中国には公設のギャンブルがない。パチンコも競馬も競輪も競艇もオートレースもない。博打大好きな庶民はどうしているか?
闇博打が盛んであり麻雀はホテルの一室を借り切って「会議中」。あるいは舟を借り切る。庶民は朝から何処でもトランプ、もしくは賭け将棋。これらは賭け金が500円とか千円などで警察も見てみないふりをする。
富裕階級はマカオへ行ってギャンブル三昧となる。
マカオにはラスベガス御三家に加え . . . 本文を読む
「科学無視の暴挙を止めよ」というのが産経新聞の社説である(8月26日)。
曰く。
「核汚染水で海洋環境の安全と人類の生命、健康にかかわる重大問題」と批判してきた中国は、初日の放出後、日本産水産物の全面禁輸を宣言し、25日には水産加工品の購入や使用も禁止した。理由は「中国の消費者の健康を守り、輸入食品の安全を確保するため」というが、不当な禁輸で日本の水産業に多大な経済的打撃を与える暴挙に他ならな . . . 本文を読む
中国人の一般的な常識では『軍など絶対に行くところではない。軍には人間のカスしかいない』だった。幾分、こうした侮蔑的な雰囲気が変わったのは戦略ロケット軍の創設と宇宙開発の重要性から、予算が増え、やけにエンジニア系の待遇がよくなり理工系大卒が応募しはじめた。
2019年の武漢肺炎発生、都市のロックダウンが続き大不況に陥ると、まともな職場がなく、23年大学新卒(中国の卒業は7月)1158万人のうち、半 . . . 本文を読む
チャイナウォッチャーとして気をはく福島さんの新作である。
習近平は毛沢東を尊敬し、「第二の毛」を目指すとしているが、毛沢東のようなカリスマ性がない。陰湿な陰謀が好きな点は同じだが、スケールが小さく、大胆さに欠ける。
習がもっとも嫌うのは『改革』であり、ゴルバチョフを軽蔑し、プーチンを兄貴分と慕う。政治成果を上げて歴史に名前を残すには台湾侵略しかないと考えている。
民主? 人権?
「それはな . . . 本文を読む
2023.8/25
今月16日に中融国際信託前で抗議活動を行う投資家(微信から)
中国の不動産投資資金源
中国で「金融危機」が拡大しつつある。不動産バブル崩壊加速に伴い、中国最大級の投資ファンドと傘下企業が売り出した「信託商品」の支払いが滞っているとして、投資家たちがSNSで情報発信し、各地で . . . 本文を読む
BRICSの会議前の鼻息は荒かった。
ヨハネスブルグで8月22日から開催されている「第十五回 BRICS首脳会議」は主催国の南アのラマポーザ大統領、インドのモディ首相、ブラジルのルラ大統領、中国の習近平首席が顔をそろえた。ロシアはプーチン大統領が逮捕される可能性があるためラブロフ外相が代理出席した。
プーチンはクレムリンからオンライン参加し「BRICSはPPP(購買力平価)で比較すれば世界のG . . . 本文を読む
「中国の40年にわたる好景気は終わった。経済は苦境に陥り、次は破綻だろう」と『ウォールストリート・ジャーナル』(8月20日号)が言い放った。
同紙の予測はむしろ遅きに失した観があるが、中国をあの貧困状態から大国の地位に導いた経済モデルは破綻している。
不動産投資が経済を牽引したが、不可避的破滅の近未来が視野に入った。不動産投機の核心はマネーゲームであって、成長は虚像だった。みなが共同幻想に酔っ . . . 本文を読む
8月17日、恒大集団はニューヨークの裁判所に、米連邦破産法の適用を申請した。外国企業の破産手続きを要請する米連邦破産法15条が適用されると、外国企業は、債権者による訴訟ならびに資産差し押さえを防御できる。恒大集団の外貨建て社債の債権者は米国ファンド筋である(ただし中国系アメリカ人のファンドだろう)。
碧桂園の海外展開で一番目立ったのはマレーシアだが、オーストラリア、インドネシアなどでも不動産開発 . . . 本文を読む
8月13日だった。パキスタンのバロチスタン州グワダール港近くで、中国人が襲撃され四名が殺害された。しかしカラチの中国大使館は「中国人の死傷者はいない」と否定しおり、謎を呼んでいる。
バロチスタン解放軍(BLA)の武装勢力は、中国人労働者4人とパキスタン人兵士9人を殺害したとする犯行声明を出した。パキスタン軍は「テロリスト2人は軍人や民間人に危害を加えることなく地獄に送られた」と述べた。
つまり . . . 本文を読む
2023年のGDP成長率目標は5%だと全人代では謳われた。
上半期のそれは0・8%だった。とても目標値達成は困難である。
そのうえ、8月15日に発表された中国の出生率が1・09と、おどろくべし、日本よりも低くなった。
ちなみにアジアの工業国では台湾が1・09で中国と同じ。ついで韓国が1・11,シンガポール1・17,香港が1・23。日本は1・39(データはCIAの23年ファクトブックによる推計 . . . 本文を読む
碧佳園は英文名がカントリー・ガーデンという。
中国へ行くとあちこちにマンション団地を造成し、ショッピングモールを建設して「バブル」の代名詞、悪名を馳せた恒大集団より、じつは規模が大きい。建設中のマンションでいえば恒大集団の四倍ともいう。
碧佳園は広東省仏山で起業し、おりから華南の不動産ブームであてて急成長を続けてきた。
2007年4月、香港市場でのIPO(新規株式公開)には16億ドルの応募が . . . 本文を読む
中国がネを上げたのは2023年3月をもって、オランダのASLM、東京エレクトロンなどが半導体製造装置を輸出しなくなったからだ。
これがないと中国が半導体自製を達成することは困難である。そこで中国はガリウムとゲルマニウムの輸出制限に乗り出した。
バイデンの対中半導体輸出規制強化以後、世界の半導体は設備投資、新工場増設、新設に踏み切って十数兆円の補助金も乱舞する状況だが、その一方で売り上げが急減し . . . 本文を読む
七月下旬から中国各地をおそった豪雨は各地に甚大な被害をもたらした。土砂崩れ、河川のはん濫、道路の陥没、濁流は農耕地も冠水させた。
じつに140年ぶりの豪雨といわれ、天安門広場までが冠水した。下水、排水溝などのインフラに問題があることが浮き彫りとなった。雨の度に幹線道路が冠水するジャカルタと変わらない。
河北省の保定(蒋介石の軍人学校があった)で死者行方不明が28人。北京で10名が死亡。吉林省の . . . 本文を読む
ブルームバーグによれば、中国経済は「恒大集団のデフォルトに匹敵する債務危機」が30日以内に引き起こされる可能性があると報じた。
中国最大のデベロッパー「碧佳園」が債務不履行猶予期間に入り、債券の利息を支払えず、22年末の負債総額が1990億ドル(28兆8500億円)だったが、残された猶予期間は30日となった。
恒大集団の負債総額は54兆円と見積もられているが、碧佳園の場合は、開発中のマンション . . . 本文を読む
ウクライナ戦争によりロシアからの石油、ガス輸入が制限され、あるいはドイツのように海底パイプラインが破壊され、物理的にガスの輸入に大きな支障が出た。
供給先の多元化を急いできたが、エネルギー代金の高騰は物価を押し上げ、インフレを招きよせる。
ところが中国は悠然と、西側が制裁対象とするロシア、イランから膨大な石油を輸入している実態がある。とくにロシア、イランは中国向け輸出に値引きしている。直近の通 . . . 本文を読む