何気ない風景とひとり言

寺社&石仏巡り、小さな旅、散策...ふと目に留まった何気ない風景...切り取って大切な想い出に!

銀閣寺-(1) (京都)

2011年09月04日 | 寺社巡り-京都

【京都・左京区】室町時代の文明十四年(1482)、八代将軍・足利義政が祖父の三代将軍・足利義満建立の北山殿金閣(鹿苑寺)にならって、応仁の乱で焼亡した浄土寺の跡地に東山山荘(東山殿)として造営開始。 時期は、将軍後継の争いで応仁元年(1467)から11年間続いた応仁の乱が終結し、政治に失望した義政が将軍の座を実子・義尚に譲って間もなくの時。
義政は東山殿で7年間、禅僧や公家、武家、文人に囲まれて風流な生活を送り、茶道や華道、絵画、建築などに東山文化と呼ばれる伝統文化の流れを築いた。

石畳の参道奥に建つ総門をくぐって境内に入ると、両側に四角に刈り込まれた高い生垣とその下に美しい竹垣のある長い参道が続く....。
中門をくぐると左手に庫裏があり、右手に銀閣そして奥に方丈を兼ねた本堂と東求堂などの堂宇の屋根が見える。 まずは本堂から拝観を始めたが、流石に世界遺産、多くの訪問者がいて賑やかだ。
直ぐに右手に進んで、寺のシンボルである銀閣(観音殿)を拝もうとしたら、何となんと、改修工事中....唖然としてしまった。 そして、少し怒りが混じった残念な気持ちを抑えながら、改修中の銀閣を参拝したが、上層の「潮音閣」の花頭窓と宝形造杮葺屋根の上で羽ばたく金銅製の鳳凰が印象的だった。
 
総門                      四角に刈り込まれた生垣とその下の簡素な竹垣が美しい参道

入母屋造杮葺の本堂(方丈と兼ねる)....江戸時代初期の再建で須弥壇に本尊・釈迦牟尼仏像を安置
 
向拝部の「花御堂」....鎮座されているのは誕生仏(お釈迦様?)  額には「東山水上行」とある

白砂を66cm盛り上げた銀沙灘....奥は本堂

高さ180cmの向月台....月の光を反射して銀閣を照らすというが....

銀沙灘と向月台の右奥に銀閣が建つ
 
長享3年(1489)に上棟された宝形造柿葺重層の銀閣(観音殿)は残念ながら修復中だった

銀閣は金閣、飛雲閣(西本願寺境内)と合わせて京の三閣と呼ばれる
 
上層は「潮音閣」と呼ばれる漆喰の板壁に花頭窓を並べた禅宗様(唐様)の仏堂(銀箔は使用されてない)
  
下層は「心空殿」で奥の間に千体地蔵が祀られている/上層の「潮音閣」には観音像を安置
 
庭園奥の見晴らし台から眺めた銀閣....屋根に金銅製の鳳凰が羽ばたく
コメント
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