こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

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よりよく生きるにはどうしたらいい?

職業病としての腰痛

2012年03月14日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと

現在のレジデント君、きわめて優秀で、3月いっぱいで異動となるのが大変悲しい。その彼の一番の思い出、は、私たちのところに来たときにまず、「あの、椅子を持込んでもいいでしょうか?」と言ってこられて、ずいぶん驚いたことだ。

なんでも、彼、学生時代に飲み屋のバイトをしていたときに、ビールのケースの上げ下ろしで腰を痛め、それ以来腰痛持ちとなり、現在に至っているとのこと。椅子も腰に優しいものを探したものを持ってくると言う。引っ越し屋さんなど、仕事上、重い物を持ったりして、腰を痛めてしまうのは、職業病といえるだろう。

ところで、病理医である私も腰痛持ちである。標本より重いものは持たないはずなのになぜか、というと、どうやら常時不自然な格好をしていることが原因ではないかと、最近気がついた。

今のレジデント君によれば、腰痛にはまずは正しい姿勢が大切とのこと。なるべく、まっすぐ、背筋を伸ばして座ることが大事だということだと思うが、さて、私はどうか。

ご覧の通り、顕微鏡とキーボードが扇型に広がって置かれている。

机に対してはまっすぐ座っているが、顕微鏡を覗く時は左に体をひねり、診断を打ちこむ時は右に体をひねる。さらに、顕微鏡をのぞきながら診断を打つ時は、首だけ左、肩は右、というねじれた状態になる。

これが一日少なくとも6時間は続く。腰も痛くなるというものだ。

だから、病理医にとっての腰痛は、職業病といって間違いない。

音声入力ができれば、体をねじりながら診断を入力するということはなくなるが、それでも、半々にひねることがなくなるわけではない。

時々立ち上がって、体を伸ばしたりしたいのだが、なかなかそういったタイミングを見つけることは難しい。

くだんのレジデント君、いい椅子に座っているものの、顕微鏡とキーボードの配置だけはいかんともしがたいようである。

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4 コメント

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私も、です。 (荻野誠人)
2012-03-15 14:25:49
 お邪魔します。
 colocolokentaさんも腰痛持ちでしたか!
 これで、ネット上のお知り合い4人が最近立て続けに腰痛持ちということが分かりました。ほんとうに多いですね。私もブログで書きましたように同病です。私のは職業病ではありません。
 1回目/重い本箱を運んでいて。
 2回目/幼稚園児を抱き上げて。
 3回目/庭の木を手前に強く引っ張って。
 4回目/3回目の腰痛が十分回復しないうちに、うつぶせになって上体起こしの体操をやって。
 ということで、今も4回目の後遺症です。若いころは全く平気だったんですけどね。私の場合、ぎっくり腰というほどではなく、骨にも異常はなく、寝込んだりすることもなかったのが、不幸中の幸いですけど。腰痛防止の体操をやって腰痛になるという笑えない展開も・・・。
 colocolokentaさんもくれぐれもお気をつけて。ではまた。

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もちろん日常生活でも (colocolokenta)
2012-03-17 09:14:00
荻野さん ありがとうございます。
仕事上の無理な姿勢だけではなく、もちろん日常生活でも腰を痛め続けています。
わが家ではフラットコーテッドレトリバーという、おそらくそこらの幼稚園児よりはよほど重い大型犬を飼っており、これを二階にある浴室で洗おうと抱きかかえて,腰を痛めました。
人生、どこに落とし穴があるかわかりません。腰はとても大切ですね。いたわってあげましょう。
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腰痛も出る年頃になりました。 (ロドリィ)
2012-03-18 16:39:02
お疲れ様です。自分が30歳台の頃に、40歳半ばの先生が、”腰痛持ちで剖検時に特に悪化するので嫌なんですよね”、という話を聞き、他人事のように聞き流してましたが、私も40歳前半より腰痛(剖検時限定)がはじまりました。トホホ・・・ですよ。でも我慢して剖検をしてます(剖検後に腰回りにサロンパスを貼ってますが)。
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やはり、中年になると (colocolokenta)
2012-03-18 19:15:46
中年(私の場合アラフィフなので、初老ですが)になると、腰痛話は盛り上がりますね。
たしかに、剖検でかがむのも、腰には負担がかかります。
当時40代半ばの先生はいまや50過ぎですか。腰痛が剖検時限定のままだといいですが。
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