2021.3.13東京・大手町にある渋沢栄一像
「日本のためになる仕事をするのに、過去の人的経緯は関係なかろう」という大隈重信の言葉に触発され、幕臣から明治新政府に出仕した渋沢栄一は、その力量を買われて国家予算に携わるようになっていった。だが、予算の考え方をめぐって政府高官の大久保利通と意見が合わず、下野して実業界に転じた。
3年半の役人生活だったが、下野後の活躍が目覚ましい。実に、500近い . . . 本文を読む
■1.覇権主義国家に対抗する正攻法
アメリカのブリンケン国務長官は3月3日の演説で、中国を「21世紀最大の地政学的な試練」と名指しして、香港やウイグルのように人権や民主主義が踏みにじられた時には、これらアメリカの「価値」を護るために立ち上がらなければならない、と主張しました。そして、そのためには同盟国や協力国との連携が必要だとしています。
バイデン政権としてこの方針にどれだけ本腰を入れるかは、 . . . 本文を読む