何気ない風景とひとり言

寺社&石仏巡り、小さな旅、散策...ふと目に留まった何気ない風景...切り取って大切な想い出に!

南禅寺-(1) (京都)

2011年09月02日 | 寺社巡り-京都

【京都・左京区】亀山天皇が鎌倉時代の文永元年(1264)、生母大宮院の御所として離宮・禅林寺殿を造営したのが起源。 亀山天皇は正応二年に出家して法皇となり、正応四年(1291)、深く帰依していた東福寺の無関普門禅師(大明国師)を迎え龍安山禅林禅寺としたのが南禅寺の起こり。
開山に迎えられた80歳の無関禅師はその年の12月に遷化されたため、翌年の正応五年に第2世として規庵祖圓禅師(南院国師)が選任され、南院国師は伽藍の整備を進め、瑞龍山太平興国南禅禅寺の勅額を賜って南禅寺と改名。

約380年前に建立された豪壮な三門が静かに迎えてくれたが、とにかく迫力があり、上層を支える太い列中が力強く感じた。 山門をくぐって緩やかな坂道を真っすぐ進むと法堂に....幾度かの火災に遭っているため古い建物は少ないが、700年余の歴史をひしひしと感じ圧倒される。
法堂拝観後、方丈ではなく古刹の風景に溶け込んでいるレンガ造りの水路閣に向かった。

総門

勅使門....寛永18年(1641)明正天皇より拝領した御所「日の御門」

勅使門

荘厳な構えの三門....五間三戸の重門で高さ22m
 
現在の三門は寛永5年(1628)、大坂夏の陣に倒れた戦没者を弔うため藤堂高虎が再建
 
京都三大門の一つ(他は知恩院三門、東本願寺御影堂門)で別名「天下竜門」と言われる
  
上層には釈迦如来、十六羅漢像、藤堂家歴代の位牌などが安置されている

山門の天井画の天人と鳳凰の図は狩野探幽筆による

法堂....応仁の乱後の建立で、慶長11年(1606)に豊臣秀頼により改築

法堂
 
法堂は明治28年(1895)にこたつの火の不始末で焼失、明治42年(1909)再建

法堂内部の中央に鎮座する釈迦三尊(釈迦如来像・文殊菩薩・普賢菩薩)
 
法堂の南側面..紅葉の時期が美しいらしい
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太姥山景区-(2) (中国)

2011年09月02日 | 史跡探訪-中国編

【中国・福建省・寧徳・福鼎市】景区の総面積は300平方kmだが、険しい太姥山と景区の広大さから、日帰りでは限られた史跡しか見られなかった。 太姥山の絶景はまさに水墨画の世界を思わせる。
折り重なった岩々の造形や色々な奇岩にはそれぞれ名称が付けられ、観光客を楽しませてくれるが、中にはかなりこじつけたようなものもあり、頭を捻るものも…。

聳え立つ奇怪な形の巨石群を眺めながら、山頂まで続く険しい石段を汗だくになって登り、やっとの思いで太姥山の山頂に近い中腹に建つ唐代の古刹に着く。
時間がないので、参拝後、一旦岩山の頂上に登ってから下山開始....山頂からの眺めは絶景で素晴らしかったが、61歳過ぎての慣れない登山....少々難儀だった。
実は、夜に福州のホテルに戻って吃驚した! 例の中国高速鉄道の事故のニュースが流れ、テレビの画面に1両が高架にもたれた格好で地面に突き刺さった状態の凄い映像が....実は事故現場から約200km程離れた駅から乗車したものの同じ路線での大事故だったので....少し冷や汗をかいたのを記憶している。
 
七星洞....閉所恐怖症の人は先に進めないかも?  七星洞を抜けた後の風景
 
回音廊                   岩山の中腹に建つ観鯉亭(左)と回音廊(右)          
 
観鯉亭からの雄大な眺め....「九鯉朝天石」だ!
 
岩に「南無阿弥陀仏」が刻まれている....唐代か?         これも風動岩か?

石瀑....まさに滝のように見える岩壁
 
節理....切ったような岩石の割れ目                   岩に刻まれた唐代?の石刻

九鯉朝天石....九匹の鯉が天に昇る姿に見える、かな?
 
風動岩....少し押すとずり落ちるような感じだ!           小さな地震でも確実に落ちそう!

巨石に「海仙都」と刻まれている....あの位置にどうやって刻んだのかな~?
 
分かりにくいが巨大な岩が重なっている

眼下に見える池は山麓の龍潭湖
 
麟儀亭....龍潭湖や国興寺など山麓の眺めが素晴らしい

駕籠で登山できるが、険しい石段の山道....どこまで登れるのかな?
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