― 歌・種・記・文 ― (うたたね きぶん)

日々の中で感じたことを書き留めた自分のための雑記帳。
記憶を鮮明にさせてくれる画像や思いが大事な宝物になっています。

うるさすぎる鳥さんの事情

2015-08-14 | 動物・生き物 に関するお話

調べ物などを しながらだと あっという間に時が流れ、
気づけば 10日以上経ってしまっていました。
まぁ いつものことではありますが ………
                            
  〔 最近 なんかうるさくない!? 〕
そんな風に思うことが増えてきていたのだけれど、
ここ3~4日、
  〔 これって 尋常 じゃないよねぇ! 〕
そう思いたくなるほどにうるさい鳥の声が
日のあるうちは 頻繁に響き渡っているんです。
そのうるささは まさに 騒音!

       春には メジロさんやヒヨドリさんの声が聞こえ、
       ヒヨドリさんの甲高い鳴き声にも 賑やかさを感 じたことがありました。
       でも あの時は 笑えたりもして楽しませてもらっちゃった部分もありました。
                         (その時の詳細については こちらこちら で ご覧ください。)
       ところが、この声の主からは そんな笑いは まったく感 じられませんでした。


その鳥の正体は、オナガ さん。 
体型や色からは 気品さえ感 じられるのに
なまりの強いガラガラ声 といった印象さえ浮かんで来る鳴きかたに加えて
その動きの落ち着きのなさも 品格低下に加速をかけている という心象が否めない。


初めは 喧嘩を しているのかと思ったのだけれど そうでもない様子。
あちこち飛び回り、近づいたり離れたりしながら ずっと鳴いているんだから
  〔 もしかして、これは 威嚇!? 〕
  〔 それとも 警戒警報? 〕
  〔 ?  もしそうなら ... もしかして ... 今は 繁殖期 ってこと!? 〕
思い付いて さっそく調べてみたのだけれど 繁殖の時期はわかりませんでした。
       だけど あの声は どう考えても 穏やかな鳴きかたとは思えない。   
       この辺りは ノラちゃん達が頻繁に徘徊 していて
       以前 真夜中に鳥が襲われたような鳴き声や物音を聞いたことがあったから
       もし繁殖期であるなら 警戒 レベルがMaxである可能性は大きい気が しました。


  〔 もしそうだったら、この賑やかさは まだしばらくは続きそうなのかな!? 〕
  〔 でも もしそうだったなら、ちゃんと育ち ちゃんと巣立ってほしいから
    耳まで瞑りたいと思うほどのうるささでも 目は瞑ってあげたいわよね! 〕
そんな気持ちが芽生えてきます。

       目を瞑っても声は聞こえてくるから、耳を瞑りたい!
       くだらない発想だけど、 耳も 目みたいに自分の意思で閉じたり開けたり出来て、
       聞こえたり聞こえなかったり なんてことが出来たらいいのにな~!
       そんな風に思うこと ないですか?
       そこまでしたいと思うほどのうるささでも 子育て応援なら してあげたくなりました。
       それにしても、ちょこまかちょこまか! ちっともじっとしていない オナガ さんには
       閉口です。 写真に収めようと ファインダー越しにピント合わせに集中していると
       気分が悪くなってきてしまいます。



この オナガ さんのことは 当然 成鳥 で、 〔 つがい なのかな? 〕 と思っていました。
だから うるさくて強い 「ギィーギィー」 という鳴き声に混じって
たま~に弱めの鳴き声が聞こえて来た時も 雌の声だと思っていました。
ところが、どうも ほかに1~2羽(?) いるような気配が漂い始め、
写真をよく見直してみたら、若鳥幼鳥) がいることがわかりました。


       もう産まれていて ちょうど 巣立ちの準備 が始まったところだったんですね~!
       昨日 たまに聞こえた 「キュ-イ」 「キュルキュル」 という 可愛めの鳴き声を
         〔 雌なら たまにはそんな鳴きかたをする時もあるんだろうね! 〕 なんて
       勝手な解釈でかたづけていたけれど、あれは 若鳥 の鳴き声 だった 可能性もあり、
       あのするどい鳴き声は やっぱり 警戒警報威嚇 だったと思われます。
       卵を産んで巣立つまで、親鳥はきっと子どもを守るために ピリピリしているのでしょう。



