何気ない風景とひとり言

寺社&石仏巡り、小さな旅、散策...ふと目に留まった何気ない風景...切り取って大切な想い出に!

東福寺-(1) (京都)

2011年09月12日 | 寺社巡り-京都

【京都・東山区】東福寺が建つ一帯には平安時代の延長二年(924)に関白・藤原忠平が建てた法性寺の大伽藍が広がり、鎌倉中期まで約300年間、藤原家の氏寺として栄えた。
鎌倉時代の嘉禎二年(1236)、摂政・九条道家が法性寺境内に東大寺大仏のような巨大な釈迦座像を祀る大寺院の建立を発願し、東大寺の「東」と興福寺の「福」の字を取って東福寺と付けて大伽藍の造営を開始。
造営半ばの寛元元年(1243)、当時宋での修行を終えて帰国していた禅僧・円爾弁円(聖一国師)を開山に迎え、天台・真言・禅の3宗兼学の道場として歩み出した。
そして、道家の遺志を継いだ嗣子頼経らによって19年後の建長七年(1255)に堂塔を完成し、落慶供養が営まれた。

月下門を横目に見ながら塀ずたいに参道を進み、日下門から境内に入った....広い!
京都五山の中で建仁寺に次ぐ古い歴史と最大規模の寺域を有する寺院と調べていたが、境内をくぐってその広大さを実感した。
直ぐさま境内参道を一気に南下し、伽藍の最南端に立つ六波羅門と呼ばれる四脚門の惣門に....。
この門は、鎌倉幕府が置いた六波羅探題の門を移建したもので、足利尊氏軍に攻められた際に受けた矢傷の跡が残るらしい....が見つけられなかった。
その後、室町時代に再建された三門を拝観....我国禅宗寺院三門中最も古いもので、入母屋造本瓦葺きの堂々たる姿....「妙雲閣」の扁額が掲げられている。

惣門(六波羅門)..伽藍の最南端に立つ鎌倉時代の四脚門

勅使門

入母屋造本瓦葺三門....室町時代応永12年(1405)建立で我国禅宗寺院三門中最も古い
 
足利義持筆の「妙雲閣」の扁額が掲げられ、楼上には宝冠釈迦如来像や16羅漢像が並ぶ

三門....天竺様に唐様と和様を加えた造りに
 
三門越しに境内を眺める        禅堂(選佛場)....室町時代前期の建立

禅堂....切妻造瓦葺の大屋根と白壁に並ぶ花頭窓が印象的だ

東司....室町時代前期の建立の禅宗形式の大きなトイレで、百雪隠と呼ばれる
 
浴室....東大寺大湯屋に次いで古く室町時代長禄3年(1459)銘の瓦が残る

蒸し風呂形式の浴室
 
日下門....鐘楼近くにある                         日下門に向かう参道の塀
 
弘化4年(1847)建立の臥雲橋     臥雲橋近くにある鎌倉前期建立の月下門(亀山天皇から賜った門)

日下門から眺めた境内....正面は本堂(仏殿)

五社大明神
 
五社大明神の社殿                            境内の多層塔(十三重塔?)
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逞しく生きる....!

2011年09月12日 | 街角スナップ-海外編
               
【中国・福建省・福州】街中を散策中、建物入口のコンクリート壁の、僅かな隙間から枝を張り出している植物を見つけた。
枝の太さや葉の大きさから比較的大型の植物のようだが、それにしても、このような形でも逞しく生きようとしている姿に驚かされた。
             
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