10月3日、バイデン政権は「麻薬戦争」の撲滅に乗り出した。
中国がしかけた「現代のアヘン戦争」とは致死性の高い合成オピオイド(麻薬鎮痛剤)「フェンタニル」(米国では「チャイナガール」と呼ばれる)だ。
ガーランド司法長官は「米国人に死をもたらすフェンタニルの国際供給網は多くの場合、中国の化学会社を起点としている」と非難し、この密造や密輸に関与した中国、香港を拠点の密造業者ならびにメキシコ、グアテ . . . 本文を読む
9月22日、中国の韓正・国家副主席は国連総会の一般演説で、「中国市場を世界に一段と開放する」と表明した。
本来なら国連演説は習近平の晴れ舞台となるはずだったが、このところ国際舞台からは遠ざかり、G20などに王毅外相を派遣している。その王毅もマルタ島でサリバン米大統領補佐官と長時間話し合った後、国連総会には向かわずモスクワへ赴いてプーチンと面談している。
国連演説で韓正・副主席は「中国は独立した . . . 本文を読む
★半導体戦争の黒幕はアメリカだ
かつて「日米半導体協定」を押しつけて日本の半導体産業を壊滅させた元凶。
いつしか米国勢が台湾・韓国に追い越され、中国の猛追を受ける現状を覆すべく
手のひらを返して日本に異常接近!
それがラピダスだ
★世界最初に2ナノに挑む日本のラピダスは、成功すればスプートニクショック
中国は周回遅れ、半導体戦争では敗北が明らかだが
どんな手段をつかってでも日米欧、台 . . . 本文を読む
中国のGDPの3割をしめる不動産バブルが崩壊した(倒産したデベロッパーが社債の利子も支払えないのは事実上の破滅である)。
国内債務は邦貨換算で、およそ8000兆円。ゾンビ銀行が生き残っているのは全体主義体制が情報を隠蔽して、「望みアリ」とのフェイク宣伝をばらまくことにより外国資本を呼び込みたいためである。だが三菱自工が中国撤退を決めたように外国企業は陸続として中国を去る。
このまま習近平政権が . . . 本文を読む
中国の次期財務部長に藍仏安(山西省書記)がつく。当面は財務部党書記のポストに就任すると発表された。藍は海南省書記、党監査委員会書記などを経て異例の抜擢を受けた。現在の劉昆財務部長は退任となる。
さきにも中国人民銀行総裁がベテランの易鋼から、無名の潘功勝・副総裁の昇格が発表されたばかりで、こうみると中国が金融財政、とりわけ通貨・金利・外貨の三つの問題で深刻な状況にあることを、どうやら習近平が認識で . . . 本文を読む
ラオスが債務危機に陥った。通貨の暴落が始まった。
中老高速鉄道が開通したのは2021年12月3日だった。雲南省昆明からラオスの首都ビエンチャンまで400キロ。総工費60億ドルのうち、70%を中国が貸し付けた。ラオスのGDPの65%が中国からの借金となった。この中国一辺倒の比率は異常である。
開通直前に筆者は、この工事現場の拠点、ラオス北方のポーテンを取材したが、中国全土から長距離トラックが建設 . . . 本文を読む
2023.9/25
アジア大会の開会式に臨んだ習国家主席(共同)
中国の習近平国家主席は23日、浙江省杭州で杭州アジア大会の開会式に出席し、開幕を宣言した。習氏の相次ぐ国際会議欠席や、人民解放軍や外務省の幹部の突然の動静不明や腐敗捜査、台湾への軍事的圧力の高まりなど「中国の異変」が伝えられるなか、自身の健在ぶりをア . . . 本文を読む
2023.9/22
中国の習近平政権は外資をつなぎ止めようと策を弄している。脅迫と甘言だ。
脅しの極め付けは、脱中国に走りそうな外国企業の駐在員に対し、「反スパイ法」違反の嫌疑をふっかけ、拘束するという手口だ。今年3月には、アステラス製薬の北京オフィス幹部がその憂き目に遭い、いまだに具体的な容疑内容は不 . . . 本文を読む
ロシアの資源大手「ガスプロム」は、地球温暖化の影響からか、氷床の後退により北極海航路の利用が能となった。初めて北極海航路を通じて中国へLNG(液化天然ガス)を輸送した。
この北極航路を利用すると、スエズ運河を利用するより、1週間以上短縮される。 ロシアのガス輸出は欧州向けがウクライナ侵攻によって沙汰止みとなったうえ、ノルドストリームが爆破され、最大顧客ドイツへのドル箱を失った。例外はサウスルート . . . 本文を読む
■1.日本からの水産物を輸入禁止とした「皇帝」の独裁ぶり
8月26日付朝刊で、朝日新聞は「中国の禁輸 筋が通らぬ威圧やめよ」と、東京電力福島第一原発の処理水放出を理由に、中国政府が日本からの水産物輸入を全面的に止めると発表した事を批判しています。こういう論説を読むと、「ああ朝日も日本の新聞だったのだな」と、すこし安心します。
中国で発行された原子力専門書「中国核能年鑑」によると、浙江省の秦山原 . . . 本文を読む
NYはエンパイアステーツビルの近くに六四虐殺を風化させないための「天安門事件記念館」が開設された。23年6月、王丹ら当時の学生指導者が記者会見を開き、このニュースは世界を駆け巡った。
NYのど真ん中、六番街894番地のビルに開設されたこの記念館は、全米の華人等を中心に50万ドルの寄付を募った。
民主の女神像のミニチュア版やさまざまなスローガンなど100点以上の文化的遺物が展示されている。当時の . . . 本文を読む
「そして誰もいなくなった」
まるでアザサ・クリスティの小説の題名だと英紙『インデペンデンス』(9月13日)が皮肉った。
中国の秦剛外相が突然姿を消し、核・ミサイル兵器を統御する二人の陸軍大将(ロケット部隊長の李玉超と副官の劉光斌)が更迭され、今度は国防相が行方不明だ。
李尚福国防相は「国際軍事技術フォーラム陸軍」(モスクワ会議)のセッションに出席し、8月29日には、北京で開催された「第3回中 . . . 本文を読む
テクノロジー分析で高い評価を得ている「テクインサイト」(TechInsights)の報告書に拠れば、ファーウェイ(華為技術)と中国半導体メーカーのSMIC(中芯国際)は、新発売のスマホに7ナノ半導体を使用しているとした。
https://www.techinsights.com/ja/about-techinsights/overview/newsroom/manufacturing-analy . . . 本文を読む
中国の産業補助金は、当該産業にインセンティブを与えるというより、悪質な腐敗をもたらした。補助金は富の移転であり、「偽ブーム」は補助金を使った演出、一種の詐欺である。 補助金はたしかにEV業界に活力を与えたが、これは西側の脱炭素ムーブメントに便乗できた側面が大きい。
そのうえ、共産党高官とのコネで補助金はまことに不適切に配分された。
工場の失敗により膨大な廃棄物、環境汚染がひきおこされ、ゴースト . . . 本文を読む
タイトルは中台の戦争の可能性かと思わせるが、本書は政治アングルからみた台湾物語である。独立運動の地下運動時代から語られる。
台湾政治をめぐって、不思議に思っていた三つの謎が、本書を読んで解けた。
第一に無党派で浮動票だけがたよりの何文哲(元台北市長)が、なぜ人気がたかいのか。自らアスペルガー症候群と認めている何文哲は、なにしろアジ演説ができず、集会に音楽を流したり、およそ政治家らしからぬ御仁で . . . 本文を読む