抗がん剤のせいだろうと思うが、ナイトの調子はやっぱりよくなくて、昨夜は元気が無く、とてもだるそうだった。
そこで、兄さんであるコロにナイトのことを頼んだのだった。
ナイトは私たちとは別の部屋で寝起きしているので、コロはその部屋に行ってくれたのだ。
コロもナイトの異変に気がついているようだ。
今朝もこんな風にナイトのことを守ってくれていた。
コロはナイトに限らず、家族に異変があると吠えてみんなに知らせてくれる。
小指を家具にぶつけたり、階段を踏み外したり、深爪をしたり、そんな時人間が大きな子を出すと必ずといっていいほどよく吠えて、大騒ぎになる。
大きな音が嫌だからだとおもっていたのだけど、どうもそれだけではないようで、ナイトの調子が悪い時も知らせてくれたことがある。
コロは夜中の間あちこちの部屋をパトロールして家族に何か異変が起きていないか注意してくれている。
番犬としてはナイトとともによく反応してくれる。
そのコロ、昨日で12歳。マルチーズの12歳は人間でいえば64歳程度に相当するそうで、立派なシニア犬だ。
獣医さんも驚いた、クッシング症候群が治ってしまうという奇跡のようなこともあり、最近はまずまず元気。
心臓の調子は今までと変わらないので、突然脱力するようなことがあるが、頻繁というほどではない。そっと、見守っているしかない。
昨日は本当ならコロの誕生日祝いをしてやらなくてはいけなかったのに、ナイトのことが気になって十分祝ってやれず、申し訳ないことをしたと、コロの好物の卵焼きを作ってやるよう、妻に頼んでみよう。
などと書いていたら、妻はちゃんと、"コロの誕生日、スペシャルプレート(卵焼きと蒸し鶏)"を作ってプレゼントしてくれていた。
妻はよく気がつく良い飼い主だが、それに比べて私はいつまで経ってもいま一つだ。
おめでとう、コロ