「基本指圧」に憧れて ― 村岡曜子のブログ

我が国固有の指圧を広く浸透させ、社会の保健と福祉の増進に寄与したい。

モンスターペアレント、子供の将来に悪影響必至

2008年04月24日 | 雑感
  ときどき話題に上る「モンスターペアレント」については、皆さんよくご存じだと思います。幼稚園や学校に対して、自己中心的で理不尽な要求や、無理難題を繰り返えし訴える保護者のことす。

  クレームの方法は、直接担任教諭に対して行(おこな)ったり、校長や教育委員会などより権限の強い部署に持ち込んで、間接的に現場の教員や学校に圧力をかける、というやり方も増えているといいます。
  また中には、虚偽の告発をするなどして法的問題に発展させ、学校を窮地に立たせようとするものもあるのです。親の中には慰謝料などを取る目的で、最初から弁護士を連れて学校に乗り込む人もいるといいます。
  担任教師の中には、このような苦情や要望に対応する過程で精神的に追い込まれ、体調を崩して休職したり、退職に追い込まれる例も多いのはご存知と思います。中には、自殺に追い込まれた校長先生もいらっしゃった、と記憶しています。一部の学校や教育委員会では、対策チームを設置する動きも出てきていますが、本格的な対応はまだまだというところです。

  そもそも、学校に持ち込む苦情や要望が常軌を逸しています。
 「自分の子供はテニスが得意だが、学校にはテニス部がないので作ってほしい」
  これなどは、まだかわいい方かもしれません。

 「下校途中に友達とけんかしてけがをしたので、学校は慰謝料を払え」
 「子供の模擬試験と運動会の日が重なってしまったので、運動会の日時を変えてほしい」
 「子供が朝なかなか起きないから、先生が毎朝電話して責任を持って起こしてもらいたい」
 「子供はピーマンが嫌いなので、給食からピーマンを抜いてほしい」
 「宿題を忘れたぐらいで子供を怒るとは一体どういうことか」

  数日前、ある新聞に載っていました。生徒がクラスメイトをいじめるので、教師がその生徒を厳しく注意したところ、翌日母親が飛んできたそうです。いわく。
 「○○クンがいるとむかつくからいじめたので、○○クンを別のクラスに変えてほしい」

  呆れるばかりで、これ以上書く必要はないと思います。いずれも従来では考えられない自分勝手な主張ばかりです。こんな事態は1990年代後半から始まったといいますから、10年そこそこでしょう。
  しかもこんな問題で、担任教師が頻繁に入れ替わっているのです。これは同時に、子供にとって勉強に取り組む環境が破壊されていることを意味します。

  そして何より、こんな親を見てまともな子供が育つと思うのでしょうか。社会に出て、こんな理不尽が通るはずがありません。現実との乖離(かいり)が、児童犯罪の遠因になることも十分考えられるのです。
  現実の世界の、厳しさに耐えられるような教育を、親はしているのでしょうか。ただ可哀相だということで、厳しさから逃げるような指導をしているのではないでしょうか。

  子供が本当に可愛いのなら、社会のルール、学校の規律を、幼いときからしっかり教えなければいけません。叱らなければいけないときはしっかり叱る、これが親の愛情であり、本当の教育でしょう。
  モンスターペアレント達の猛省を促します。

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