何気ない風景とひとり言

寺社&石仏巡り、小さな旅、散策...ふと目に留まった何気ない風景...切り取って大切な想い出に!

南禅寺-(2) (京都)

2011年09月03日 | 寺社巡り-京都

【京都・左京区】室町時代、足利義満から「五山之上」とされて臨済宗寺院の頂点に立った。 創建当時の伽藍は、比叡山との争いなどもあって火災・再建を繰り返したが、室町時代の応仁の兵火でことごとく焼失。 徳川家康の時代になってから三門をはじめ諸堂の再建が進み、元禄十六年(1703)には南禅院も再興。
境内の東西に走る水路閣は、琵琶湖疏水の分流を通すために造られたもので、明治十八年(1885)から5年がかりで完成された、長さ93m、幅4mの重厚なレンガ造りのアーチ橋。

古刹の風景にすっかり馴染んでいる水路閣のアーチ橋をくぐって石段を上り、水路閣の上に....疏水の流れ見たが、意外に水量が多く流れが速いのに驚いた。
その後、少し石段を下った所に建つ南禅院に....鎌倉時代に造られた庭園をゆっくり散策、曹源池を中心に深い樹林に包まれた庭園には格別の趣があり感嘆した。
その感嘆の余韻を感じながら、水路閣の脇にある建つ腰袴造りの鐘楼を見てから帰路に....ついつい、南禅寺の方丈と庫裡を拝観するのを失念してしまった。

水路閣....5年がかりの建築で明治23年に完成

京都知事北垣国道の発願で田辺朔郎の設計
  
西欧技術をベースに日本人のみの手で設計・施工/水路の疏水は意外に水量が多く流れが速い

南禅院の山門

南禅院は南禅寺発祥の地で、亀山天皇の離宮があった場所
 
現在の建物は元禄16年(1703)に徳川綱吉の母・桂昌院によって再建

入母屋造柿葺の本堂....内陣中央に亀山法皇御坐像を安置
   
天龍寺庭園や苔寺(西芳寺)庭園とともに京都の3名勝史跡庭園の一つに指定されている

作庭は夢窓国師と伝えられ、天龍寺庭園や苔寺(西芳寺)庭園とともに京都3名勝史跡庭園の一つ
  
南禅寺山を背にした池泉回遊式庭園は京都で現存する唯一の鎌倉時代の代表的な庭、池は曹源池という
 
南禅院の西側に建つ鐘楼
 
鐘楼の下層部分は腰袴造の構造....豪壮な感じがする
コメント
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