何気ない風景とひとり言

寺社&石仏巡り、小さな旅、散策...ふと目に留まった何気ない風景...切り取って大切な想い出に!

東福寺-(2) (京都)

2011年09月13日 | 寺社巡り-京都

【京都・東山区】鎌倉時代の建長七年(1255)に完成した堂塔は、元応元年(1319)及び南北朝時代の建武元年(1334)と延元元年(1336)の相次ぐ火災に遭って、室町時代初期までに大部分を焼失。(本尊の巨大釈迦座像は元応元年の火災で焼失) 
延元元年の被災の4ヵ月後に復興に着手、南北朝時代の貞和三年(1346)には前関白・一条経道により仏殿の上棟が行われ、再建後は偉観を誇る完全な禅宗寺院としての寺観を整えた。
その後、足利義持・豊臣秀吉・徳川家康などが支援したことで、応仁の乱などの兵火を逃れ、京都最大の禅苑として栄えた。

三門、仏殿など多くの伽藍が一直線に建つが、その中心にあるのが入母屋造裳腰付きの本堂(仏殿兼法堂)....参拝のため中に入る。
正面の須弥壇の上に中尊を釈迦如来像とした三尊像が鎮座、そして、天井を見上げると「蒼龍」という雲龍図が物凄い眼光で迫ってくる。
その迫力に圧倒されて、帰りに「蒼龍」の写真が貼られた色紙を購入してしまった。
庫裡から入って方丈に進むと南側に枯山水の庭が広がる....縁側に座り、暫くの間、枯山水の巨石や砂紋が表す意味を考えながら、眺めを楽しんだ。

本堂(仏殿)....17年の歳月をかけて復興、昭和9年再建
 
昭和の木造建築では最大の本堂      現在は塔頭で廃寺となった三聖寺の釈迦三尊像を安置

入母屋造裳階付き瓦葺の本堂

堂本印象作の天井の迫力ある雲竜図「蒼龍」

鐘楼(左)、経堂(右)
 
鐘楼....室町時代後期建立で近年まで平安初期の古い銅鐘があった(現在収蔵庫に保管)  右は経堂

境内....左手の方丈への入口の本坊(庫裏)

本坊(庫裏)の正面

方丈(明治23年(1890)再建)遠景
 
方丈の額が掛る南庭側                          方丈の回廊

方丈の回廊

方丈越しに眺める南庭、正面は唐門、塀越しに仏殿の屋根が....
 
方丈の南庭....築山を配し、巨石と砂紋で蓬菜神仙を表す枯山水の庭

巨石で蓬菜・方丈・瀛洲・壺梁の4島を表している

方丈南庭と本坊

唐門....昭憲皇太后寄進の向唐破風の表門

本堂からの回廊を進んで開山堂に向かう....回廊の向こうは経堂

通天橋に向かう回廊
 
境内に佇む五輪塔            緑に包まれた境内、林の向こうは経堂
コメント
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