この前、自分が書いた本に載せる自己紹介文で”趣味”として何を書こうかというところではたと悩んだ。これまで趣味らしいことといったら、膝と足首を痛め、ついにやめてしまったバスケットボールぐらいしかない。かといって趣味なし、というのも愛想が無い。仕方がないので趣味としてガーデニング、犬、読書そしてブログと書いた。
そもそも”趣味”とはなんなのだろう。
私の考えで趣味とは、
そのことをするために、とくにお金と時間を費やして行うこと
だと思う。だから、例えばゴルフ、サッカー、水泳、山登りといったスポーツはすべて趣味として問題ない。また、絵を描いたり、歌を歌ったりといったことも趣味といえるだろう。手品やラジコン遊びもそうなる。趣味が高じて職業にしてしまっている人もいるが、それはただのプロ。仕事が趣味というのもナシだ。著者略歴に、「趣味仕事」とあったら興ざめだ。
それはさておき、私が趣味として挙げたのは、どれも”ついでにできること”ばかり。これらは果たして趣味と称していいだろうか。
まず、ガーデニング。猫の額ほどの庭の掃除に毛が生えた程度でいつまでたっても素人レベル。結局大部分を妻がやっていて、私はミニバラの手入れをしてるだけ。
犬、というのは犬の散歩を縮めただけ。犬の散歩というと、犬に連れて行ってもらっているような気がするので、私が主体的に犬をかわいがっているということが伝わるようにこうした。だが、余計に一体何がどうなのかわからない表現になってしまった。
犬を飼っていることが、趣味となるのか微妙だ。これがグッピーとか金魚、メダカの飼育となると趣味っぽいのだが、なぜか犬猫と遊ぶのは趣味とは呼び難い。
読書が趣味、というのも気が引ける。私の読書は、読書のために時間を取ってまでして本を読むということとはほど遠く、大抵は朝晩の通勤時間帯を読書に充てているだけだ。だから、「読書のためにお金を出して本を買うが、それを読むために時間をわざわざ作ることはしない」となる。
今でこそ、スマホがあるので電車内でやることはたくさんできたが、ほんの一昔前までは本か新聞か漫画を読むしかすることがなかった。だから誰でも、趣味は読書と言えた。
最後はブログだが、これについては毎日日記代わりに書いているだけ。これまた趣味と言っていいのか悩んでしまうのだ。
桃太郎なら犬猿雉か