【神奈川・横須賀市】元々は武州麻布山善福寺の了海上人が開山した真言宗の寺院だったが、鎌倉時代の建久八年(1197)、浄土真宗の開祖・親鸞上人が関東布教の折に帰依して浄土真宗に改宗、本尊は阿弥陀如来像。
室町時代の宝徳二年(1450)、浄土真宗の僧・蓮如上人が東国の親鸞遺跡を巡化した際に立ち寄り、境内に逆さに刺した銀杏の杖が根付いて巨木になったと伝えられる「逆さ銀杏」(御杖銀杏)が立つ。 この銀杏の杖は、麻布山にある親鸞聖人の御杖の銀杏樹を携えたもの、また、山門は、江戸末期の天保十四年(1841)にこの地に建てられた大津陣屋から移築したものとのこと。
参道を進むと、右手に信誠寺に併設された「ぎんなん幼稚園」があり、元気な園児たちの声が響いてくる。 山門前の右横の坂道の途中に、幕府から江戸湾沿岸の海防を命ぜられた川越藩士の6基の墓が佇む。
石段を上り、くぐり戸のある山門をくぐって境内に入ると、直ぐ右手に葉が繁茂した銀杏の古木が....その根元に「蓮如上人」と刻まれた石碑が立つ。 正面には入母屋造瓦葺の質素な本堂(平成十二年建立)が建ち....本堂前右手には、親鸞上人像が参拝者を見守るように立っている。
参道入り口からの信誠寺遠景 山門
山門から眺めた入母屋造瓦葺の本堂
質素な本堂の向拝
奥の庫裡の前に参拝者を迎えるように立つ親鸞聖人御像
意外に高い階段と大きな向拝部分
「龍燈古木跡」と刻まれた石碑と右手に古木
蓮如上人の石碑(宝徳)....「御杖銀杏樹」と刻まれている 「俱會一処」と刻まれた石碑
門前横に江戸湾沿岸を防備した川越藩士の墓が立つ....
六基の川越藩士の墓 案内板にある昔の信誠寺の写真