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対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
全くの初級者がどう成長していくか、見守ってください。

第4回宝酒造杯東京大会2【第2局】

2011-09-13 21:15:55 | 棋譜
つづき

自分の判断力に一抹の不安を覚えながら休憩。

今思い返すと、もしかして当日の私は、
二日酔いだったのかもしれないです。

元々、二日酔いになるほどお酒に強くないので、
二日酔いがどういうものなのかよくわからず、
よって判断が出来ないのですが、
とにかくいつも通り緊張しながらも、
胃の辺りと首の付け根の辺りに重さを感じ、
ボーっとした感じ…。

大体2日連続で夜まで飲むということが、
私には滅多なく、学生以来。
やはり最悪のコンディションだったのでしょうか(自覚なし)。
しかし大会が待ってくれるはずもなく、2局目。

握って、今度は私の白番。
相手の方は私と同年輩かちょっと若い感じの人。

この方はやたらめったらノゾくのが好き…って書くと
語弊がありそうですが、そういう印象の打ち手。
あ、ご本人は普通の人です(念のため)。



この局面だけみるとどうしてこうなったのか、
皆目見当がつかないでしょうが、
左上は小目に私がケイマにかかったところを
一間バサミで応じてお互いに定石はずれを打った結果。

ただ黒の形が厚みと呼ぶには軟弱な感じで、
一子を制して結構な地もある白がやれる感じがしていました。

またこの局面は白△とアテたところですが、
これで中央もそんなに大きくはならない…と判断。



実際、こうメリメリやっていて大きくはならないのですが、
黒7が私のヨミになく、一瞬「しめた」と思って
白Aに石を置いたのがケチのつきはじめ。

指を話す前にここにダメヅマリでとられると気づいたので、
そのまま白8に石を移したのですが、
ちょっとニクツキ気味で後ろめたかった…。



そして今、黒▲と切った後、黒が白の眼を奪いにきている局面。
ここで…事件は起きた!



「行きがけの駄賃」というつもりで
白2からアテテいったのが運の尽き。
白10と打って指を離した瞬間に

アー!

ちょっと何をやっているのかわからないかもしれないですが、
ここもアタリだと文字通り錯覚していたのです。

やっちまったぁ!

相手の方も一瞬「フエッ?」という顔をして、
一瞬見直した後、当然、黒11。
その瞬間、勝勢だった碁は手から零れ落ちたのでした…(号泣)。

ちなみにここまでの目算だと10目以上リードして、
攻められている石も白AとBが見合いで楽々いき…と思います。

目算し直し、何とか逆転の余地がないか考えましたが
時期が悪くとてもリカバリーできないことを確認。
そのまま投了となりました…。

まぁ、ここまで大ポカだともう笑うしかなく、
終局後の感想戦でも「やり直したいですね」なんて
半ば本気の冗談を苦笑で飛ばせるぐらいの余裕はありましたが…。

それにしても世界最大級の大ポカですね…。
これはもうコンディションではなくて、
やっぱりアタマのネジが15本ぐらい足りないのでしょう。

第4回宝酒造杯東京大会2【第1局】

2011-09-12 21:59:11 | 棋譜
さて土曜日に行われた宝酒造杯東京大会を
ザッとふりかえってみますかね。

先に書いた通り、今回は女性率が高く、
また心なしか年齢層も若干下がっているように感じました。

いつもだと2階のホールに上がると
独特の「香り」が漂ってくるのですが、
今回は不思議にそういうこともなく…。
「碁的」「囲碁ガール」効果でしょうか?

それを象徴するかのように第1局は珍しく、
私より若い男の方。
というより10代か20代前半の青年です。

握って私の黒番。

何だか耳やら首やらにいろいろ飾りをつけているので、
第一印象はちょっと怖い感じだったのですが、
いざ対局してみるとこちらの時計の押し忘れを教えてくださったり、
立派な「囲碁メンズ」でした。



若者は流行強いので、序盤が心細かったのですが、
割とオーソドックスで落ち着いた出だし。
見た目と違って、じっくり打ってくる方のよう。

ただ黒▲と打ってきた手に対しての白△をみて、
黒が打ちやすいと感じました。
中央の白模様はそんなにまとまりそうにないし、
黒地も四隅に結構ある。



その後も大きな戦いも起こらず、
黒▲とツケて「左上にも地は作らせないぞ」。
実際、この後左上にも右辺にも白地はできず、
「これは大差で勝ち」
と思って打ち進めていたのですが…。



これがほぼ最終局面。
目算も一応していて10目は勝っていると思っているところに、
さらに2子をポン抜くというオマケも。

それなのに作ってみたら、たった1目半勝ちでした。
アレレ!?
じゃあ、オマケがなかったら負けていたということ?

