いい匂い

三年前に植えた“蝋梅”の花が咲いて、いい匂いがかすかに我が家の庭に

漂う。

まだ木が小さいので切って玄関の壷に‥という事はできないが

小さな花瓶には生けることができる。

蝋梅（ろうばい）　とてもすぐ書けないくらい難しい漢字を使った

この花、名前の由来は蜜蝋のような色と質感　それに蝋月（陰暦の１２月）

に咲くことからという説もある　　と、植物図鑑にあった。

我が家のものは若い木で、一本だけで寂しいものだが、去年のこのごろ

ニュースで「蝋梅の林があっていい匂いがする」というのを聞いた。

残念な事にどこかわすれてしまったが、ローカルニュースだったので

遠くではないと思うが‥行ってみたい。



約５０年前　保育園児だったとき（半世紀前だ）、

保育所の隣に大きなお屋敷があってたくさんの樹木があった。

そして、保育所の窓に近いところに大きな蝋梅の木があった。

その頃はこんな名前とは知らず、色と匂いがしっかり私の小さな頭に刷り

込まれた。

大きくなり　生け花を習った時この名前を知った。

透明感のある黄色の花びらと匂い、花の少ないこの時期に目立つ。

わんこの散歩のとき　かすかな匂いで花に気づくこともある。