さっぽろ物理塾です

ここは私の五感と第六勘の場所です。
過去現在未来の時空を行き来するでしょう。
希望を込めての日記・エッセイです。

もういちど高校物理を学ぼう

2015-09-10 14:56:46 | 日記・エッセイ・コラム
ずいぶん前から どんなお仕事ですか と聞かれて おずおずと
 「高校に勤めています。」
おや という顔をされます。先生ですか
 「はい」
何を教えているのですか。
 「理科です」
再び おや という顔をされます。生物ですか。
 「いえ 物理です」
ここで 二つに分かれます。
一つ目は 絶句 話が途切れます。
とて 話題を変えられることがしばしばでした。
続ける方は 物理って難しいですよね。
 「他の分野と同じではないでしょうか。おもしろいですよ」
ちんぷんかんぷんでした。よく物理の先生になりましたね。
 「高校生のころ 文学か絵描きか物理か迷いました」
 「人工衛星スプートニクが打ち上がりましたので 物理にしました」
この辺でほぼ終わります。
高校時代に先生みたいな人だったら物理を勉強したかったな という方が
いるものです。
 「これから物理を勉強しませんか。面白いですよ。お手伝いしますよ」
いえいえもう無理です。
 「惜しいですね」 で次の話題に移ります。

二つ目は 私も物理は好きでした。物理の考えも 計算も面白かったです。
 「きっと 向学心が高かったのですね」
先生はどうして物理の先生になったのですか。
 「物理を勉強したら 物事や宇宙のことが分かる気がしました」
分かりましたか。
 「いえ分かりません。でも分かる気がしています」
先生は物理が好きなんですね。
「はい 米粒にも砂粒にも宇宙を感じます」
「光にも きれいな色にも宇宙を感じます」
「割箸を見て 何かに使えないかな 考えてしまいます」
そう思えるっていいですね。
私も物理を勉強していたら どうなったでしょうね。
「これから勉強するのも面白いですよ」

町内会館や地区センターなどで気軽に高校物理を勉強しなおす
のもいいのにな 私がお手伝いしたいな と考えるようになりました。