そういえば、
枝を折ったり葉を落としたり しているのを何度か目に していました。
実際にはかなり離れた位置ですが、写真を見たら1枚だけ撮れていました。
       真上から落とされた などということはなかったので         
         〔 巣作りに必要なのかな!? 〕 なんて思っていたのだけれど
       今 思い返せば、私が写真を撮ろうとしているのを見て <危険人物> と判断!
         〔 威嚇の意味が込められた行動だったのかな!? 〕 とも思えてきます。
       私としては ちょっとショックではあるけれど、親はきっと必死なんでしょう。
       さらに状況を辿って行けば、〔 興味津々 網戸越 しに眺めている 我が家の破壊魔
       ちゃん達に向けても威嚇はしていたんだな! 〕 と思い当たる節もありました。
       網戸越 しだし、おとなしく見ているだけだし、外に出て来ないのもわかっているはず
       なのに、わざわざ対面に来てわめいていること、確かにあったもんね~!
       だけど、破壊魔ちゃん達の楽しみも取り上げることは出来ない!
       一応 「刺激 しないようにそっと見てね!」 って言ってはみたけれど
       そんなの わかんないだろうからね~!
       せめて私は 今後 できるだけ 遠くからチラ見する程度 にしておきましょう。


これらのことから推測すると、
このうるささも あとちょっとなんだろうと思えてきます。
そうとわかれば なんのその!
現金なものだとは思うけど、原因がわかれば気持ちも変わる!
こうなると 静かになっちゃうほうが寂 しいような気が してきます。

         オナガ さん。             
         あんまり ピリピリ しないで 子育てを してください。
         ただし、ノラちゃん達が始終うろついているから
         くれぐれも 下のほうには降りて来ないようにご注意くださいね。
         私やうちの子たちは 決 して害は与えませんから ちょっとは見せてください。
         あなたのお子さんたちが 無事に巣立てるよう祈っています。


 
子育て って 大変だもんね!
ちゃんと巣立たせた後は 夫婦で穏やかに暮らしてね!



ちなみに、
この翌日は 急に静かになりました。
つまり あの日が 最後の巣立ち訓練 だったのだろうと思われます。
今は 時々 「チチッ」 「キューィ」 といったような声が聞こえてくることがある程度。
巣立ちは完全に完了したものと思われます。
頑張った お父さん鳥とお母さん鳥、お疲れさまでした。

       樹上に枯れ枝などを使って皿状の巣を作り、6~9個の卵を産み、
       抱卵期間は17~20日、雌が抱卵 し、雛は約18日で巣立つ という オナガ さん。
       6~9羽 なんて、そんなにたくさんいたとは思えなかったけれど、きっと数羽はいた
       んでしょうね。 産卵から巣立つまでの間はホントに大変だと思うけれど、過ぎて
       しまえばあっという間! そう思うのは人間だけなのかしら?






ついでに、
オナガ さんは カラスの仲間 なんですって!
あんなにきれいなのに!?

       頭部 …… 黒とも濃紺とも云われる。
       喉元から後頭部と背の境界部分 …… 白色。
       胸、 腹 … 灰色で 背は 濃い灰色。 (腹の羽毛をかき分けると 黒灰色の層が見える。)
       翼 ……… 畳んだ状態では青灰色。 (隠れた部分は黒色に白い縁取りがある。)
       尾羽根 … 青灰色 (2枚×5)。 (状に開いた際に中央の2枚が最も長く 先端が白い。)


                門  : 脊索動物門
               亜門 : 脊椎動物亜門
                綱  : 鳥綱
                目  : スズメ目
                科  : カラス科
                属  : オナガ属
                種  : オナガ
                                             
