日本製鉄が宝山と合弁の自動車鋼板製造「宝鋼日鉄自動車鋼板(BNA)」を設立し、半世紀に亘って協力した合弁事業から撤退する。ようやく悟ったのだ。中国進出そのものが誤りであったことを。
最初は猫なで声で日本を「先生」だと言って、仰ぎ見た。演技だった。技術陣は日本から一万人が派遣された。日本側の勘違い、その善意にもほどがある。
中国は日本の特許を平然と侵害し、技術を盗みつくし、日本の資本やらなにやら . . . 本文を読む
閻学通は天津生まれで、中国の国際政治学者。清華大学現代国際関係研究院長、並びに『国際政治ジャーナル』編集長。中国国際関係研究協会および中国アメリカ研究協会の幹部を務める有名人だが、日本で知る人は少ない。
かれはカリフォルニア大学バークレー校で政治学博士号を取得した。
数冊の著作があるが、邦訳は『歴史の慣性』のみ。日本ではあまり知られていない。
しかし英語圏では中国人学者として名がある。
と . . . 本文を読む
7月13日は、ノーベル平和賞受賞者、劉暁波の七回忌。海外の民主活動家は世界中で追悼イベントをネット中継で開催する。共同通信によれば劉暁波氏未亡人の劉霞女史がドイツから離れ、日本に移住する(事実上の日本亡命)。
2017年7月13日午後5時35分、61歳の中国のノーベル平和賞受賞者は瀋陽で拘留中に肝がんのため死亡した。
イベントの主宰者はこう述べている(博訊新聞網、7月12日)。
「劉暁波氏は . . . 本文を読む
中国の大學は卒業シーズン。じつに1158万人の新卒が社会に巣立つ。
ところが大卒ほど就職難、内定率は四割を切った。深刻な状況というより「史上かつてない悲惨な状況」である。内定の取り消しも続出しているが、たとえ就職できても、希望する給与は昔話、IT関連のビッグテックですらエンジニアの給与は60〜75%カット。引く手あまたですぐに他社へ転職できた状況もなくなった。
AI、半導体など技術を持つ学生な . . . 本文を読む
NSA(米国土安全保障省)は六月末に不法入国した中国人116人をチャーター機で中国に送還した。2023年に南部国境で3万7000人以上の中国人を逮捕していたが、そのなかには麻薬密輸などギャングが混じっていた。強制送還は政治亡命を擬装した犯罪者が主だという。
マヨルカス国土安全保障長官は、「移民法の執行を継続し、米国に残留する法的根拠のない個人を強制送還する」とするとし、次のように述べた。
「不 . . . 本文を読む
バヌアツは人口僅か33万人。南太平洋の島嶼国家で、日本からはフィジーで乗り換える。
首都ポートビラの海岸通りに商店が密集している。ほとんどが華僑経営である。中国人専用のホテルで食事をとったが、99%の客は中国人、メニューも中国語、店員も過半が華僑の移住組、ここは中国の植民地か、と思った。
数年前、バヌアツへ取材に行った。同行者は高山正之氏ら数名で、宿泊したホテルの一室が日本大使館開設準備室だっ . . . 本文を読む
2024年7月1日、ノルウェー政府は北極圏のノルウェー領土スピッツベルゲン島の私有地の売却に関して「国家安全保障上の理由」により中国との取引を差し止めるとした。
北極圏の地政学的位置は軍事的要衝である。
北極圏にあるノルウェー領、東はバレンツ海、西にグリーンランド。その間はフラム海峡、諸島のなかで最大で唯一有人島はスピッツベルゲン島、この島内のバレンツブルクという町はロシア人ばかり。
この . . . 本文を読む
韜光養晦とは1990年代に「最高実力者』(肩書きがないのにトップだった)、トウ小平が強調したスローガンで、「才能を隠して、内に力を蓄える」という中国の外交・安保政策の基本方針だった。出典は三国志、劉備玄徳の言葉で、この四字熟語にこめられていた意思は臥薪嘗胆、立志報復だった。
