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何気ない風景とひとり言

寺社&石仏巡り、小さな旅、散策...ふと目に留まった何気ない風景...切り取って大切な想い出に!

旧奥津邸-(2) (横浜)

2025年02月21日 | 史跡探訪-日本編

【横浜・緑区】主屋は30年前の平成初期の建築だが、昔ながらの木造建築の作り方を忠実に再現されていて、釘を1本も使わずに継手(つぎて)や仕口(しくち)で組み立てられている。 建材は、太い松の曲がり梁、欅の大黒柱、幅の広い床板、木製の建具な ど、国産の銘木を贅沢に使っている。

◆長屋門の板張り軒天の出桁(軒桁)を、平側は5本、妻側は2本の突き出た腕(梁)で支えている。 長屋門の北側に下屋があり、北面に面格子付の2つの窓そして沓脱石が置かれた出入口がある。 長屋門の東脇に置屋根切妻造りの二階建て土蔵が建つ。 外壁は眩しいほどの漆喰塗り白壁と石積の腰壁で、漆喰塗り壁には数本の折釘が突き出ている。 僅かな隙間から中を覗くと、農具や生活用品が所狭しと置かれている。

△長屋門は桁行十間、梁間三間の造りだが、柱間の幅が狭い....外壁は白壁と腰壁は縦に桟を入れた下見板張り

△平側の出桁を支える梁は5本、妻側は2本の梁が突きでている....軒天は板張り

△長屋門の北側に付設された銅板葺きの下屋がある

△軒下に疎垂木、面格子を設けた2つの窓そして板戸がある/横格子3本のうちの上下2本を曲げた洒落た造り

△沓脱石が置かれ、床下換気のための連子状の換気口を設けている

△土蔵傍から眺めた長屋門の西側と北側(正面)

△堅牢な造りの長屋門

△長屋門の東隣に建つ土蔵

△置屋根切妻造銅板葺で二階建ての土蔵....大正十五年(1926)の建立

△外壁は漆喰塗り壁と石積(洗い出し)の腰壁....正面に銅板葺きの庇を設け、分厚い扉は格子策で保護されている

△漆喰塗り壁に突き出た数本の折釘        金属製雨樋の集水器に飾金具を取り付けている

△土蔵の内扉の腰高格子戸の格子の隙間から除いた蔵内....農機具などが保管されている

△長屋門の前から見た土蔵....二階に庇付き窓、北側壁に配された折釘がない

◆長屋門北側の敷地の隅に、大棟に瓦葺き煙出しを乗せた釜屋が建つ。 平成の築で鉄筋コンクリート造りだが、総下見板張りの外壁で正面に下屋があり、昔ながらの外観と設備をもつとのことなので、当時の釜屋を想像できる。 長屋門をくぐって直ぐ左手に、穂垣風の隠し塀で隠された古いトイレがあり、左の扉付個室は大便用で和式便器、右は小便用で大きな壺が土中に埋め込まれている。 和式便器は明治時代後期に造られた青色花柄文様染付の陶器製(当ブログ「旧藤本家住宅(横浜市)」参照)だ。 それにしても、青色花柄文様染付の和式便器と地面に埋め込まれた壺の小便器....この落差は何かな?

△土蔵の下屋から眺めた釜屋

△切妻造産瓦葺きで鉄筋コンクリート造りの釜屋....平成十八年(2006)の新築で釜屋とトイレの2部屋からなる

△大棟に瓦葺き煙出しを乗せ、正面の銅板葺庇に下屋を設けている....右側の裳腰風銅板葺屋根はトイレ

△外壁は下見板張り,

△鉄筋コンクリート造りに見えないリアルな古建築風建物....内壁は土塗り左官仕上げ

△釜屋にある昔ながらの大釜と”へっつい”(竃)

△長屋門を入ったすぐ左手に建つ展示用のトイレ

△穂垣風の隠し塀で隠された波板葺の旧トイレ

△左の扉付個室は大便用で和式便器、右は小便用で大きな壺が土中に埋め込まれている

△鮮やかな青色文様の染付古便器....明治時代後期の陶器製大便器/地面に埋め込まれた小便器の壺







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