こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

悲しい気持ちと後悔と

2024年04月04日 | 家族のこと
今日も相変わらずの曇り空。
これだと残念ながら桜の花も映えないが仕方ない。

先日、娘婿のお母さん(娘の姑でギリシャ人)が亡くなった。
10月の娘たちの結婚式の時、すでにずいぶん苦しそうだったが、なんとか式は無事終えることができた。
結婚式後、婿はアテネに残っていたが、年明けにはこちらの大学に職を得るため来日していた。
数日前より危篤となったが、親子の間でわざわざ帰ってこなくともよい、ということになっていた様で、帰国はしなかった。
経済的にもそう何度もギリシャまで帰ることは難しいし、新しい職場でのスタートが遅れてしまう。
先月末になって就職が正式に決まり、安心したのかもしれない。
次にギリシャに行ってももう、彼女はいないのだと思うと悲しい気持ちになる。
婿のお父さんはイタリア人だが、英語が通じるのでお悔やみのメールを出した。
お悔やみの言葉というのは日本語でも難しいが、これが英語となると使う頻度も極端に少ないので余計に難しく感じる。
英語の”pass away"という言葉は、とても良い表現だと思う。
日本語だと、逝くとか亡くなるとか死を直接表現する言葉を使わざるを得ないのが、英語のpassもawayもそれぞれは死を連想させる言葉ではないし、神に召されるために旅立ったというニュアンスが伝わってくる。
婿のお母さんとお会いしたのはそれほど長い時間ではなかった。
ギリシャでの結婚式の時、みんなが幸せな顔をしている時、ポツリと、

  私だけ、死んでしまうのね

と言った時のことが忘れられない。
やがてくる死は恐ろしかっただろうに、そこにいた私たちは誰一人そのことをフォローできなかったのが悔やまれる。

病気で失われる命、戦禍で失われる命、災害で失われる命、人間は必ず命を失うもので、死から逃れることはできない。
それでも、生まれてきてよかった、生きてよかったと思いながら旅立ちたい。
もう一度お会いしたかった

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