現在のレジデント君、きわめて優秀で、3月いっぱいで異動となるのが大変悲しい。その彼の一番の思い出、は、私たちのところに来たときにまず、「あの、椅子を持込んでもいいでしょうか?」と言ってこられて、ずいぶん驚いたことだ。
なんでも、彼、学生時代に飲み屋のバイトをしていたときに、ビールのケースの上げ下ろしで腰を痛め、それ以来腰痛持ちとなり、現在に至っているとのこと。椅子も腰に優しいものを探したものを持ってくると言う。引っ越し屋さんなど、仕事上、重い物を持ったりして、腰を痛めてしまうのは、職業病といえるだろう。
ところで、病理医である私も腰痛持ちである。標本より重いものは持たないはずなのになぜか、というと、どうやら常時不自然な格好をしていることが原因ではないかと、最近気がついた。
今のレジデント君によれば、腰痛にはまずは正しい姿勢が大切とのこと。なるべく、まっすぐ、背筋を伸ばして座ることが大事だということだと思うが、さて、私はどうか。
ご覧の通り、顕微鏡とキーボードが扇型に広がって置かれている。
机に対してはまっすぐ座っているが、顕微鏡を覗く時は左に体をひねり、診断を打ちこむ時は右に体をひねる。さらに、顕微鏡をのぞきながら診断を打つ時は、首だけ左、肩は右、というねじれた状態になる。
これが一日少なくとも6時間は続く。腰も痛くなるというものだ。
だから、病理医にとっての腰痛は、職業病といって間違いない。
音声入力ができれば、体をねじりながら診断を入力するということはなくなるが、それでも、半々にひねることがなくなるわけではない。
時々立ち上がって、体を伸ばしたりしたいのだが、なかなかそういったタイミングを見つけることは難しい。
くだんのレジデント君、いい椅子に座っているものの、顕微鏡とキーボードの配置だけはいかんともしがたいようである。
colocolokentaさんも腰痛持ちでしたか!
これで、ネット上のお知り合い4人が最近立て続けに腰痛持ちということが分かりました。ほんとうに多いですね。私もブログで書きましたように同病です。私のは職業病ではありません。
1回目/重い本箱を運んでいて。
2回目/幼稚園児を抱き上げて。
3回目/庭の木を手前に強く引っ張って。
4回目/3回目の腰痛が十分回復しないうちに、うつぶせになって上体起こしの体操をやって。
ということで、今も4回目の後遺症です。若いころは全く平気だったんですけどね。私の場合、ぎっくり腰というほどではなく、骨にも異常はなく、寝込んだりすることもなかったのが、不幸中の幸いですけど。腰痛防止の体操をやって腰痛になるという笑えない展開も・・・。
colocolokentaさんもくれぐれもお気をつけて。ではまた。
仕事上の無理な姿勢だけではなく、もちろん日常生活でも腰を痛め続けています。
わが家ではフラットコーテッドレトリバーという、おそらくそこらの幼稚園児よりはよほど重い大型犬を飼っており、これを二階にある浴室で洗おうと抱きかかえて,腰を痛めました。
人生、どこに落とし穴があるかわかりません。腰はとても大切ですね。いたわってあげましょう。
たしかに、剖検でかがむのも、腰には負担がかかります。
当時40代半ばの先生はいまや50過ぎですか。腰痛が剖検時限定のままだといいですが。