猫草 食べたーい！

　
　　　昔はよくお花屋さんで買っていた 猫草。
　　　今は 自宅で育てるようになりました。
　　　　　　　猫草 の価格は そのお店によってまちまちで、
　　　　　　　200円くらいから 450円もするものまでありました。
　　　　　　　売っている状態も、土から葉が出始めたばかりのものから
　　　　　　　もうすでに 10cm以上に成長 しているものまで さまざま。
　　　　　　　店頭に置いても、一度にたくさん売れるわけではないし、
　　　　　　　生え始めたら成長が早いため 伸びすぎてしまうと売れないし、
　　　　　　　お店側からしたら 正直 場所を取られるのは割に合わない
　　　　　　　と思うこともあるのだろうと思われます。
　　　　　　　そんな理由のせいか、１～２個 しか置いていないお店も多くて、
　　　　　　　あてにして買いに行っても 無いことが しばしば！
　　　　　　　そこで、今は 種を買ってきて 様子を見ながら 次々育てています。

　　　そんな 猫草 。
　　　破壊魔ちゃん達 への与えかたも 昔とは違っています。
　　　　　　　買っていた頃は 勝手に食べさせていました。
　　　　　　　しかし それだと 一度に好きなだけ食べてしまったり
　　　　　　　上のほうだけを奥歯で噛んでしまうなどということが起きて
　　　　　　　その子に合うと思われる量を 美味しい状態で食べてもらうことに
　　　　　　　すぐに 難 しさを感 じるようになってしまう。
　　　　　　　そこで今は、胃が弱めな ロック と ユキ丸 には ２本ずつ、
　　　　　　　胃が丈夫な チャチャ丸 には ５～１０本を束にして 与えること ５～６度。
　　　　　　　これを 日に ３～５回繰り返すようになりました。
　　　　　　　食べたくて仕方ないくせに 口元に持って行くと しきりに何かを
　　　　　　　気にするという珍現象が起きて 面倒になることもありますが、
　　　　　　　葉は引っ張ると スーッと抜け、かなりきれいに食べきれるという
　　　　　　　快感を味わうことが出来るので やり甲斐にも繋がっています。
　　　　　　　毛玉を吐き出すのに役立つと云われる 猫草 と云えども、
　　　　　　　食べるたびに吐く必要はないと思うので、
　　　　　　　吐くという行為が及ぼす 小さな体への負担を考えると
　　　　　　　一度にあげる量を調整すること。
　　　　　　　また、誰が食べて誰が食べていないかを把握できるのも
　　　　　　　いいことだなと思っています。

　　　ベランダの窓を そーっと開けても １番にやって来る ロック。
　　　続いて チャチャ もすぐにやって来て待機 します 。
　　　ちょっと変わり者の ユキ だけは 来ない時もあるのだけれど、
　　　平等を考えて持って行ってあげるため あんがい それを期待しているのかも …。

　　　それにしても、猫草 って 美味しいんでしょうか？
　　　　　　　確かめてみたら、思ったほどには柔らかくはなくて 繊維質でした。
　　　　　　　味も そんなに濃くはなく、何度も噛みしめた後味は <草> でした。
　　　　　　　これをあんなに必死に食べようとするなんて不思議！
　　　　　　　逆を云えば、人は 美味しいものをいっぱい知ってしまったから
　　　　　　　贅沢になっている ともいえるのかもしれません。
　　　　　　　そして もうひとつ気づいたのは、これを１本食べただけなのに
　　　　　　　吐けそうな気が したということ。
　　　　　　　猫草 には 確かに 吐ける要素があるように思えました。


　　　　　
　　　ある日の午後のことでした。

展示コーナー！？
　　　　　　　出来るだけ 出入り可能な状態 にしてある ベランダ。
　　　　　　　夕方、チャチャ が まだ外にいたのに 気づかず 閉めてしまったようで、
　　　　　　　こんな所から　「僕 ここにいるよー！」 ってアピール していました。
　　　　　　　声には出さず 不安げな 顔だけで …！


「あー よかった！　　気づいてくれなかったらどうしようかと思ったよ！」

「今度からは もう少し早めにお家の中に入ろうって思ってるんだー！」 って
反省 して 頭を上げたら …

「ん！？」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「あれっ！！」
　　　　　　「こんな近くに猫草があるー！！！」　　　　　　　　　　「わー、食べたぁーい！！！！

あれっ、ギリギリ とどいて 食べちゃってます？　　　「ん？　まだ 食べてないけど …！」
その顔、バレバレだと思うけどね！　　

「ワオ―――ゥ！ 」 って 遠吠えのようにも見えるけど、
これは完全に 食べてますよね？

口を開 けて葉っぱを挿んだら 上あごに舌を押 し付けて、完全に食べてました。

　　　　　　　　　「ん？！」　　　　　　　　　　　　　　　　「来た！」　　　　　　　 気づいてやって来たのは …

ロック お嬢 でした。　　　「ここに登れば食べられるの？」　　「なんか食べにくいけど …」　

「思い切り 体を伸ばせばいいのね！」

「できるだけ大きなお口を開けることも大切ね！」

「あーーーん！」

「一気に こんなに咥えられたわ！　あたしって凄いかも！」
　　　　　　　　　　　　「そろそろ交代 してよー！」　　　　　「やめてよ！　そんなに せっつかないで！」
　　　「ちょっと離れた位置から落ち着いて、交代 して って ちゃんと言いなさいよ！」
　　　　　　　　　　　 「自分だってさっき言わなかったじゃん！　だから僕も 言わずに奪ってやるーぅ！」

「あーーーん！」

「僕だって こんなに咥えられたゾ！」
　　　ここで チャチャ が 葉っぱを引っ張ったら、
　　　鉢が落っこちてしまいました。

「あっ、食べやすくなった！」　「 でもこの状況で そんなことは言えないよね！」

「あーぁ、こんなに汚れちゃった！」

「これって 僕のせいだよね！」
「とりあえず 写真も小さくして ごめんって顔 しとこーっと！」

なんだか急に ずいぶんお疲れモード になってしまった 猫草 さんですが、

これはこれで ちゃんと食べましょう！　　　次もちゃんと控えているから安心です。


犬だって毛玉はたまりそうだけど
猫草を食べるのは猫だけなのかしら？
昔 犬を飼ってたこともあるんだけど
そんなこと 考えたこともなかったな～！

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