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何気ない風景とひとり言

寺社&石仏巡り、小さな旅、散策...ふと目に留まった何気ない風景...切り取って大切な想い出に!

香林寺-(1) (川崎)

2025年04月16日 | 寺社巡り-神奈川

【川崎・麻生区】室町時代の大永五年(1525)に仙谷山寿福寺の第七世・南樹法泉和尚によって香林坊として開山された。 禅宗の寺院で、臨済宗建長寺派に属している。 慶長年間(1596~1615年)、香林坊から山号を南嶺山、寺号を香林寺と号した。 宗旨は臨済宗(建長寺派)で、本尊の十一面観世音菩薩像は宝亀七年(776)の弘法大師作とされる。

◆バス停から地図を見ながら坂道を上っていくと、こんもりとしたツツジの緑の間に石階があり、脇に古そうな寺号標石が建つ。 石階上の参道の両側に白一色の紫陽花が咲いていて、心地よい雰囲気を醸し出している。 参道の先に二つ目の石階があり、石階下の左右に茂る植栽の中に馬頭観世音や大日如来など数体の石仏が鎮座しているが、石階上の山門に目を奪われていると見逃しそうだ。

△門前から眺めた境内....紫陽花の作参道奥の石階の上に山門が建つ

△門前に「香林禅寺」の寺号標石が立つ....石階の手摺の支柱に寺紋の北条鱗紋を配している

△参道脇に咲き乱れる「寛容」という花言葉の白い紫陽花

△石階を上がって直ぐ左手に鎮座する延命地蔵尊立像/石階を上がった少し先の右手の紫陽花の中に建つ萬霊塔

△山門前の石階の下左右に鎮座する石仏

△二基の馬頭観音と第六尊天(右端)....第六天は六欲天(欲界六天)の最高第六位に位する天

△造立年不明の箱型馬頭観世音菩薩/明治四十三年(1910)造立の兜巾型馬頭観世音

△参道を挟んで馬頭観音に対面して鎮座する3体の石仏(いずれも造立年不明)

△舟光背型釈迦如来像(と思う)....右施無畏印で左与願印を結ぶ/二重円光を背に智拳印を結ぶ大日如来坐像

△舟光背型地蔵庚申塔....錫杖を持つ右手と宝珠を持つ左手が欠落している/地蔵庚申塔の3猿

◆石階を上がった直ぐのところに袖塀を備えた四脚門の山門が建つ。 「南嶺山」の扁額が掲げられた山門をくぐると、正面の目立つところに「南嶺山」と彫られた大きな石碑が立つ。 山門からの参道が石碑前から左右に別れ、左奥に本堂、右に客殿と庫裡が建つ。 本堂は昭和後期の再建だが、白壁に花頭窓、連子格狭間入り桟唐戸や波欄間などがあって落ち着いた雰囲気が漂う。

△切妻造本瓦葺の山門(四脚門)....平成五年(1993)の再建で、両側に本瓦葺きコンクリート造り(と思う)の袖塀がある

△山門に掲げられている山号「南嶺山」の扁額

△軒廻りは二軒繁垂木....木口に胡粉が塗られている垂木、組物、木鼻など

△山門を通して眺めた堂宇境内

△山門をくぐった正面に立つ大正六年(1917)造立の山号「南嶺山」と彫られた石碑

△山門から眺めた本堂....本堂は昭和四十六年(1971)の建立で、本尊十一面観世音菩薩像を祀る

△入母屋造本瓦葺の本堂....堂前に建つ大きな石灯籠は昭和五十年(1975)の造立

△正面五間で、中央間は桟唐戸、両脇間二間は花頭窓と格子戸

△中央間の扉は上部に連子格狭間を配した引き違い桟唐戸....梁の上に波欄間が設けられ、「放光殿」の扁額が掛かる

△向拝柱に繰型の渦文の禅宗様の木鼻、水引虹梁の上に脚間に彫刻を入れた蟇股を配す

△軒廻りは二軒繁垂木、組物は平三ツ斗で中備なし....正面と左側面に設けた擬宝珠高欄付き切目縁

△側面五間に花頭窓と格子戸(三間)....長押上の小壁に波欄間を施している

△向拝に下がる清浄な灯りを献じる吊燈籠
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