何か整地の時に作り間違えたか、数え間違えたか、
あるいは私の目算がザルすぎたのか。
恐らく後者でしょうが、それにしても特に悪い手を打ったとも思えないのに、
何とも不思議な目数差でした。

新刊棋書情報「ヨセがやさしくなる淡路語録」

2011-08-19 22:15:55 | 棋譜
NHK出版から「ヨセがやさしくなる淡路語録」が出版された。

昨年10月から今年の3月にかけて放送されたNHK囲碁講座
「淡路修三の楽しく学べるヨセ」をまとめて単行本化したもの。
構成は伊瀬英介。
ピンクの表紙は女性向け?!

ヨセの概念のイロハから始まり、
9路盤を用いてヨセの実際を学習するなど、
どちらかといえばヨセ入門者向けの内容。

とはいえ後半は結構難しいヨセの手筋も紹介され
テレビではついていくのが大変な人が多かった。
単行本としても一気にマスターするのは難しいかも。
あまり急がず一つ一つ習得する根気強さが必要。

オーソドックスな内容だがコラムも含め中身は豊富で、
紙面をできるだけ目いっぱい使ったレイアウトといい、
熱意に溢れる一冊と思う。

「ひと目のヨセ」を一通りマスターした後に、
されにヨセを体系的に学ぼうという人は
手にとって見る価値がありそうだ。
恐らく有段者までは、これ一冊でヨセは十分。

ところでこの本が出たということは、その前のクールで放送された
「小林光一の攻めの構想」は単行本化されないのだろうか…(涙)。

【第3次猿十番碁第7局】「終局・総譜」

2011-08-11 22:15:55 | 棋譜
つづき

【実戦図13(221~291手完)】


小刻みに目算をしながら、
後は確実なヨセを選びました。
最後、半コウを争いましたが、
ヘタ打って蛇が出ると怖いので、
最後は黒68とここも譲る。

結局、盤面12目。
コミを引いて黒5目半勝ちでした。
お互いツブす機会を逃しながら、結構収まりのいい結果に。

これで連勝ということで1番勝ち越しです。
手直りは4番勝ち越しなので、
まだまだ先(せん)に戻すには先(さき)は長いですね…。

とりあえず第3次の残り3番は今年中に終わらせたいと思います。
hexaさん、今回もありがとうございました。

(総譜)
※以下のカッコ内(sgfファイル)を棋譜再生ソフトに
 コピー&ペーストすることで再生可能です

(;AB[pd][dp]SZ[19]PB[GoEisukeGo]PW[hexagoban]
KM[6.5]HA[2]RE[B+5.50];W[dd];B[op];W[jq]
;B[lq];W[gq];B[cm];W[dr];B[cq];W[jd];B[cf]
;W[cd];B[qp];W[qk];B[qi];W[qn];B[oi];W[qc]
;B[qd];W[pc];B[oc];W[ob];B[nc];W[nb];B[mc]
;W[rd];B[re];W[rc];B[fd];W[hd];B[ff];W[df]
;B[fh];W[cg];B[ig];W[fc];B[gc];W[gd];B[ec]
;W[fe];B[ed];W[ee];B[fb];W[gf];B[ok];W[rp]
;B[ro];W[qo];B[rq];W[pp];B[qq];W[rn];B[sp]
;W[pq];B[po];W[oo];B[pn];W[ri];B[rj];W[qj]
;B[rh];W[pi];B[qh];W[ph];B[pj];W[on];B[pm]
;W[om];B[pl];W[pk];B[oj];W[rk];B[ol];W[sj]
;B[pg];W[np];B[oq];W[nq];B[pr];W[rm];B[mn]
;W[lp];B[nr];W[ck];B[ci];W[ek];B[dh];W[hh]
;B[fj];W[hj];B[fk];W[el];B[fl];W[em];B[fq]
;W[fm];B[hk];W[fr];B[eq];W[er];B[gm];W[gn]
;B[fn];W[dq];B[en];W[dn];B[dm];W[eo];B[cn]
;W[fo];B[cr];W[ik];B[il];W[jk];B[hn];W[gk]
;B[hl];W[gj];B[gl];W[ho];B[in];W[ln];B[lm]
;W[kn];B[km];W[mg];B[ji];W[ii];B[jj];W[jh]
;B[kh];W[ij];B[jg];W[ih];B[lg];W[lk];B[kl]
;W[ki];B[kj];W[kk];B[li];W[lj];B[ki];W[mi]
