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遠い昔のTV番組を再現しようというムチャな試み

ロアルド・ダール

2014-11-01 11:17:17 | ミステリ
キス・キス (異色作家短編集) キス・キス (異色作家短編集)
価格:¥ 2,160(税込)
発売日:2005-10-07
キス・キス キス・キス
価格:(税込)
発売日:2005-10-15

ソニーのポイントが昨日で切れるのであわてて購入した、約30年ぶりの再読、「牧師の楽しみ」と「ローヤルゼリー」(確か昔はロイヤルジェリーだったハズ)以外は忘れてた、ブロックと同じ、オチで読ませる作家だし確かハリウッドで台本を書いてたのも共通だけど明らかに違うところがある、一言で言うとこっちは「クドい」のである、クダクダと書き過ぎ、読者がイラついて作者をひっぱたきたくなった頃にようやくオチ、それで「アッハッハ」になることもあるが「そんな、ヒド過ぎ」あるいは「何それ?」ってこともある、何と言うか・・・はっきり言って「ヤな野郎」なんだよな、「サイコ」の作者がいかに偉大か改めて確認できたと思う、あ、電子版は解説がないのも難、もっとも解説なんか必要ない作品かもしれんが

そうそう、集中1の名作は「誕生と破局」(発表時は「すばらしいお子さん」だったと記憶あり)、これも忘れてなかった、このオチを生かすためなら少々クドくてもしゃあないやね

「アッハッハ」と終わって後から「そんな」になったのは「天国への登り道」、ネタバレを避けると何も言えなくなるけどとにかく「わからんことはないけどそこまでするか?」、「牧師の楽しみ」もそうだけどこういうのを喜ぶヒトってちょっとだけ想像力を欠いてるんじゃないかという気がするよ
ジョージー・ポーギー」-オチは記憶にあったし読んでるうちに内容の一番ショッキングなところも戻って来た、やっぱクドいよな
」-クドいもさることながらあんましカワイソ過ぎて何にも言えなくなる主人公、こういうのも自分は記憶から消しちゃうのだなと納得
ほしぶどう作戦」-「アホか、テメエらは!!」と思いっきりどなりつけたくなるタイプの主人公たち、カワイソ過ぎはもちろんNGだがアホ過ぎもダメってこと、いや「」の主人公ももちろんアホだけどこれは自分の責任じゃないもんね、全面的に作者が悪い、あ、こういう時は一言だけ言えばよいんだ「根性悪!!」
ま、そういうのが好きな方はどうぞ

11/2追記-「ローヤルゼリー」(これ一番長い)再読、思ってたほど悪い感じじゃないかな(特に奥さんのアホっぽさは)、このヒトこういうSFチックなものも書いてたんだ、でもなあ、ミツバチにローヤルゼリーを「作らせる」のは不可能なハズだし(それを言っちゃあオシマイなのはわかってるんだが)、いかに何でも「バケツに何杯」はないだろ、それにもましてローヤルゼリーは大型動物の不妊に全く効かないって当時すでにわかってたと思うんだがなあ・・・(あ、これネタバレ、だけどかまうもんか!)

もう一つ追記-最近は何でも調べればわかる(調べ方さえわかれば)、ローヤルゼリーの主成分は成長因子と呼ばれるタンパクホルモンの一種、これで女王バチの生殖器が発達する、このモノの働きは大型動物の性腺刺激ホルモンと全く違うし、そもヒトがタンパクを口から呑んだって効くわけはないのでアル、いやそれを言っちゃあオシマイなのはよーくわかってるんだけどさ・・・

やけでもう一つ-ヒトの不妊にはヒトの性腺刺激ホルモンを使う(注射)、呑んで効くのもある(と思う)けど別物

最後に1つ-解説は阿刀田さんだったとのこと、やっぱ損した、安いにゃ安いわけがある!!


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