そこいらじゅうの電線に張りめぐらされていた蜘蛛の巣が、いつの間にか消えていた。
隣家の引き込み線にかかっていたわが家のベランダからよく見えていた蜘蛛には1号、2号などと名前をつけて週末ごとに動向を観察していたのだが、それももうできない。
冬至を過ぎたと言っても、日は急に長くならないようで、せっかく休みに入ってゆっくり庭仕事をしたかったが、おひさまが西の山の向こうに入ったらあっという間に冷えてきたので急いで片付けた。
そんなことをしながらも、仕事のことを時々ふと思い出す。
それなりに良い一年だったが、今度はうまくいかなかったこと、新たにやらなくてはならないことを考えてしまう。
近頃わかってきたのは、それぞれの人の能力。
この歳になって、自分の能力と社会的立場がどんなところに落ち着くのかがわかってきた。
この程度の能力だとこの程度のポジション、ということで、できる人はそれなりのポジションにいくし、ダメな人はそれ相応のポジションでしかない。
自分より年下の人がほとんどとなると、大体の人はそれ相応のところにいるが、あんたじゃ無理だよ、というようなことが起こっていると、解決するのはなかなか難しい。
分不相応というかミスマッチというか、そういうことは世の中さまざまなところでみる。
一番分かりやすいのは政治家だが、役人だって、会社だって、いろいろなところで、能力のない人が上に立っているのはよく見る話だ
そういう人に限って自分はそうではないと思っている
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