14-42.8月の家族たち
■原題:August:Osage County
■製作国、年:2013年、アメリカ
■上映時間:120分
■料金:0円(ポイント使用)
■観賞日:5月11日、TOHOシネマズシャンテ(日比谷)
□監督:ジョン・ウェルズ
◆メリル・ストリープ
◆ジュリア・ロバーツ
◆サム・シェパード
◆ベネディクト・カンバーバッチ
◆ユアン・マクレガー
◆クリス・クーパー
◆アビゲイル・ブレスリン
◆ジュリエット・ルイス
◆マーゴ・マーティンデール
◆ミスティ・アップハム
◆ダーモット・マローニー
【ストーリー&感想】(ネタバレあり)
メリル・ストリープが病を患うも個性的な母親を演じ、一筋縄ではいかない家族の姿がつづられたヒューマンドラマ。 ピュリツァー賞とトニー賞を受賞した傑作舞台を基に、一家の主の失踪(しっそう)を機に数年ぶりに再会した家族が本音を明かし、秘密がつまびらかになる様子を通し、さまざまな問題を抱える家族のあり方を描く。長女役のジュリア・ロバーツをはじめ、ユアン・マクレガーやクリス・クーパーほか豪華キャストが集結。
ある8月の真夏日、オクラホマの片田舎。父の突然の失踪をきっかけに、長女バーバラ、次女アイヴィー、三女カレンの三姉妹が、数年ぶりに実家へ集まってくる。母・ヴァイオレットは、重い病を患っているが誰よりも気が強く、いつでも真実を言うのが正しいと信じている毒舌家。一方、美人で聡明、母親譲りの気質を持ったバーバラは、夫の浮気と娘の反抗期に悩んでいた。何事にも不器用なアイヴィーは、結婚もせず、地元に残って両親の面倒を見る毎日。婚約者を伴ってきたカレンは、ある不安を抱えていた。それぞれの家庭、夢、恋、そして自分自身、守るべきものがバラバラな家族たちが、激しく本音をぶつけあう中、数々の“隠しごと”が暴かれていく……。
この映画のキャストを観ただけで観たいと思わされた。この映画は物語の構成も非常にち密だし、俳優陣の演技、監督の演出などどれをとっても文句の付けようがない。冒頭で父が疾走するまでの様子が描かれているのだが、その直前にネイティヴ・アメリカンの家政婦を面接して採用を決めて、そのあとに父ベヴァリーが失踪(結果は自殺)する。母ヴァイオレットは癌を患っていたこともあり体調に不安があるのも判る。
ここからは三人姉妹とその家族達が続々と集合してくる。中でもハイライトは終盤の全員集合しての食事会だが、これだけ個性的な家族が揃って何も無い訳が無く、母の一言一言に周囲が翻弄される。予告編にもあるようにキレた長女が母と取っ組み合いの喧嘩にまで発展してしまい、やはり、親子であっても母娘関係は複雑だ。特に、恋に奥手な?次女が密かに心を寄せているのが、ヴァイオレットの妹マティ・フェイの息子(いとこ)で、お互い公表出来ずに悩んでいる。だが、この二人の恋の行方が意外な方向へと進む。実は、マティ・フェイはベヴァリーと不倫関係にあった時に身籠った子供がリトル・チャールズであった。と言う事は次女アイヴィーとは「きょうだい」関係にあたるが、そのことをマティ・フェイも黙っていたし、ヴァイオレットも知ってて知らないふりをしていた。
そんなこんなの群像劇は結局家族関係は破綻し、三人の娘たちはみんな実家を捨てて、ヴァイオレットはベヴァリーが蒸発直前に雇った家政婦のジョナと二人での生活に。ベヴァリーはこうなることを見越して妻が一人きりにならないようにジョナを雇ったのだろう。
この映画、誰もが主役級の役者をよくぞここまで揃えたと感心する。そもそもジュリア・ロバーツとメリル・ストリープが共演するだけでも凄いのだが、ベネディクト・カンバーバッチやクリス・クーパーにユアン・マクレガーの男優陣に、子役出身で期待の若手女優アビゲイル・ブレスリン(マティ・フェイに会うなり「おっぱい大きくなった?」って劇中で聞かれていた)まで出演。それでも脚本が良いので、個個が我が我がとアピールしなくてもちゃんと見せ場が作られているのが良かった。特に、一斉に集まった食事のシーンは一見の価値ありです。それにしても母娘関係って複雑なんですね~。
それにしても俳優陣の出演料高かったでしょうね~。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます