1か月前、食品冷凍冷蔵業界団体の会合で「福島第1原子力発電所事故による放射性物質の拡散と対応」と題して90分の講演をしました。
食品加工と流通に係わる事業にとっては、今や重大な問題です。皆さん極めて真剣でした。
この場で、食品中の放射能を計測する「株式会社 札幌中央卸売市場食品衛生検査センター」が中央卸売市場ゾーンにあるカネシメ冷蔵2階にて発足することを知りました。 12月12日から検査の受託が始まりました。
昨日(16日)、見学してきました。津田社長と赤石検査員とは先の講演会で面識になりましたので、いろいろ説明を伺い、装置を見せて頂きました。
ゲルマニュウム半導体検出器でパソコンによるγ(ガンマ)線スペクトロメトリをとります。最新のものであり、半導体検出器としても精度がとても良いものでした。検査料金も17,000円と安めに設定を感じました。
関連業界が出資して設立した会社であるとのことでした
食品業者を主体にはもちろん、一般にも利用されることを目的とした、北海道内の画期的な会社です。
今回の事故はもちろん、これからの世界の動向にも、優れたデータの蓄積となります。
放射能計測により、食品安全のためのデータ解析に期待が高まります。
こうした高精度計測技術が一そう消費者の安心感になることでしょう。
そのためにも、かなり長く食品放射能計測データの蓄積も大切と思いました。
食品企業・商店も消費者も大いに利用することの意義は大きいと感じました。
難しいと思われがちな放射性物質に関する知識が、こうしたことからでも生活の知恵に繋がることを希望しています。
URL http://www4.ocn.ne.jp/~b-juku/ さっぽろ物理塾 もどうぞ
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます