周産期医療にかかわるドラマ二作が放映されている。一つはお産を中心とした話、もう一つはその手前の生殖医療に関する話だ。
コロ健の勤め先の病院にもこれらに関わる診療科があり、産科医や新生児科医にも飲み仲間がいるということもあり、二作品とも興味深くみている。
原作とかそういったものは知らないので、ここまでみていて思ったことを書いてみたい。今日はまず、TBSのテレビドラマ『コウノドリ』をみて思ったこと。
綾野剛演じる主役の産科医のキャラクターは措いておくとして、まずは医療ドラマとして。
最近の医療ドラマは、日本でも医療技術アドバイザーというか、現場の医者が指導しているようでほぼ正しく描かれている。これは海外医療ドラマの『ER』とか『グレイズアナトミー』をみたら当たり前と言えば当たり前だが、この『コウノドリ』もそうで、クレジットに知り合いの日々現場で奮闘している先生の名前を見た時は妙に感激した。
さて、産科医療というのは、誰もが母児ともに元気な出産が前提として考えているが、決してそうではない。妊娠、出産というのは今も昔も母親にとっては命がけ、胎児もそれこそ必死に生きようとする。日本がいくら周産期死亡が減ったといっても、一定の数起こっている。このドラマもそういった、厳しい産科医療の現場の話が続いていくのだと思う。一昔前なら、それで終わりだったが、今ではそれだけでは済まなくなっている。
晩婚化にともなう晩産化が急速に進行しているため、高齢出産というハイリスク妊娠が増えている。ハイリスク妊娠ではいろいろな事態が生じる。それ以上に、コロ健、このドラマを見ていいと思っているのは、妊婦さんの背景(生活、喫煙、高齢など)がしっかり描かれていること。
あと、飲み会の様子も楽しそう。なかなかみんなが集まることができないなどというところが、リアルでいい。
(明日は『デザイナーベイビー』)
11月3日は”いいお産(1103)の日”