;B[mj];W[hg];B[ml];W[mh];B[lf];W[db];B[jb]
;W[eb];B[ic];W[bl];B[bm];W[am];B[an];W[al]
;B[do];W[ep];B[en];W[cs];B[bs];W[ds];B[bq]
;W[ej];B[ei];W[ld];B[lc];W[kd];B[id];W[ie]
;B[mf];W[hc];B[hb];W[jc];B[ib];W[jf];B[io]
;W[ip];B[hp];W[go];B[jp];W[iq];B[kp];W[kq]
;B[mp];W[lo];B[lr];W[jo];B[mo];W[dc];B[fc]
;W[fa];B[gb];W[md];B[ne];W[qe];B[pe];W[kb]
;B[kc];W[bh];B[bi];W[qf](;B[pf];W[mb];B[lb]
;W[rf];B[qg];W[nd];B[od];W[gi];B[fi];W[if]
;B[kg];W[me];B[ng];W[mk];B[nj];W[kr];B[sh]
;W[si];B[ma];W[nk];B[nl];W[ls];B[ms];W[ks]
;B[na];W[oa];B[la];W[qb];B[ch];W[bg];B[dg]
;W[bf];B[ef];W[ce];B[jn];W[ko];B[ql];W[rl]
;B[ga];W[jl];B[jm];W[sn];B[ke];W[je];B[so]
;W[ah];B[cl];W[bk];B[ea];W[da];B[dj];W[dk]
;B[sf];W[se];B[sg];W[fg];B[eg];W[gg];B[rg]
;W[re];B[ai];W[cj];B[di];W[fa];B[sk];W[sl]
;B[ea];W[ns];B[mr];W[fa];B[jp];W[kp];B[ea]
;W[sq];B[sr];W[fa];B[pa];W[pb];B[ea];W[oe]
;B[of];W[fa];B[dn];W[fn];B[bo];W[ea];B[kf]
;W[ge];B[tt];W[tt])(;B[rf];W[pf](;B[of];W[od]
;B[oe];W[nd];B[ka];W[la];B[ma];W[ja];B[ia]
;W[mb])(;B[oe];W[og];B[of];W[qg];B[rg];W[pg]
;B[ng])))

【第3次猿十番碁第7局】「テーマ図6」

2011-08-10 22:55:55 | 棋譜
【テーマ図6】


つづき

【実戦図10(161~180手まで)】


白7の辺りが黒にとって最後の怖いところ。
小考して黒8と上辺のつながりを優先しました。

黒10を決めたのは次に黒Aと切る手がありそうだったから。
しかしヨンでみたところ黒も危なそうなので、黒12と自重。
後で確認したところ、やはり切ったら黒が潰れるようなので、
ここでは自重して正解だったと思います。

黒18のところはずっと打つチャンスを狙っていたところ。

【実戦図11(181~200手まで)】


実戦図黒10までと、5子を取って、
「さすがにこれはやれそうだ」
と手ごたえを感じました。
しかしhexaさんは元よりこの5子は捨てたものと判断していたので、
それほど痛痒を感じなかったようです。

寧ろ狙っていたのが白11からアジをつけての、白17のキリ。
しかしさすがに白19黒20の交換は白損で、同時に
「何か狙っているぞ」
と黒に警戒させるのに十分でした。
ここが冒頭のテーマ図6。

【実戦図12(201~220手まで)】


狙いがあるのがわかったので白3に黒4と、ここでも妥協。

【参考図5】


参考図5黒1と受けると、
白4がアタリになり上辺が取れるというのが、ここでの仕掛け。
ただこの仕掛けを狙いにしているならば、
実戦図11白19黒20では白20黒19の交換でいいような気もしますね。

【参考図6】


それに参考図5黒3で参考図6黒1とノビれば、
以下、黒7までで上記の狙いは不発でした。
こうなれば実戦図11白17と白19は大悪手で大差。

参考図6黒1は気づいていたのですが、
私の脳内の貧弱な碁盤ではこの先の変化が正確に再現できず。
本局はこういったユルめているのが目立ちますが、
いつもこういうところで泣かされているので…。

でも慎重に形勢判断し、
これで足りているとみた上での譲歩とはいえ、
やっぱり軟弱な感は否定できません。
実戦不足が利いているのでしょうか?

