kenharuの日記

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ゴミ箱の地域事情

2012-05-25 | その他
昨日に続いて、ゴミ問題の話。
これは二度目の掲載だが、何とか改善してもらいたいものだ。

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キャンピングカーのリヤラダーには、ゴミ箱を取り付けている。
1週間程度の旅なら、全部のゴミを持ち帰れるだけの容量がある。
しかし先回の北陸旅行では、道の駅やスーパーにゴミ箱があったので、自分のゴミ箱を全く使わないで済んだ。
北陸で買い物をして出たゴミは、全部北陸で処理出来たことになる。
しかし、このゴミ箱事情は地域によって異なる。

一番厳しいのは北海道だ。
ゴミ処理に困った末の自衛措置だろうが、ほとんどの道の駅はゴミ箱を設置していない。
小清水原生花園前にある道の駅「葉菜野花」は、飲料自販機があるのに、ペットボトルや空き缶の回収容器さえ置いていない。
道の駅「忠類」の売店では、ソフトクリームを食べ、手に残った紙クズを捨てようとしてもクズ箱が無いから、捨て場を探してウロウロする客の姿が見られる。
紙クズは自宅に持ち帰るか、カウンターの売り子に手渡すしか方法がない。

ゴミ箱から溢れ出して、カラスが散乱させたゴミを、駅の係員が毎朝片付ける姿を見れば、「観光客のマナーが悪い」と言いたくなる気持ちもわからないではないが、そもそもゴミの捨て場所が少なくなり過ぎたのである。
誰かがゴミ箱を撤去すれば、そこで出たゴミは、数少ない他所のゴミ箱に集中する。

一般に北海道のスーパーは、入り口にゴミ箱が無く、レジ前の袋詰めテーブル脇に、小さいのが置いてある程度だ。
コープのスーパーになると、レジ前にも無い場合があり、いつもは捨ててくる食品トレーや包装材料も持ち帰らねばならない。

知床の道の駅「うとろシリエトク」には「ここは世界遺産だから、ゴミは持ち帰れ」という意味の張り紙があって、誇らしげに「ゴミ箱は設置しておりません」と書いてある。
日本全国から大勢の観光客を集める商業施設が、こういう姿勢なのである。
モノは買え、カネは落とせ、ゴミは持ち帰れ・・・

滑稽なことに、うとろ駅の向かいにはゴミ箱を設置したコンビニがあって、道の駅に車をとめた観光客たちが、手にゴミを持って道路を横断する珍風景が見られる。
この知床に限らず、全道的に、公共的施設に拒否されて行き場を失った旅行者たちのゴミは、民間企業であるセイコーマートなどコンビニのゴミ箱に集中しているのが現実だ。
まるで「公共」と「民間」の役割が、逆転したかのような現象である。
「民間」に出来ることが、「公共」には出来ないのである。

厳しい北海道に比べて、逆に大アマなのが四国だ。
四国四県どこへ行っても、ゴミ箱と水とトイレに困ることは無い。
お遍路さんを接待しようという、優しい伝統文化があるからだろうか。
四国と北海道のゴミ箱事情は、対照的である。
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