事件記者のページ

遠い昔のTV番組を再現しようというムチャな試み

またも加納朋子

2014-11-12 14:16:41 | ミステリ
てるてるあした てるてるあした
価格:(税込)
発売日:2013-09-11

05年5月初出とのことだからこれまたないハズはないが例によってみつけるより買う方が早い、これまたものの見事に忘れてた、断片的にナゾのメールが届いたこと(その1つが「ボールで遊びましょう」でこれが差出人は誰かのヒントになってたこと・・・どうやって打ったかは知らず)、バイトが大変そうだと思ったこと、珠ちゃんが昔子供を亡くしたこと、ヒロインがオタフクカゼになって知り合いの保険証を使ったこと、時々現れる幽霊の正体、鈴木先生の久代さんが亡くなったこと等々が記憶に残ってただけ、そもヒロインが佐々良へ来た事情とか(あんましド非常識だったからなるべし)、いろんなものを壊されたり(あるいは直してもらったり)、ガラス工房を訪ねたり、幼稚園児を預かったり、その子が(ヒロインより先に)オタフクカゼになったり、いいかげんに見えるダイヤ(無口な少年)の母親が意外にちゃんと予防接種を受けさせてたり、そのダイヤがけっこうスジの通ったことをしゃべったりとか、幽霊少女の世にも悲惨だった境遇とか(これまたド非常識だったからなるべし)、久代さんが行方不明の両親を探してくれてたこととか完全に抜け落ちてた、もちろんラストシーンも(お葬式のことはかすかに記憶してたのに)

しっかしこのヒロイン照ちゃんはその後どんなふうに生きたんだろね、どう考えても将来明るいとは思えんけど、ユウスケと違って作者は何も教えてくれない、今ごろ気が付いたけど完結編は近未来になってたのだにゃ

オマケ-どーでもよいけどここに出て来る病院って珠ちゃんが「あそこはダメ」と言ってた佐々良病院なんだよね、久代さんの教え子って主治医(たぶん内科)は前の記事で私が勝手に作った(たぶん)小児科医とちょっと雰囲気似てるかも、だけど完全に忘れてたんだからね

もう1つオマケ-子供を虐待したり危険なめに遭わせたりは許せんと昨日書いたばかしじゃないかって?確かに、だけどド非常識な親は現実にいるし、それをドラマに仕立てたくなる作者の気持ちもよくわかる、ただ私が特殊な読者なのかもしれないけどあんましド非常識なことは記憶から落としちゃう(それは前作も同じだった)、今作はそれがメインテーマだからリライトのしようがないってこと、そも揚げ足鳥は好きだが創作能力は皆無だし・・・

さらにオマケ-成長著しいダイヤに比べてユウスケには全く何も起きない、これだけ何も起きないってのもいささか不自然じゃあるまいか、いやしゃあないけどね、他のヒトたちが忙し過ぎだからそこまで作者の手が回らんでも、だけど1歳から2歳だよ、初めと終りで(1年経ってるのに)照ちゃんにおける彼のイメージがほとんど変わってないのはいかがなものか、「ユウスケ君ももう赤ちゃんじゃなくなった」ぐらい言ってもいいんじゃない?いやプロローグを書いた時点では彼女は「まだ赤ちゃんのユウスケに別れを告げて佐々良を去る」ことになってたのかもしれないけどね


最新の画像もっと見る

コメントを投稿