何気ない風景とひとり言

寺社&石仏巡り、小さな旅、散策...ふと目に留まった何気ない風景...切り取って大切な想い出に!

伏見稲荷大社-(1) (京都)

2013年04月29日 | 寺社巡り-京都

【京都・伏見区】奈良時代の和銅四年(711)、渡来人の秦伊呂具が伊奈利山(稲荷山)の三ヶ峰に社を建て、三柱を祀ったのが大社の創始と伝えられている。
平安時代の弘仁七年(816)、稲荷山全体を神域として現在の稲荷山の麓に社殿が建立され、仁寿二年(852)に降雨祈願の奉幣が行われた後、朝廷から度々の勅使が遣わされ信仰を集めたという。
室町時代の応仁の乱(1467~1477)で社殿などの大半を焼失したが、明応八年(1499)に現在の本殿が復興された。

第二の朱塗りの明神鳥居をくぐって秀吉が寄進したの楼門に....門前で鍵の付いた巻物と宝珠をくわえた狛犬の狐が迎えてくれた。
楼門から境内に入ると直ぐ目の前に外拝殿(舞殿)があり、外拝殿の間から奥の社殿が少し見える。
東丸神社に立ち寄った後、社殿に....軒下に桃山期の彫刻が施されている内拝殿、そして、室町時代再建の五間社流造檜皮葺の本殿の棟から前拝への長い屋根が美しい。

朱色が鮮やかな大きな第一の明神鳥居..奥に第二の鳥居が見える

参道から眺めた第二の鳥居と楼門

第二の明神鳥居と楼門

楼門前

朱塗りの重厚な手水舎
 
楼門..応仁の乱で焼失した後、再建に尽力した豊臣秀吉が天正17年(1589)に寄進(現存のもの)/門前の左側の狐の狛犬..鍵の付いた巻物を銜えている(右側の狐は宝珠)

社殿側から眺めた入母屋造り二層の楼門

楼門と外拝殿..両者は同時期の造営で、天保11年(1840)に改築

軒先に12基の鉄製釣り灯籠が下がる外拝殿越しに眺めた内拝殿

内拝殿(神饌所)

沢山の鈴が下がる「内拝殿」

内拝殿内で本殿に向かって参拝する方々

社殿(内拝殿と本殿)
 
流造り檜皮葺の本殿..室町時代明応8年(1499)再建、四方に高欄がめぐらされた豪放優雅な建築

東丸神社..明治16年(1883)造営、荷田春満を祀る

荷田春満は江戸中期の国学者で伏見稲荷大社の社家生まれ

神楽殿(本殿右手)..明治15年(1882)建築

神楽殿の近景

毎日奉納される神楽を眺める参拝者
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何を撮っているのかな....?

2013年04月27日 | 街角スナップ-海外編
              
【中国・福建省・寧徳】霧に包まれた某寺の境内で、鋭い眼光で何かの被写体を狙うカメランマンたちに遭遇した!
何を撮っているのかと近ずいてみると、被写体は、芍薬に似たピンクの花の上で休んでいる小さなバッタ系の虫だった。
ちゃんと照明係の方がいて、小さなLEDライトで被写体をシッカリ照らす中、2台の一眼レフが被写体に迫る。
     
     被写体に照明を当てて被写体に迫るカメラマンたち!
              
               日本製の2台の一眼レフカメラとLEDライトが三方向から狙う
     
     被写体は芍薬と思われるピンクの花弁で休んでいる小さなバッタ系の虫

 
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八神社 (京都)

2013年04月24日 | 寺社巡り-京都

【京都・左京区】鳥居前に立つ案内板によると、創建年代は平安時代の天喜年間(901~923)若しくは大同年間(806~810)と伝えられるが、所傳焼亡のため明らかでない。
銀閣寺の近くに位置するが、銀閣寺よりも遥かに古い歴史を持つ八神を祀る神社で、銀閣寺との関わりはないようだ。

銀閣寺の山門手前の道を左へ曲がると明神鳥居が見え....進むと、手持ちの地図には載っていない「八神社」がひっそりとある。
鳥居から眺めると、薄暗い石段の上に朱色が鮮やかな樹下稲荷大明神が見える。 石段を上り、樹下稲荷大明神前から左に折れると、静寂が漂う狭い境内があり、正面奥に社殿のような建物が....でも違った。 境内の入口からは社殿が見えず、右手に境内参道と平行に社殿が建つ珍しい配置になっている。

八神社の参道に建つ明神鳥居と石燈籠

八神社の入口
 
明神鳥居と霊獣の狛犬越しに眺めた樹下稲荷大明神..参道石段の左手に提灯が続く
 
鮮やかな朱色の樹下稲荷大明神

樹下稲荷大明神前の参道成ら眺めた境内..社殿は右手

境内の奥から眺めた社殿(左)と樹下稲荷大明神(中央奥)
 
八神を祀る八神社

拝殿の近景

拝殿から眺めた本殿

本殿の脇にひっそりと佇む石燈籠
 
拝殿の前正面に建つのは舞殿(?)
 
