少し肌寒いが、穏やかな朝だった。昼は春本番の暖かさになったらしい。仕事を終えて病院を出ると、ほんの少し暖かさが残っていた。ほんの2、3日でも、いい天気が続くと、そのありがたみを忘れてしまう。そんなことのないように、今日の陽光、今日の健康に感謝して過ごしたい。
今日の朝刊の投書欄に、新型コロナウイルスワクチン接種に関する考え方を集めたものがあった。ワクチンに対する不安、”接種”という行為そのものについての考え方など様々で、多くの人がいろいろな考え方を持っているのだなとわかった。そもそも、ワクチンを打たれたとしても、はたしてそれがどれほどの効果のあるものかもわからないのに、あっという間に承認された薬を体に入れることに抵抗のある人は少なくないだろう。それに、アレルギー体質の人は副反応を起こす可能性が高いかもしれないので、余計にナーバスになるのは当然だ。最終的には個々人の判断に委ねられることとなるが、自分で判断できかねるという人は、最も信頼できる人の意見を参考にするしかない。私はそう考える。
ワクチンを接種するかしないかは個々人の問題だが、それより問題となるのは、新型コロナワクチンのワクチンは有り余っているものではないということだ。世界中で接種を希望している人がいる中で、日本がワクチンを余らせるわけにはいかない。作った分はすべてきっちり使い切るつもりでいなくてはいけない。それが国際社会への責任であり、その点は情報公開をきっちりしてほしい。したがって、接種希望調査が来た時点で、接種を見送るとした人は後になって”やっぱり受けたい”というのは基本的にはダメだろう。接種のサイクルが軌道に乗れば、1回目の接種を済ませた人の2回目の接種が始まる。高齢者の中で接種を見送る人がいたら、それだけ下の世代に打つことができる。日本で使わなければ、その分よその国のが増える。1回目の接種を見送った人は、2周目以降の接種となるのを受け入れなくてはなるまい。食品ロスならぬワクチンロスを起こしてはいけないのだ。
昨日の午前、ワクチンを打った。午後になって接種部位(左の肩)の周りに違和感を感じるようになり、夜にはそこそこの痛みとなった。左を下にして眠ることが多いので無事眠れるか心配したが、いつの間にか寝入っていた。今朝、起きたら痛みはずいぶん消えていた。発熱する人がいるということだが、それはなくてよかった。このエントリーは夜になって手直ししているが、接種したところを押すと痛みがある程度で、あと1日ぐらいですっかりおさまるだろう。病院からの副反応の観察期間は7日とされているが、これ以上は何も起こらないでほしいものだ。
ワクチンを打ったからといってマスク生活から解放されるわけではない。そもそも抗体が無事作られるかわからないし、変異株に対しての効果は不明だ。昨日までの生活をまた今日から送るだけのことだ。
ワクチン貧国の自覚をもって