犬猫と日向ぼっこ

ミックス犬と二匹の猫と一緒に送る毎日の記録と庭の草花の栽培日記。また、旅行先での記録などを綴る。

二人の時間

2008-01-30 09:55:11 | 夫の思い出

昨夜 娘が帰ったとき ちょうどテレビでは

「たけしの‥」をしていた。

いつもの事ながら、明日にもわが身に

おきそうに思うような病気をしていた。

 

どういういきさつで 話が始まったのか

忘れてしまったが、娘が

 

「お父さんが入院して個室にいた時、

お母さんの代わりに時々泊まったけど、

あれは自分にとって良かったと

思っているよ。」と言った。

 

一週間に一回 当時大学生だったこの娘と、夫の

妹に 交代で泊まってもらい、私は家に帰っていた。

上の娘は 日中 仕事がないときに来てくれたり

交渉事や車での送迎をしてくれていた。

 

下の娘が小さい頃 夫が仕事漬けで

接することが少なかったため

父親が苦手な子だった。

 

中学校の頃 いじめにあいそうになったことがあり、

子煩悩な夫は 自分が小さかった頃に

接する時間が少なかったことを気にしていた。

 

二人でいた病室での時間、

夫は自分のことより、もう二十歳を過ぎた娘の

ことを心配したそうだ。

ご飯は食べたか、ケーキを食べたらとか‥。

娘が夫が亡くなった後に話してくれた。

 

しかし、病室で一緒に過ごしたことへの思いは

はっきり聞いてなかった。

父親の残り少ない時間を一緒に過ごす‥

よかった‥と、私は思っていたが、本人の口から

聞くのは初めてだった。

 

特に 何を話したということもないようだけど

何気なく過ごした貴重な時間が、娘にとって永遠に

忘れられないものだと思う。