(つづく)

【第3次猿十番碁第7局】「テーマ図5」

2011-08-09 23:15:15 | 棋譜
【テーマ図5】


つづき

【実戦図8(121~140手まで)】


hexaさんの着手は白1。
しかし黒4まで簡単に繋がられては何をやっているのかわからない。
ということで、ここでもhexaさんの後悔がありました。

hexaさんの感想では黒の連絡を断てないならば、
白6とでも自らを強化すれば良かったとのこと。
一手備えていれば白5も十分成立したでしょう。
勿論、黒に手番が回るので、黒も備えるでしょうが…。

実戦の進行では白5はちょっと深入りしすぎな感じ。
ちょっと焦り気味だったでしょうか?
また深入りを承知で白5ならば、
白7では白20とか、ツガない手段を考えるよりなかったのでは?

【実戦図9(141~160手まで)】


黒4とモチコミになっては白失敗。
また白7も傷口を広げた感じです。

白9の目取りは怖いところですが
黒10と打たれた方向の逆に逃げれば大丈夫…
いわば見合いになっているというのが予定。
若干、気持ち悪い形ではありますが…。

ここさえ無事に収まれば
後はしっかりヨセれば残っているという感触がありましたが、
最後にもう一つ事件がありました。

(つづく)

【テーマ図6】

【第3次猿十番碁第7局】「テーマ図4」

2011-08-08 23:55:55 | 棋譜
【テーマ図4】


つづき

【実戦図6(102~120手まで)】


テーマ図4の次の黒の着手は黒1のキリ。
これまでの方針通りではあります。

黒3で第1感は6にコスむ手でしたが、
その場合、3の側からアテる手と
6の側からアテる2通りの利きがあり、
そのどちらに来ても大丈夫なのかが
正確に読めませんでした。

そこで利きを限定するつもりで黒3とダメを詰めたのですが、
これが最悪。

白4のアテからシチョウは成立しないのはヨンでいましたが…。

【参考図4】


嫌な予感がして改めて読み直してみると、
参考図黒1と逃げると白2の側からアテる手を発見。
そして以下白4のツギで黒のツブレなのをウッカリしていました。
毎度のことですが。

泣く泣く二子を献上して、
実戦図5黒9までの後手生きでは大損もいいところ。
これでヨリが戻った感じです。

再び中央の戦いに戻り、実戦図6黒13までは
こんな感じで進行するところでしょうか?

ここで白の着手も悩ましいですが、
白14と下辺を受けた手もhexaさんは後悔していました。

ここを受けても地だけの問題なので、
Aのマゲとか白Bと中央を備える手があったのではないかと。

となればテーマ図5の局面もおのずと…。

(つづく)

【テーマ図5】

【第3次猿十番碁第7局】「テーマ図3」

2011-08-06 23:55:15 | 棋譜
【テーマ図3】


つづき

【実戦図5(84~101手まで)】


白△のヒラいたところ。

左下を受けてもどうということない局面にも思えますが、
ザッと目算したところ、それほど安心できる差でもなく、
また黒△のアジというか活用をはかる意味も込めて、
実戦図5黒1とウチ込んでみました。
これで黒十分やれるという大局観。

また実際に局後の検討でもあまり白に上手い応手もなかったので、
あるいは白△では白Aに控えるべきだったという
結論になったのですが、いかがでしょうか?

白4あるいは白6で7の方向から動くべきだったかという
hexaさんの感想もありましたが、
そちらから動いても黒はシノギは楽だし、
白に利益がでるかどうかも難しいところ。
敢えて競り合いにしたのは一種の勝負手だったかとも思います。

黒9白10までオシ合った局面がテーマ図3。

ここで「カラミ攻め」という気分で黒11と打ったのが、
オシた時からの狙い。
ただ下辺に働きかける黒11の形が良かったかは、
黒もダメが詰まっているので微妙。
黒11では12ともう一回オシて、
11の一路上に構えるのもあったかのではとhexaさん。

ともあれ黒11・15を決めて黒17に白18とハネたのがテーマ図4です。

(つづく)

【テーマ図4】

【第3次猿十番碁第7局】「テーマ図2」

2011-08-04 21:55:15 | 棋譜
閑話休題。
使い方、間違ってないですよね?

【テーマ図2】


つづき

【実戦図3(46~65手まで)】


黒1を再掲。
とにかくこう強く反発するべきと信じました。
「白2では3とノビて、隅で生きるべきだったか」
というhexaさんの感想がありましたが、
仮に隅と右辺のフリカワリになっても白失敗でしょう。

むしろ意外だったのは白8で、
ここは9にツグものと思っていました。
勢い、ここは何も考えずに黒9と切る一手。

白12の再度のツケにも長考しましたが、
ここも黒15と受けては方針が一貫しないと考え、
また黒△を活かす意味でも再度こちらもハネダシで応じました。

以下、白18までデジャヴを感じる進行になって、
白20がhexaさんの狙いだったと思います。
ここは先に書いたように勢いで打っていたので、
ドキッとしました。

【実戦図4(66~83手まで)】


二子を抜かれては何をやっているのかわからないので、
黒1はツブれてもこの一手。
しかしそれにも堂々と白2と押してこられて、
初めてhexaさんの狙いに気づき「やられたか」と一瞬観念しました。

【参考図2】


実戦図4白6で上の参考図2白1のキリがhexaさんの狙いだったはず。
しかしこの局面ではダメヅマリの関係で、
黒2以下黒8までで攻め合いは黒勝ちで不可。

やむなく実戦はキリを諦め
実戦図4白6としなければならなかったのは誤算だったでしょう。
私としてもこの手が成立しなかったのは偶然なので、
全然自慢はできませんが。

加えて危機を脱した安心感から、
黒9とかとにかくここをガッチリさせておけば、
十分利益は上がっていると思ったのがヌルい。

白10が冒頭のテーマ図2の局面ですが、重大な逸機が。

【参考図3】


右辺を黒1と獲る手がありました。
これは実戦図4黒9でも成立しそうですね。
ワタリを防ぐには白2テツヤですが、
黒3サガリがよくある詰碁の筋。

私も実戦図4黒13とヌイた後に
ここはヨンでいたのですが、
参考図3の黒2とツケ、先手で三子を抜くぐらいと
読み間違っていました。

私レベルだと見逃しそうな筋ではありますが、
やはりこれを見落としたのはだらしないでしょう。

実戦図黒13のヌキで、
厚みにヘバリついている白石が冴えないので
これでも黒リードしていると思いますが、
やはり右辺を全滅させた方が全然安心。

しかもその冴えないはずの白石に黒15と
手を出し続けているのがわかっていない証拠。

お互いゴチャゴチャやった後、
最後の大場の13に回ったのは白でした。

(つづく)

【テーマ図3】

【第3次猿十番碁第7局】「テーマ図1」

2011-07-31 22:15:15 | 棋譜
【テーマ図1】


hexaさんのコーヒーに対抗して、
カルピスをお守りに準備万端。

軽い雑談の後、3ヶ月ぶりの猿十番碁
第7局が始まりました。

手合いは私から見て2子(コミ6目半)。

【実戦図1(1~28手まで)】


黒1の高目は何となく。
星とか小目とか普通に打ちたくないという気分で。
本局に合わせて準備したということもないですが、
難しい変化になったらなったで、何とかなるだろうと。

白2はhexa流で予想通りではありますが、
高目から複雑な変化の可能性が消えるので、
少しホッとしたところも。

どちらからツメるか迷いましたが、
5の側からだと二間のヒラかれた後、
適当な形がないので白4をチョイス。

黒10一本で様子をみて、
黒12と右下をシマったのは、
黒10が利かしとみなせるか微妙なので、
違和感はありました。
単に黒12だったかな?

白13も厚みに近づいている感じ。
15の側を狭くすることで、
黒からヒラかせたくないという意味でしょうが…。

しかし黒14・16ときて白は圧迫されている感じ。
普通はここに一手必要なところです。

ところがhexaさんは白17から稼ぎにきました。
最初の高目といい左上の黒といい右下の白といい、
勝手知ったる碁敵ですからお互い、言葉は悪いですが、
多少相手の力をヨミに組み込んでいるといえます。
その「力」ので振幅が大きい毎局波乱があるわけですが(汗)。

黒28は定石(?)馴染んだ感じ。
一路右だったでしょうか?

【実戦図2(29~46手まで)】


白3・5は堅実なようでちょっとアジが悪いし、
さらに白7はどうだったでしょうか?
黒のトビがなければ多くの本では悪手の代表例、
この場合も黒を切断して連絡したとはいえ、地をカスられ後手。

この先手を利用して黒は16と、待望の右下にまわりました。
対して白の17の早生きは私の力を踏まえた上での、
hexaさんの予定の手だったかもしれません。
ここが冒頭のテーマ図1。

「このままナメられては男がすたる」
と思ったわけではありませんが、周辺が固まるとはいえ、
ここまで手をかけているのだから、楽生きされるのは釈由美子。

というわけで黒18が私の回答でした。

【参考図1】


仮に黒1と受けても白2に対して黒3と強く出れば
図のようにここだけで生きるのは楽ではありません。
しかしあるいは黒1と打ったら、
白2に対してさらに黒4と固まることに満足してしまったかも。

実戦図のように黒18と反発したのは正解だったと思うのですが…。

(つづく)

【テーマ図2】