境内社は狐がいないので雨之社かな?..明神鳥居の大きさ比べて随分と小さな社殿だ!
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地主神社 (京都)

2013年04月21日 | 寺社巡り-京都

【京都・東山区】社伝によれば、創建は奈良時代以前とされ、大国主を主祭神とした清水八坂一帯の産土神で、元は地主権現と呼ばれていたが、明治維新後に地主神社に....。
平安遷都と共に皇室の信仰を集め、弘仁二年(811)に嵯峨天皇が行幸、天禄三年(972)の臨時祭には円融天皇が行幸し、その後も歴代天皇が行幸したと伝わる天皇と縁が深い神社。
本殿は、奈良時代の大宝元年(701)、法隆寺と同じ日本最古の神社建築様式である双堂建築にて建立されている。 現在の社殿は、江戸時代寛永年間(1624~1644)に三代将軍・徳川家光により再建されたもので、桃山時代の様式による入母屋造りと権現造りの様式を兼ね備えた桧皮葺極彩色の華麗優美な建築。

清水寺の清水の舞台を出て直ぐ左手の石段の上に明神鳥居が立ち、朱書きされた「えんむすびの神」の標識が目に入る。
狭い境内には、鮮やかな朱塗りのお社が建ち並び、派手な感じで何だか俗っぽい雰囲気の神社だが、京都最古の「縁結びの神様」ということで、多くのカップルや修学旅行生が参拝していた。 境内参道に縄文時代の2つの「恋占いの石」が約10メートル離して置かれ、目を閉じて石から石に辿り着けば恋が叶うとされているらしい。
参拝を終え石段を下りながら、地主神社の社殿が清水寺の本堂を見下ろす高い位置に建っているのが、少し気になった....。

参道石段と明神鳥居..朱書きの「えんむすびの神」の標識が目立つ

社殿..寛永十年(1633)に徳川家光が造営
  
境内の「恋占いの石」(縄文時代のもの)..縁結びの神さまとして若い女性やカップルに人気の神社/拝殿
(中)/石燈籠越しに眺める本殿

桧皮葺で入母屋造りと権現造りの様式を兼ね備えた本殿

祈願するカップル

栗光稲荷社への狭い参道
 
商売繁盛の神様を祀る栗光稲荷社..社殿は平成十五年9月に解体修復

一願成就の守り神で女性の信仰を集める「おかげ明神」(左)と「大田明神」(右)
 
芸能と長寿の神「大田大神」に鎮座する「撫で大国さん」..撫でると御利益があるらしい

総門

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京都霊山護国神社 (京都)

2013年04月16日 | 寺社巡り-京都

【京都・東山区】明治元年(1868)、明治維新実現のために倒れた千人を超える諸藩の志士たちの御霊を奉祀するため、明治天皇の発案で京都霊山の山頂に創建。
この地は、幕末期において尊王派の志士達の聖地とされ、最初の頃は官祭の二字を冠して霊山官祭招魂社と称していた。 京都霊山護国神社には坂本龍馬、中岡慎太郎、木戸孝允らの多くの志士達が静かに眠っている。 また、護国神社は京都神社とも言われ、大東亜戦争に従軍して亡くなった英霊が祀られていて、靖国神社より古い歴史を持つ。

東大路通りから京都霊山護国神社へ向かう参道「維新の道」を進むと、「京都霊山護国神社」の碑と大きな明神鳥居が立つ。
鳥居をくぐって上り坂を進むと、左手に神社へ誘うように石灯籠群が....坂を上りきると京都霊山護国神社だ。 境内に入ると正面に質素な造りの入母屋造りの拝殿が....本殿は坂本竜馬らが眠る墓所に向かう石段から屋根の部分だけ見える。石段を上って神明鳥居を構えた坂本龍馬と中岡慎太郎の墓に....二人の墓石がひっそりと並んで立つが、明治維新実現に大きな働きをした志士の墓にしては想像していた以上に規模が小さく質素で、意外だった。

参道「維新の道」に立つ大きな明神鳥居

神社へ誘うように立つ石灯籠群

入母屋造りの拝殿

護国神社の全景..拝殿後方に千木と堅魚木を乗せや本殿の屋根が見える

質素な造りの拝殿
 
拝殿の近景

拝殿に掲げられた「霊山招魂社」の額

齋館前に建つ手水舎
 
境内右手に立つ碑群..後方の霊山の石段を上ると中腹に墓所/最初に坂本龍馬と中岡慎太郎の像

神明鳥居が立つ土佐藩士・坂本龍馬と中岡慎太郎の墓所
 
慶応3年(1867)に近江屋で暗殺された坂本龍馬(海援隊隊長)と中岡慎太郎(陸援隊隊長)の墓が並ぶ
 
長州藩士・木戸孝允(桂小五郎)の墓..左横に同志で京都の芸妓だった妻の幾松(木戸松子)が眠る

坂本竜馬の墓前から望む京都..八坂の塔が見える

従軍記念公園「昭和の杜」
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