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大雪の空

46歳から始めて嵌ってしまった山歩きの記録と植木屋稼業などの雑記帳。時々帰郷中の島暮らしの日常。

トムラウシで死なない為に

2010年07月29日 | 北海道

あの遭難からもう一年が経ってしまった。
先日の大雪の時も白雲の小屋でトムラウシへ向かうパーティーや単独が20人程も
いるほどの人気ぶりだった。
殆どが翌日はヒサゴ沼泊まりの予定だったのが?だった。

一昨日のNHK「クローズアップ現代」のこの遭難の検証報道はおかしかった。
あの遭難の原因はガイドにあるのは当然の話で、危険なのを本人も解っていながら
そうできないのは何故かという点を掘り下げていなかった。
おまけにリーダーを国谷女史が死んだ61歳のガイドといっていたのも
間違い。32歳のガイドがリーダーだったはず。事実誤認は言語同断。
念のため事故調査報告書を見てみたら61歳のガイドがリーダーと書いてある。
よくわからんなあ。
山渓8月号の記事では38歳のガイドは実質的なリーダーは32歳のガイドと
いっているが、それなら報告書は虚偽ということになるぞ。

しかしどっちにせよこれはツアー登山ならではの遭難事例だろう。
普通のパーティー、単独ならまず出発しないか引き返す天候だった。
トムラウシに登った経験があれば稜線にでたら雨風をまともに受けるのは解り
きったことだから。
宿、飛行機の関係でとにかく強行する風潮が強い。しかしこんな事故が起きれば
デメリットが大きいから少しは旅行会社も反省するかと思えばそうでもない?

対策は簡単な話で予備日を1日入れるだけ。
まあ予備日とは入れにくいから、最初から3泊4日の行程にすればいいだけ。

旭岳温泉か層雲峡に前泊して山中では

①白雲の小屋
②忠別の小屋
③ヒサゴ沼の小屋

以上の避難小屋で3泊して最終日に下山

ツアー全体では5泊6日ということになる。
これを②を入れずに山中2泊3日がツアーの大半みたいだ。
どうせ高齢の客が多いのだから、歌い文句は「ゆったり、マッタリの花の旅」。
天気が悪い時はどっかで停滞して翌日ちょっと長く歩けばよかろう。
会社はガイド料金を少しでも減らすために1日削りたいのだろう。

我々は山中3泊を基本に大雪の楽しい歩きを満喫しよう。
ゆとりの無い山日程は雨が降れば難行苦行の最低の、最悪は死に至る歩きになる。
特に道が森林限界の上の稜線にある大雪の場合は絶対だ。
確実に安全に歩きたいなら麓の宿を足場に晴れた日だけ日帰り登山をすれば良い。
今年の9月にはいつもの層雲峡のユースに3連泊してこの日帰り登山で紅葉を満喫してくる予定。

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