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【ナレーション付き映像で見るカシャリ!ひとり旅】9 市内散策4 遠野市立博物館 里山・農村生活の紹介

2021-09-26 08:33:00 | 【カシャリ!ひとり旅】 青森・岩手・秋田

【ナレーション付き映像で見るカシャリ!ひとり旅】9 市内散策4 遠野市立博物館

 若い頃からひとり旅が好きで、経営コンサルタントとして独立してからは、仕事の合間か、旅行の合間に仕事をしたのかわかりませんが、カメラをぶら下げて【カシャリ! ひとり旅】をしてきました。

 

 旅は、時間に追われる現実からの開放、明日への糧となります。

 

 写真は、自分の記録であるとともに、お節介焼き精神から、他の人に情報提供も兼ねてとり続けてきました。

 

 何を思って撮影したのだろうか? 自分も行ってみたい・・・

 

 他の人に、そう思っていただける写真を撮りたいと思って、ライフワークとして、続けられるだけ続けてまいりたいです。

 

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■■ 岩手県遠野市 

 

 遠野市は、岩手県内陸部南寄りにある都市です。柳田國男の『遠野物語』の舞台となった町で、河童や座敷童子などが登場する「遠野民話」が伝わる里です。

 

 東京からは、4時間ほどでたどり着けます。おもっていた以上に近いところにあります。

 

■ 遠野ふるさと村 昔ながらの山里を再現

 

 遠野を訪れたら、ぜひ、訪れて欲しいのが「遠野ふるさと村」です。

 

 ここは、標高1917メートルの早池峰山の山麓に広がる、遠野の里山から水田のある地域に、昔ながらの山里の風景を、再現した施設です。

 

 

■ アクセス

 

 街の中心地からは、12キロも離れたところにありますし、バスの本数も少ないですので、交通手段と時間は、事前に充分に検討しておく必要があります。

 

 バスも駐車できる、大きな駐車場がありますので、レンタカーでも心配ありません。

 

 

 

 

■■ 民話の里「遠野」 市内散策 ■■

9 市内散策4 遠野市立博物館

 

 遠野の「カシャリひとり旅」シリーズ9は、「市立博物館」で、遠野の歴史を中心に感じてみようと思っています。

 市立博物館は、遠野市街地南側に位置する「鍋倉公園」に隣接しています。JR遠野駅前の道をまっすぐに15分ほど歩いた突き当たり左手の茶色の建物です。

 鍋倉公園の南部神社鳥居の手前を、左手に茶色の博物館の建物をみて、左手に入ります。

 

 

 

 

■ 市内散策 遠野市立博物館

 

 

 

兜のようなオブジェがまず、目に入ります。


市立博物館入口 泉國三郎碑


 兜オブジェの左には、泉國三郎をたたえる石碑があります。

衆議院議員を務め、遠野市の発展に寄与した人です。

 

市立博物館玄関

 

 石碑の前の、なだらかなスロープを登ってゆきますと、

博物館と図書館の玄関があります。

玄関を入りますと天井の高いホールがあり、そこが受付です。



 照明を落とした、遠野の歴史コーナーの展示室に入りますと、

何やら白い、ラグのようなものが、拡げられています。

この博物館の展示についての説明文字が、

ラグにプロジェクションされています。

ラグには、凹凸のあるので文字が躍るように見えます。
 この博物館の創意工夫を強く感じました。

 


 

 遠野といいましても、一口では表現できません。

「山」「里」「町」、3つの暮らしの領域に分類しないと、

それぞれが独自の文化を持っているので、

正確な理解をすることはできないそうです。

 当博物館では、原則として、それらの区分で展示されているそうです。

最初は、「遠野の里」、「農耕」から始まります。

 

 

 かつて、生きる馬と書いて、「生馬」と読み、それを、神の馬、神馬として、神様に奉納していました。それが、馬の形をした人形となり、さらにそれが、絵だけになったと言われています。

 個人で奉納する絵馬は、小さく、絵の余白や裏に、願い事を書いたりします。企業や、大人数で、奉納する絵馬は、額縁が付いたりする大型のものもあります。

 小型の絵馬は、東日本では、一般的に五角形、すなわち家の形をしたものが多いです。近畿地方では四角型が主流ですが、京都府では、横長の板に額縁のように枠を付けたものが多く、奈良県では縁を黒く塗って枠に見せたものが見られます。
 ここ、遠野では、四角も五角もあるようです。

 

市立博物館 七観音


 9世紀の中頃、慈覚大師が、一本の木から七体の観音像を刻みました。遠野では、七か所に安置して、祀りました。

 一昼夜で、七観音を巡礼すると、願い事が叶うと信じられ、江戸時代中期には、さかんに七観音巡礼が行われ、たくさんの絵馬が奉納されました。


市立博物館 おしら信仰


 おしら信仰とは、東北地方を中心に根付く民間信仰の一つです。災難よけ・病気治癒のために、農業手伝いの神様や、好ましくない人を咎める神様などの役を果たすという、桑の木などで作られた二体一対のご神体を信仰します。

 ここ、遠野では桑の木を材料とした男根の形をした、二体一対のものが多いです。また、布製のおしら様も作られます。
 

市立博物館 農村生活
 

 この博物館で、最も精緻に作られていたのが、曲り家やそこでの生活です。

 馬と共に暮らす、藁葺き屋根の民家を、曲り家といいます。遠野でも、米作がなされていました。

 秋には、お米を初め、農作物の収穫に感謝する、村祭りが開催されます。村人が、こぞって準備をし、皆で収穫を祝う、宴を催すのでしょう。
 

狩猟生活

 