中国は89年の天安門事件で国際的に孤立し、西側から厳格に経済制裁を突きつけられて、経済が頓挫したため、爪を隠して国際社会に . . . 本文を読む
2024年5月29日、ジョージア(旧ソ連時代のグルジア)は、中国とシンガポールの企業連合が、ジョージア西部の黒海に深海港アナクリアを新たに建設すると発表した。
アナクリア港は黒海沿岸で戦略的に重要な位置にあり、ジョージアの既存の4つの港(ポティ、バトゥミ、クレヴィ、スプサ)に追加される。
2018年、ジョージア当局は中国鉄道国際グループ(CRECGI)と交渉を開始してきた。さきに名乗りを上げて . . . 本文を読む
中国の土地の爆買いは日本で顕著である。自衛隊基地の隣など、北海道では水源地や森林も対象として手当たり次第だ。マンションを一棟まるまる買うのは投機用だろうが、軍事目的の購買は安全保障上、危険きわまりない。
全米一の農地保有者はビル・ゲーツである。
中国が30 万エーカー以上のアメリカの農地を所有していることが分かった。とりわけ軍事基地近くの地域をターゲットにしている。中国は現在、19ケ所の米軍基 . . . 本文を読む
尖閣諸島は風前の灯火、「来るか、来ないか」ではなく「いつ来るか」の問題だという。
海上保安庁幹部の防衛現況をインタビューする一方で、台湾へ飛んで、担当者や政治家の話を聞く近藤氏のフットワークの良さは中国にも何回も潜り込んで取材を重ねた。
氏は北京駐在四年、北京大学留学時代は学生寮で、かの「ソビエト蓮舫」と一緒だった。
習近平の『中国の夢』なる時代錯誤的な願望は、「日清戦争前の状態に戻る」とい . . . 本文を読む
6月4日、岸田首相は来日したパラオのウィップス大統領と首相官邸で会談した。パラオと外交関係樹立30周年の節目を迎えるため関係強化、インフラ開発や観光産業の活性化、農業、漁業分野での協力を継続していくことを確認した。
米軍は2026年を目標に、パラオにレーダー・システムを配備する。またパラオは南太平洋島嶼国家群のなかで台湾と外交関係を維持する数少ない国である。
東京で記者会見に臨んだウィップス大 . . . 本文を読む
『松田学チャンネル』で宮崎正弘氏の中国経済分析 https://www.youtube.com/watch?v=hKAC-XxqmuM
再生回数が21万回とすごいことになっていました。
下記のようなコメントがならんでいて面白いので紹介します。
Aさん「宮崎先生の取材力の凄まじいこと。日本の大手メディア記者が100人束になってもかなわない」
Bさん「北京オリンピックよりも前から今の中国経済崩 . . . 本文を読む
中国全土が幽霊屋敷状態となって、このバブル破裂の後始末をどうするか。
鬼城(ゴーストタウン)はすっかり日本でもおなじみの語彙になった。ゾンビマンションは、じつに30億人分だという実態を日本のメディアも報じ始めた。
筆者が鬼城の典型を撮影に行ったのは、もう二十年は前だ。内蒙古省パオトオ市の南オルダスの郊外、カンバシ新区にタクシーをチャーターして撮影した。あのときの凄まじい光景をわすれることが出来 . . . 本文を読む
米国が刮目しているのは中国の宇宙航空技術での猛追ぶり、一部の技術はすでに米国を抜いたと推測されているうえ、米国が承認しない中距離ジェット旅客機C191は中国国内線に就航している。日本は1兆円をかけた三菱重工の国産旅客機が承認をえられないままにプロジェクトは空中分解した。
Naval News(5月15日号)は、揚子江は上海造船所の上流にある造船所で新型空母が隠されていると報じた。「江蘇省大洋海運 . . . 本文を読む