の手」といっているらしいし、本譜、意外に有力な布石に思える。
実戦は黒39という、よくわからない手が出て来たので
「まだまだ、これから」
と思っていたが、シノごうとして手順に黒を強化してしまったり、弱石を3つも抱えたりして忙しい。
25手10分の考慮時間も加わって、チグハグな手に終始してしまった。
「えっと、この石の死活は…」
とか
「さて、どういう構想で行こう」
などと考えたい時に、時間切れが迫ってくるんだ、コレが。
敗着は白128。
「馬鹿か？オレ」
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もっともここで上辺を打ってシノいだとしても、中央の一間トビで連なる5子が相当薄いので、白が劣勢な感じである。
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