今日も猛暑。
午後2時現在の観測点気温は35度を超えている。
一条工務店の家で「24時間全館冷房」をお試し中である。
猛暑が続く中で、その結果が見えてきた。
まず、お試しの条件は以下のようなものである。
①2LDKの平屋。
②リビングのエアコン1台を、毎日24時間つけっぱなしにする。泊りがけの外出でなければエアコンは止めない。
③隣室は、ドアを一日中開けっ放しにして、リビングから漏れ出す冷気だけで冷やす。
24時間全館冷房と言うのは、人のいる空間の空気だけでなく、屋内の全部を冷やすという発想である。
家の断熱材の内側の全てを(壁や床はもちろん、食器棚の中の茶碗や、押し入れの中の布団も)冷やして快適な温度に維持する。
だから、屋内の隅々までの温度が安定するのには、かなりの時間がかかる。
床暖房の場合は、屋内全部が暖まって室温が安定するまで3日かかるというから、冷房でも似たようなものだと思う。
体感温度=(室温+輻射温度)÷2
この計算式は平均輻射温度(MRT)と呼ばれるもので、これを体感温度とする考え方がある。
人は空気の温度だけでなく、壁や天井などからの輻射熱をも併せて感じ取っている。
この輻射温度も適正にしないと、居住空間は快適にならないと言うのである。
さて、お試しの結果。
エアコンのスイッチを入れてから既に一月ほど経過したし、今は33度超えが続いているから、そろそろ結果を評価して良い頃合いだろうと思う。
①リビングのエアコンの設定温度は27度。
②リビングの室温は常時26.5~27.5度の範囲に収まっている。
③ドアを開いたままの隣室の室温は、夜も昼も、リビングより1度ほど高い。
④壁や押し入れの表面温度は、ほぼその部屋の気温と同じ。
⑤午前中は東南の窓からの輻射を、午後は南西からの輻射を、こまめに防いでいる。
体感温度が安定しているおかげだと思うが、毎晩快適に眠れている。
寝室にもエアコンはあるのだが、このぶんでは、永遠に出番が無いだろうと思う。
という状況なので、試していた「24時間全館冷房」は、こと「快適さ」に関しては成功のようである。
そして、最後に確かめなければならないのは「東京電力の請求書」ということになる。