事件記者のページ

遠い昔のTV番組を再現しようというムチャな試み

そろそろ大詰めのクリスティ

2020-02-26 12:04:02 | 本と雑誌
ゴルフ場殺人事件
強烈な犯人とヘイスティングスが本作で奥さんに出会ったこと(でもってとんだ思い込みで彼女を逃がしたこと)以外ほとんど(つまり殺人の動機とか被害者の正体とか)忘れてたのでけっこう楽しめた、ラストのドタバタぶりと真犯人があっさり死んじゃうとこはちょっといただけないと思うけど、また死体と凶器が現場に置きっぱなしてのはだうなのか、1923年にはこれが普通だったんだろか・・・
ともあれこれがポアロの2作目にしてヘイスティングスの退場編、ということは作者はこれでポアロも退場にしようと思ってたんだろな

三幕の殺人
これはあんまし忘れてなかったんだが創元社(確か)の「三幕の悲劇」は微妙に違った気がする、殺人の動機が若くて貧乏な女の子と結婚するため(ネタバレ容赦!)という何かすごく純情な事情になってて犯人が(3人も殺してるのに)あんまし極悪人ぽくないのである、極悪人である必然性は別にないかもわからんけどでもこの場合は色恋沙汰もコイツにとっては(犯罪の)めくらましという徹底した利己的人種だった方が読者的には納得なんじゃあるまいか(少なくとも私はさう)
私の記憶が確かなら被害者は「M」のことを心配していた、女の子は「レディMになるなんて」と言った(ネタバレ容赦、この本ではこれがポアロのセリフになっている)どちらもニセ記憶のハズはないんだがにゃ・・・

ナイルに死す
これはまたものの見事に忘れてなかった、宝石泥棒の一件だけは(映画で省かれてたせいか)抜け落ちてたけど、映画の下手な改変はいただけぬ、映画を見て知ってるつもりになってるヒト絶対読んだ方がいいよ・・・とは言え改めて読み直してみるとこれは「ほとんど」不可能犯罪よね
映画を見たのはもう40年以上も前、自分はまだ20代であったとは・・・・歳月は残酷ということは別ににゃい、失う能力を持たぬ凡人にもよいことはあるもんだ

雲をつかむ死
ついでにこれも(今回はまだ読み終わってないけどまあ忘れてないハズなので)1935年初出、フランスとイギリスの間に飛行機が飛んでてポアロも乗っている、機内で軽食が出るらしい「ゴルフ場」では船で何度も両国を行き来したものだったけど船上で食事するシーンってなかったよね、とつまらんことを気にしてみるのであった

最新の画像もっと見る

コメントを投稿