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遠い昔のTV番組を再現しようというムチャな試み

ハードボイルドに行こう

2014-11-20 15:16:20 | ミステリ
越境 越境
価格:¥ 1,944(税込)
発売日:2010-03-18

最初にみつけたのは阿佐ヶ谷の駅ビルだった、解説を見てこれは行けそうと思ったが電子化されてる可能性を考えて見送り、その後しばらく忘れてたがリーダーストアでみつけたので買った、解説がない、チ、安いにゃ安いわけがあるよ、あんましレビューしてるヒトもいないね、確かにこの作者としても弾けまくりのスットンキョーなお話ではあるけど

主人公は元刑事で今はスナックのッマスター、警察の裏金を暴こうとして同僚とネタ元のヤクザにハメられ追い出された、雇ってた中国人の女の子が大金を持ち逃げしたので黒龍江省のド田舎まで探しに行ったら何故かあちらの公安に捕まってしまい、散々なメに遭わされたのでついに切れて警官たちを叩きのめしたところ・・・

彼を捕まえた中国人の警部がもう1人の主人公、実は日本でやりたいことがあったのだがそれには日本人の協力者が必要、その「やりたいこと」というのがかなり(じゃなくてものすごく)ヤバいことなのでおいそれと適役な人間がみつかるとは思ってなかったのが、何とモノズキで腕が立ってしかもはっきり言って単細胞っぽい男が日本からフラフラやって来たので痛めつけた上で釈放したというわけだったのである(ということが読み進むうちにだんだんわかって来るシカケ、だから最初の主人公が危なくなったからってさう心配することはない・・・いやホントにそうかなあ?)

さて日本へ来たこの男が何をしたかというとまずは大金持ち逃げの女の子をみつける、次に金庫破り(例の裏金、したがって盗られたからって届けるわけには行かない)、その金でロシアンマフィアから拳銃を買ってヤクザの事務所へ殴り込み、続いては覆面パトカーをジャックして東京中を騒がすハチャメチャカーチェイス、最後にある男(もちろん思いっきり悪いヤツ)を惨殺して逃亡する、おいおいこの後どうなっちゃうの?というところで唐突にオシマイ、全くホントにどうなっちゃうの?

スナックの常連に正体不明の老人がいて、さほどスレッカラシでない読者にもこいつはタダモノじゃなさそうだと何となく見当がつくが、後半に到ってまさかな人物であることが判明、おいおい日本の元刑事、本名聞いたらちょっとは驚けよ、一般人は知らないかもしれないけどその業界じゃ超有名人のハズだろ(と、このくらいのネタバレはいいよね)

ま、何はさておき面白かった、この作者もまずハズレなしだよな、最初は本屋でみつけたってところがうれしい、いくらネットがあってもやっぱし本屋っていいものですね

あれ?Azonで文庫がヒットしないね、Kindleもないのかな?このヒトの作品でもけっこうレア物をゲトしたのか、あるいはAzonと言えども万能じゃないのか?

11/21追記-拳銃をチャカと呼ぶことは最近まで知らなかった、私らの年代はやっぱハジキである、だけど撃つことを「弾く」とはもっともながらこれまた初耳・・・


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