さっぽろ物理塾です

ここは私の五感と第六勘の場所です。
過去現在未来の時空を行き来するでしょう。
希望を込めての日記・エッセイです。

心って

2012-11-03 10:57:56 | 日記・エッセイ・コラム

私の書庫には、自分でも忘れていたものが幾つも入っている。
中学時代の日記は、たまに取り出して読むことある。心のリセットになる。
小学校6年生の日記が出てきた。すっかり忘れていた。
 母が病気で入院していた、そして亡くなった年だ。
 弟も妹もいた。妹は3歳だった。
 母が無くなった9月の日記はない。書けなかったのだと、今は思う。
  心は、切ない思いにかられてつらくなる。
 もう60年も過ぎたというのに。

心って 私の心は私のどこにある?
心って  なに?

心を込めて  心意気
あつき心  深き心
豊かな心  心おきなく
心ある  心して

悲しい心 せつない心
冷たい心 浅い心
心がわり 心ない

 私は、自分にも相手にも、心はからだ全体にあると思うと話している。
 相手はいっしゅん困惑した表情になるのが分かる。
 自分の五感で感じるのだ。
 ときには、私の体が反応するのを知る。

ずいぶん前から、不思議に思っていた。心という言葉や文字を確かめ
ていないのに「心」という言葉を聞いたり読むと、なんとなく納得する
のはなぜだろう。

五感とは、視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚で全身がセンサーとなっている。
そうではないか。
頭のてっぺんから足のつま先まであるセンサーで感じるではないか。
そして脳でイメージして、第六感がはたらく。
思い出す・思いつく・ひらめく。
日本語で。生まれてからこのかた知った言葉で。
体全体で反応するのを感じるのだ。

美しい言葉で、優しい言葉で、意志ある言葉で
ふさわしい言葉でそして理知の言葉で世界を語
りたいもの、そう思って何年になるだろう。
思うのであって、考えるまでにはなっていない。