世界各国の国内総生産(GDP)は国の豊かさの指標となるものですが、その国別ランキングは・・・
第1位はアメリカ合衆国 全世界の稼ぎの25%のシェアを誇り、他を寄せ付けぬ強さです。
第2位はわが日本 全世界のシェアの8%です。
第3位はドイツ 第4位は中国 第5位はイギリス 第6位はフランス 第7位はイタリアとなり、上位7国で全世界(179カ国)の59%をシェアしていることになります。
私は昭和18年生まれで、物心がついたときは敗戦直後の食べるものにも事欠く極めて貧しい状態でした。その当時GDPランキングがあるとすれば、下位に低迷していたに違いありません。
それ以降日本は世界の列国をゴボウ抜きにしてきたことになりますが、敗戦で何もかも失った上に、元来資源のない小国の日本がなぜ世界の2位まで上れたのでしょうか。
その答はまさに上記の言葉、資源のない小国、敗戦でのゼロからの出発が重要なキーワードのようです。
その原因は大きく2つあるような気がします。
ひとつは日本人の人間力の高さにあったのではないでしょうか。
勤勉で向学心に富み、まじめで自己を律する倫理観があり、協調性や集団としての結束力、これらの個々人の能力が優れていたからに他なりません。
もうひとつは時代の変化に的確に対応してきたからではないでしょうか。
日本は小国で資源が乏しいため、海外のより安い素材を買い、それに高い付加価値を付けて高く売るという方法を最も得意なビジネスモデルとして経済力を拡大してきました。
アメリカが咳をすれば日本が風邪をひくと揶揄されるまで、強国アメリカにべったり追従したのも大正解だったのです。
そしてまた敗戦でのゼロからの出発は、これまでの日本の伝統や価値観を捨ててまでも新しい価値観での出発を可能にしました。
戦前の日本は農業国でした。しかし戦後は農業を切ってまでも都市型国家に転換しました。ヨーロッパ諸国が伝統や歴史を切ってまでも新しい体制に踏み切ることができなかったことが成長へのブレーキとなったことがそれを証明しています。
大胆な決断にはより大きなプラスとマイナスが生じます。戦後の農業はまさにマイナスとして冷遇されましたが、GDPの増大という視点から見れば正解でした。
変化に対応する仕事を「政治」の仕事といいます。
日本人は具体的でない業務を過小評価するきらいがあり、日本の政治は最低とか三流とかいわれてきました。
GDPの向上が成功したことが正しいか否かの議論はあるものの、私はこれまでの日本の政治は一流とはいわないまでも決して三流ではないと確信しています。
第1位はアメリカ合衆国 全世界の稼ぎの25%のシェアを誇り、他を寄せ付けぬ強さです。
第2位はわが日本 全世界のシェアの8%です。
第3位はドイツ 第4位は中国 第5位はイギリス 第6位はフランス 第7位はイタリアとなり、上位7国で全世界(179カ国)の59%をシェアしていることになります。
私は昭和18年生まれで、物心がついたときは敗戦直後の食べるものにも事欠く極めて貧しい状態でした。その当時GDPランキングがあるとすれば、下位に低迷していたに違いありません。
それ以降日本は世界の列国をゴボウ抜きにしてきたことになりますが、敗戦で何もかも失った上に、元来資源のない小国の日本がなぜ世界の2位まで上れたのでしょうか。
その答はまさに上記の言葉、資源のない小国、敗戦でのゼロからの出発が重要なキーワードのようです。
その原因は大きく2つあるような気がします。
ひとつは日本人の人間力の高さにあったのではないでしょうか。
勤勉で向学心に富み、まじめで自己を律する倫理観があり、協調性や集団としての結束力、これらの個々人の能力が優れていたからに他なりません。
もうひとつは時代の変化に的確に対応してきたからではないでしょうか。
日本は小国で資源が乏しいため、海外のより安い素材を買い、それに高い付加価値を付けて高く売るという方法を最も得意なビジネスモデルとして経済力を拡大してきました。
アメリカが咳をすれば日本が風邪をひくと揶揄されるまで、強国アメリカにべったり追従したのも大正解だったのです。
そしてまた敗戦でのゼロからの出発は、これまでの日本の伝統や価値観を捨ててまでも新しい価値観での出発を可能にしました。
戦前の日本は農業国でした。しかし戦後は農業を切ってまでも都市型国家に転換しました。ヨーロッパ諸国が伝統や歴史を切ってまでも新しい体制に踏み切ることができなかったことが成長へのブレーキとなったことがそれを証明しています。
大胆な決断にはより大きなプラスとマイナスが生じます。戦後の農業はまさにマイナスとして冷遇されましたが、GDPの増大という視点から見れば正解でした。
変化に対応する仕事を「政治」の仕事といいます。
日本人は具体的でない業務を過小評価するきらいがあり、日本の政治は最低とか三流とかいわれてきました。
GDPの向上が成功したことが正しいか否かの議論はあるものの、私はこれまでの日本の政治は一流とはいわないまでも決して三流ではないと確信しています。