フロイトの夢分析を一時期熱心に勉強したという知人に話したら、またおかしなことを言われてしまうだろうというような夢を見た。それは、私がまだ高校生か大学生ぐらいで、徴兵されてどこかの部隊に配属され、いよいよ過酷ないじめのような訓練が始まりかけたところで目が覚めた。夢とはいえ、自分が兵士として死地に赴くという恐怖といったらなかった。8月になって、戦争関連の新聞記事が目立つようになって、このところしょっちゅう戦争のことを考えていたからこんな夢を見たのかもしれない。それとも徴兵される前に南米に移民として渡った人の話を読んだからなのかはわからない。夜中に目が覚め、しばらく眠ることができなかった。
先の戦争では日本だけで310万人が亡くなった。広島・長崎では原爆投下後5年の間に合わせて34万人が亡くなった。東京大空襲では10万人の人が一晩で亡くなった。いったいなんのために亡くなっていったのか、そして亡くなった人たちの人生は戦争によって死ぬためにあったというのだろうか。なぜ戦争をすることになったのかはわからない。誰かが、戦争を止める努力をやめて、他人の命を自分のモノとして扱っていいと考えたところから始まったのだろう。
今、中国でG20サミットが開催されている。世界の盟主たらんとする中国を世界中が抑え込もうとしているようにも見えるが、日本が経済的にあっさりと追い越された過程を考えると、その勢いを止めることは無理な気がする。今の経済的繁栄は中国の人たちの努力の結果であり、賞賛すべきことだろう。日本にたくさんの人が観光にやってきて、鎌倉もその目的地の一つ。ほとんどの人は上品で大人しい。だから、よもや戦争、などということになって欲しくない。それはロシアともだし、韓国、北朝鮮ともだ。
地には平和を、そして地球を大切に