昨今、えせ科学が科学を装って、もっともらしく論じられていることに危機感を持っていました。
日本物理学会誌5月号に「「水からの伝言」をめぐって」が掲載されて、物理学会でも本格的に反論するようになりました。いわく「水に美しい言葉をかけると、きれいな氷ができる。ばかやろうと言うと醜い氷ができる」類の主張が広まりつつありました。これを波動とか量子論を持ち出していうものだから、小・中学校の教師も道徳や生徒指導にも使う始末。物理での実験をていねいに想定するだけでも、そのばかばかしさを否定できます。これも一種の水商売でしょう。
私は、筆者の一人である天羽氏がお茶の水大にいるときから、HPに強い関心を持っていました。全く同感でしたから、生徒にも関連団体でも主張してきました。
天羽氏には、圧力もあったことを他から知りました。
少なくとも、日本国民には怪しげなエセ科学をはびこらせてはなりません。ましてや、ビジネスにしてはなりません。そんな魔法はありません。科学立国では無くなります。
まっとうに研究している科学者や論理を踏まえて勉強している人々、文部科学省、経済産業省、厚生労働省及び消費者機関の迅速な調査と対応を希望します。
健康業界、化粧品業界、美容業界やエステティック業界では、まだ怪しげな「水商売」があります。マイナスイオン・・・、還元水・・・、波動エネルギー・・・、クラスター水・・・、アミノ酸系サプリメント・・・と、次々とエセ科学で、もっともらしくビジネスにしています。しかも企業研究者が係わっていることを伺わせる説明もあります。特に健康飲料・食品に多い。統計的に有意な消費者の声はない。有意な臨床試験もない。日本エステティック協会では、注意深く対応するようになりました。
ここまで生きてきて、研究者だからと言って科学者とは限らないことを知りました。
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