       スズメの仲間 であり カラスの仲間 でもあるらしい オナガ さん。
       ・ <スズメ目> とは
         鳥類最大の目で、現生鳥類約1万0400種のうち半分以上の約6200種が含まれ、
         その特徴は、囀(さえず)るための器官である鳴管が発達 していること。
       ・ <カラス科> とは
         カラス(烏 ・ 鴉)と総称されるが、狭義にはカラス属など数属をカラスと総称 し、
         カケス類 ・オナガ類 ・サンジャク類 ・カササギ類などが含まれる。
       全長 50cm ほどで 「ガーガー」 と濁った声で鳴く ハシボソガラス さん、
       全長 15cm ほどで 「チュンチュン」 と通る声で鳴く スズメ さん。
       オナガ さんの全長は 34~39cm で キジバト さん(33cm) より一回り大きい程度。
       尾羽を除けば ムクドリ さん(24 cm) ぐらい ... と云われているようです。 ところが、
       尾尻の長さが 20cm からそれ以上あるともあり、頭から胴体までの長さは不明瞭!
       鳴き声は 「ギィーギィー」 「キュルキュル」 「ピューイピューイ」 「チチチチ」
        「ピピピ」 など 実に多彩。 総合すると 中間的存在のように思えてきます。



中国などアジア東部 や ヨーロッパのイベリア半島 に分布 し、
日本での分布は範囲を狭めているものの 東日本では増加の傾向にあるという オナガ さん。

       1970年代までは 本州全土と九州の一部でも観察されていたそうですが、
       1980年代以降 西日本での繁殖は確認されておらず、現在は本州の石川県以東、
       神奈川県以北、長野県以東から東北地方南部辺りまでで しか観察されなくなって
       きているそうです。 オナガ さんの生息域縮小原因については、分布を拡大して
       きた カササギ に 生存競争で破れた、 あるいは カッコウ が托卵先にするように
       なってきている などの説があるようです。


雑食 で、昆虫、果実、種子等を常食 し、一部は貯食もするという 留鳥
カラスの仲間で雑食 とはいっても ゴミをあさるような真似はしない。
そんな オナガ さんが棲んでいるのは
平地から低山地の 比較的明るい 森林竹林
あるいは 森林に近接する市街地 などの 人里付近。
雌雄同色で 群れで行動 し、いつも高いところにいて、警戒心が強く、学習能力も高い。
 「ギィーギィー」 鳴いたり あちこち飛び回ったりするのは
ディスプレイ(英:display) と呼ばれる行動のようで、
求愛や 威嚇 などの際、音や動作 ・姿勢などで 誇示する行為 を意味 しているようです。

       多くの種は 食物、つがい相手、縄張り競争の間に 他に威力や気勢を示すため
       それぞれ特徴的なディスプレイを行うといわれているようで、そんな中には
       相手の社会的優位を認めたことを示す <服従ディスプレイ>や、優位な個体が
       他の個体を受け入れることを示す <友好的ディスプレイ>などまであるそうです。
       今回の場合は 近くに巣があり、巣立ち雛がいるため 必死の抗議、縄張りから
       追い出そうとするような 排他的 敵対行動、 また、近くにいるものに 制止や逃走
       を知らせる 警告。 この3つであった可能性を感 じました。


さらに調べたら、
オナガ さんは 3種類対天敵音声 を持ち、
天敵に対する音声の種類が違うということがわかりました。

       鳥の天敵(タカ) に対して出される声 と 地上の天敵(ネコヘビ) に出される声が
       あり、タカ に対する アラームコール (警戒声) を聞くと すぐに直近の茂みへ逃げ
       込むなどの 忌避行動 を起こすが、ネコ に対する アラームコール では 逃げず
       ディストレスコール(捕まった時などに個体の周辺で出す悲鳴のような声)を聞くと
       音の方へ近づき 鳴き騒ぐ という。 なんかすごーく実感できる気がします。 
       ただし ネコ に対する声は 実際に見えないと行動を引き起こさないそうです。
       よく考えてみたら タカ より大きいはずの私にも 威嚇的行為を してきたってことは、
       オナガさんにとって私は ネコと同じ分類 ってことになるのね~!
       飛べないから高い所にいれば何とかなるし、俊敏さもないからね~!



襲う気もないけれど、
なんか 舐められた気もしないではないなぁ!


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   「イラスト工房」 「Bird Friends 野鳥編」 「イラストポップ」 「鳥のイラスト128×128」

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