こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

人類が前に進むために

2020年12月14日 | 日本のこと、世界のこと
昨日も書いたがいよいよ今週から本格的な冬がやってくるらしい。さぞ寒いだろうと思って窓を開けたら思ったほどではなかった。天気予報によると、寒くなるのは今夜からだというので、念のために風を通しにくいコートを着て出かけたが、心配したほどではなかった。それでも北風は冷たく指は少々かじかんだ。
新型コロナウイルス感染症のことばかりで明るい話題が全く無い。時代の転換点が自分が生きているこんな時に突然降ってくるとは思ってもいなかったけど、古くはスペイン風邪があり、最近でも2009年の新型インフルエンザ(H1N1)とか、もうちょっと前、2002年のやっぱり中国発のSARSとか、自然界からの警告はあったわけで、リスクを常に考えて行動しておかなくてはいけなかった。そういう点で、今回のデータ、経験がAIにインプットされたのはいいことだろう。感染症の予測、感染症に対抗できる新規業態の開発といったことができていったら、怖いもの知らずとなるはずだが、AIに頼りきりだと、AIが間違ってしまった時とか、AIそのものが脅威となるとか、まあいろんなことが起きて、落ち着く暇はないだろう。

過去と他人は変えられない、というけれど人類そのものにしてもそうだ。歴史を変えることは無理だし、人類以外の生き物を変えることもできない。邪魔な生物を次々と滅亡させてきたが、そうやって生物の多様性を失ったら、それは最終的には人類そのものに跳ね返ってくることを自覚しなくてはいけない。なんでもそんなに都合よくいくわけがないのだ。

人間、頭がしっかりして新たに学ぶことができるのはいくら頑張っても70歳台半ばまでだろう。人間が学んだことを実践するには、そこから逆算すると少なくとも4、50歳ぐらいまでに、多くのことを学び、そこからは社会へ還元しなくてはいけない。でも、多くの人はそんなことできるわけなく、結局は自分が見聞きしたことに頼る。歴史は繰り返す、というけど、それは元来無知な人間が、無知であることを自覚せずに、自らの考え方、思いこそが正しいと、都合よく考えて同じことが繰り返されているだけのことだ。そんな、愚かな人間が集まって国の上に立ったりしたら、その国民はお気の毒だ。
そうならないため、過去の愚かな歴史を繰り返さないためにどうしたらいいか。
それには少しでも多くの人が情報を共有していくしかない。情報の共有によって、愚かな考えの人を減らし、人類をあるべき方向へと進めていくのがいいのだけど、ではその”あるべき方向”というのは何かがわからない。それを考えるは今生きている人類であり、その人類は千差万別十人十色、まとめるすべは今のところ思いつかない。
それでも、これまで行われてきたいくつかの技術革新は人類が前に進むことによかったことの方が多いように思うが、戦争と表裏一体、それは人間の存在意義につながるものであって、理解解決するのは難しいだろう。
学び、考える

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