さっぽろ物理塾です

ここは私の五感と第六勘の場所です。
過去現在未来の時空を行き来するでしょう。
希望を込めての日記・エッセイです。

屯田おもしろじっけん教室

2019-01-21 10:37:44 | 理科実験

1月10日(木) 札幌市北区屯田地区センターで屯田地区センター事業「屯田おもしろじっけん教室」の講師を務めました。午前は小学生低学年対象10名、2時間、午後は高学年対象で8名、2時間、でした。第1回にしては予想以上の人数でした。テーマ「暗箱を組み立てて 光の色を見よう」です。

画像は完成暗箱です。接眼窓は1cm×2cm 
 
工作用厚紙(あらかじめスリット、接眼部(グレーティングレプリカを貼りつけてある)、折り曲げ線を作図)の切り込み線をはさみできり取り、定規で折り曲げて箱を組み立てます。スリットと接眼部をていねいに合わせる。角をセロテープで止める。暗箱の完成です。

暗箱を覗いてテストです。 窓の外を見て、虹に分かれたスペクトルのきれいに歓声、天井の蛍光灯を見て、きれいな色が線に分かれて見えて歓声。スリットの向け方を知ります。

実験です。フィラメント電球、赤外線電球、植物育成電球、蛍光灯電球、LED電球、単色LEDのR(赤)・G(緑)・B(青)、赤色レーザーポインターそしてろうそくのスペクトルを観察しました。

「光のスペクトルの観察」はとても大切です。天文学、物理学、生物学、化学、医学から工学や産業に至る分野に応用の大切な動機です。

グレーティングレプリカシートは、理科教材を扱う商社で購入。
私の「おもしろじっけん教室」は、身の回りにある物品を用いて、必要性があるときは専門性の高い物品を用いる、を基本とします。受講生は、①装置を作って、テストして、実験する。分かったことから、不思議を探す・拾う。②さらに工夫したり、次なる思いにつなげる。

あれこれ30テーマほど策定して実施してきました。ほぼ10年近く実施すると、どんなテーマでも繰り返すにつれて、工夫改善が加わるものです。

レシピも作りました。レシピは保護者に読んでもらいたい意思で作りました。残念ながら添付不能です。

教室はオープンです。保護者、関心ある人はどうぞです。
まれに、授業中にスマホやおしゃべりする参観者がいます。そのお子さんのほとんどは、困るしぐさをして熱心になれないのです。

教材の試作と工夫・改良、予備実験、人数分の図面に要した時間を想像下さい。

「じっけん教室」は、講師が一人か二人で長く担当することが大切です。
受講者が講師から受けるのは、知識・技能、一緒に取り組む姿勢・情熱・熱心さ・感性です。
あの講師だから受けたい、の感情があります。
あの講師はさらに勉強している、の憧れがあります。
それでも、相性があるものです。

学校というシステムにあっての教師と生徒の関係も、まさにこのことでしょう。

私も80歳、せっかくの蓄積をどなたにか伝えたいものです。



 



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