【京都・左京区】元々平安時代(1019年)に天台座主・明救が創建した「浄土寺」という天台宗の門跡寺院があったが、室町幕府八代将軍・足利義政が文明十四年(1482)に東山殿を造営する際に相国寺の西付近に移築、その後廃絶。 跡地に草堂が残っていたが、浄土寺の跡を引き継ぐため、江戸時代の享保六年(1722)に浄土宗の僧・泰誉浄久が浄土宗の寺として復興、「浄土院」と名付けた。 その後、享保十七年(1732)、随誉により堂宇が再建され、今日に至る。
本堂に安置されている等身大の阿弥陀如来坐像は、浄土寺にあった遺仏といわれ、また、浄土寺門跡建立の由縁となった浄土寺二位尼・丹後局立像も祀られている。 なお、五山送り火のひとつ「大文字」を管理するお寺であることから「大文字寺」とも称される。
立派な山門の中央に「花御堂」が置かれ、誕生仏が参拝者を迎えてくれる。
山門をくぐって境内に入る....緑が多いが細長く狭い境内で、まさにウナギの寝床のようだ。 庫裏と本堂が同じ方向を向いて並んで建っているが、狭い境内なので本堂全体の写真が撮れず閉口。
本堂前にはたくさんの小さな仏像が棚に整列するように鎮座....静かに合掌してから門をでた。
山門
山門の真ん中に「花御堂」が置かれ、誕生仏が鎮座している
細長く狭い境内....手前が庫裏と思う、奥には本堂が建つが、いずれも昭和初期の再建
本堂....見え難いが入母屋造瓦葺で、向拝が意外に大きい
本殿の手前に仏足石が....
本堂のシンプルな向拝の近景
本堂近景
たくさんの小さな仏像が整然と鎮座している
小さなお堂 多層石塔
確かやっと撮れた庫裏の屋根?