 遠野の生活は、里山だけではありません。農閑期の冬には、林業をしたり、一年分の炭焼きもするのでしょう。

 農業や炭焼きだけではなく、山に入って狩猟をする人もいます。遠野では「鉄砲うち」と呼んでいます。冬眠している熊を獲物にすることもあります。ただし、単に、獲物として狩猟をするだけではなく、その霊魂を弔う「引導渡し」という儀式も村人がこぞって参加します。村人が亡くなれば、皆で葬式も行います。
 

加守田章二

 

 市立博物館の最後のコーナーは、遠野芸術紹介です。


 遠野物語の柳田国男は、いうに及びません。


 遠野では、加守田章二も忘れることができません。栃木県の焼き物の町、益子で、陶芸家として独立し、窯の改良を繰り返し、須恵器風灰釉作品を完成させました。

 加茂田らしい、灰釉薬の使い方は、素人の私にも、その渋さを感じます。


 市立博物館の最後を飾るに相応しい、すがすがしさを感じました。
 

 

【 注 】

 とおの昔話村の映像シリーズには、たくさんの写真が紹介されていますので、是非、下記のURLよりお楽しみください。

 

民話の里 遠野9
市内散策4 遠野市立博物館
里山・農村生活をジオラマや実物展示とパネル紹介でわかりやすく


 遠野市は、岩手県内陸部南寄りにある都市です。
 柳田國男の『遠野物語』の舞台となった町で、河童や座敷童子などが登場する「遠野民話」が伝わる里です。
 「遠野映像シリーズ」では、豊富な写真や動画を編集して、わかりやすい解説を付けて映像化しています。

 日本全国、カシャリとした写真や動画をお楽しみ下さい。

 

遠野をナレーション付き映像で体感

 【 注 】 ユーチューブだけではなく、ブログ・サイトでも紹介しています。

http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmeisho.htm

 

 

民話の郷「遠野」市内散策

 

遠野蔵の道・城下町資料館 https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/e/a30c60051953339544af4470244eae01
とおの物語の館 遠野民話や物語と柳田国男 1 https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/e/df28a18c0c74976a1db205562c465f29
とおの物語の館 遠野民話や物語と柳田国男 2 https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/e/76c856a0243de0733ad0639f9d2b429e
とおの物語の館 遠野民話や物語と柳田国男 3 https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/e/425bf3d83cc4ac8e9ad356911c75d4c7
遠野市内を見下ろす鍋倉公園 城跡と神社 https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/e/8c33a703b149f865d2046346a2887b65
遠野市立博物館で歴史と文化を学ぶ https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/e/75e73088e95f522a58149d19bc9d0df5

 

民話の里「遠野」1  民話の里・遠野を知る 6分
カッパや座敷童(わらし)などで知られる遠野は、柳田国男の遠野物語が処々で現れてきます
民話の里「遠野」21  水光園古民家村概要 6分
豊かな水を、ふんだんに用いた庭園は、滝もあり遠野を俯瞰的に見るための第一歩です。
民話の里「遠野」22  水光園遠野池・カッパ 7分
遠野池の夢見堂にまつわる女神伝説と、ここに棲むカッパの家族をご紹介
民話の里「遠野」23  水光園古民家を巡る 9.5分
代表的な藁葺き屋根「曲り家」や、曲り家に付帯する水車小屋や納戸と遠野を体験する建物の紹介
民話の里「遠野」3  福泉寺木彫り観音日本一 16分
真言宗法門山福泉寺は、岩手県の代表的な寺院、五重塔・多宝塔や日本一の木彫りの大観音で知られる
民話の里「遠野」41  ふるさと村1 山里と農村生活 12分
遠野の里山を体感し、農村風景を代表する曲り家と、馬を大切にする人々を知る
民話の里「遠野」42  ふるさと村2 山里と農村生活 12.5分
遠野の里山を体感し、農村風景を代表する曲り家と、馬を大切にする人々を知る
民話の里「遠野」51  カッパが棲む常堅寺裏の淵  7分
常堅寺の裏手のカッパ淵では、キュウリでカッパを釣ることができるそうです
民話の里「遠野」52  伝承園 遠野を手際よく体感 13.5分
民話の里「遠野」を、短時間で体感 曲り家や水車小屋、おしら様や座敷わらし、農村生活を垣間見る
民話の里「遠野」6  遠野城下町資料館で歴史を 6分
戦国時代から続く遠野南部家の装束や武具が展示され、小藩とは思えない豊かさを感じさせてくれます
民話の里「遠野」7  とおの物語の館 11分
遠野の古民家と、昔話や遠野物語の世界を視覚、聴覚、触覚で感じ取る 柳田国男と功績を知る
民話の里「遠野」8  市内を見下ろす鍋倉公園 5分
南部藩の城址が遠野市民だけではなく観光客の憩いの場として整備され、南部神社が拠点となっています
民話の里「遠野」9  博物館で歴史と文化を学ぶ 7.5分
「遠野物語の世界」・「遠野の自然とくらし」・「遠野の民俗学」を「山」「里」「町」、3つの暮らし分類で見る

 

 

 

■ カシャリ! ひとり旅

 

 


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