版画草子 All That Print Work

自作版画作品と日常の写真を日記形式で紹介してゆきます。
(画像の無断使用は固くお断りします。)

井上君のニセコ便り その5-2

2012-05-30 17:31:03 | 作品 Works


最近 ティッシュの紙サイズが妙に小さくなったとか.....
最近 折り込み以外の新聞広告が異常にに多くなったとか.....
最近 市販の野菜や茸の味が増々薄くなってるなとか.....
そんな些末な事など吹っ飛んでしまう 井上君の豪快ニセコ生活の続きです。




ロフトまで作ってしまうとは!
なまじっかの知識や経験では まず難しいでしょうにね.... 床なんか重量計算したんでしょうか.... 
大したものです。




篩って......  何か私の狭い生活実感から想像出来ない世界に入ってしまっている様です......

土を篩ってどうするんだ?
だだっ広い畑に撒くのか?

いずれにせよ 奥さん 腰痛にお気をつけて.....




やはりね..... 数百坪の畑って半端じゃないですな。

我が家周辺の元農家の人達も 数十坪を耕して畑を作っていますが
その程度なら楽しんでの作業と私にも思えるのですがね。

井上君は壮大なロマンチストなんですね......  そう思う事にしましょう。

でも 何を植えるんでしょうか。
ジャガイモ・トウキビ・アスパラ...... 
広大な畑からどんだけ収穫されるのか 今から愉しみですな。



井上君 お便りありがとうございました!
これからは最も忙しくなる時期と思いますが 
また気が向いた時にでも お便り下さい。
 




次回は久し振りに相方の「泣き嫌料理」を予定しています。



第20回てくてく歩き隊 その3

2012-04-07 10:17:49 | 作品 Works


突然ですが
札幌市が「がれき処理」受け入れを拒否しましたね......
放射能への不安を理由に「受け入れはできない」と......
明確に拒否したのは5県3市(長野・和歌山・徳島・香川・宮崎 札幌・名古屋・福岡)

地方と国の権限問題や がれき自体の捉え方 汚染物を拡散させるなどとんでもない 
あるいは がれき処理で被災地にも雇用創出などの経済効果もあるはずだ 
などの意見もあるようですが.....

昨年の震災以降 日本のどこに住んでも いづれは我が身という現実を負った今
人的な受け入れはもちろん がれきであっても
まずは「助け合う」という原点で考えられないものでしょうかね。
私としては故郷札幌が拒否した事は 非常に残念でなりません。


というところで
てくてく隊のつづきです。

放射線も線量が低ければ大丈夫らしいよ いや大丈夫であって欲しい 多分大丈夫.....
低線量のレベル基準もはっきりしない状態ですが
首都圏に住む我々は そんな不安感を抱きながら暮らしているのが現状でしょう。

でも そんな不安をものともせず 
(老い先も見えて来た)てくてく隊は元気に歩きます。

菊坂を抜けて東大構内へと向かいました。


都心とは思えない自然が残っている三四郎池
かつての加賀藩邸 さすがに優雅なお庭です。
ひとつ谷を経た本郷の庶民地域と雲泥の差です。



東大構内から見た東京スカイツリー


その後 啄木ゆかりの理髪店などを見ながら 切り通し坂を経て湯島天神へ


梅は少し盛りを過ぎていたようです。
それでも日曜とあって 大変な人出でした。


ちょうど 神前結婚式の場面に出会いました。


天神名物 願掛け絵馬
中に「慶応・早稲田・立教・明治の補欠募集が広がって合格しますように」というのがあって 思わず笑ってしまいました。
この人 その後どうなったんでしょうか。


さて お昼も1時をとうに過ぎてお腹が空いてきたので
今回のメインかもしれない 池之端の鰻専門店「伊豆榮」へと向かいました。
さすが日曜なので大勢の人が並んでいましたが なんとか5人分の席を確保
ご存知の様に 鰻屋は出てくるまでが長い!
ついついお酒が増えてしまいます。


写真を撮るのも忘れて食べてしまった後です。

今年はうなぎ稚魚が不漁とかで この時も値上げした直後で お高かったですね。
うな重 上ランクで¥4,600ほど (いや私たちがいただいたのは¥2,700のです)
まっ 暫くの食べ納めですな  美味しかったです。


と云う所で 20回目のてくてく隊も楽しく終了 次回の再会を約して解散

最後に 湯島の白梅




不安満載の日本ですが 何とか乗り切りたいものです。

長々のお付き合い ありがとうございました。













笛とギターと版画のコラボ

2012-01-21 12:17:47 | 作品 Works


先日18日 東松山市のリンツギャラリーでの展示会が無事終了しました。

まず ギャラリーの様子から





入り口と内部
コンクリート打ちっぱなしの シャレたギャラリーです。
入り口の向かい側は Cafe & Bakery になっていて お茶やお酒 パン・お菓子などが楽しめます。

今回のメインは 何と言っても有料のコンサート
どの位のお客様が来ていただけるか 心配でしたが..... やはり 少なかったです.....

土曜の4時半過ぎから いよいよ始まりました。



期待していた人数には達しなかったものの 14人のお客様の前で 篠笛二人の演奏からスタート
合間に篠笛の解説や演奏者・曲の紹介を入れて順調に進みました。 

 
ギターとのトリオ演奏

日本はもちろん 南米・ロシア・中国の曲まで 幅広い演奏にお客様の反応は非常に良くて
最後はやらせではないアンコールもあって 会場はとてもいい盛り上がりでした。



背後の版画とも良く合った雰囲気で
篠笛の魅力とライブの楽しさを充分味わっていただけたのではないかと 身びいきではなく 感じました。
演奏後は皆さんと交流・歓談 2時間近くの楽しいひと時でした。
惜しむらくは もう少し多くの人に来てもらいたかったですね。

でも ギャラリーのオーナーも大変気に入った様で 
この先も定期的にこの様なライブを企画したいとの提案もありました。

都心ではなく このような地方都市での活動にも
これからは力を入れたいとの想いを強く感じた一週間でした。



次回は 「井上君のニセコ便り」です。

新作版画4点 その3 と お知らせ

2012-01-09 18:08:41 | 作品 Works


あっという間に松の内も過ぎてしまいました。
「ふぐの卵巣」を食べて具合が悪くなっていた訳ではありません。
風邪を引いていました。

ふぐの子は大丈夫なのですが 美味しくてお酒がはかどり過ぎるので
「酒の毒」の方を心配しなければならないようです.....


といったところで まずお知らせ

1月13日より18日まで 埼玉の東松山市で版画と篠笛の展示と演奏会を開催いたします。



14日(土)の演奏会はプロをお招きして
3人構成で1時間半程の演奏になるので チケット代をいただく事にいたしました。
リンツギャラリーは20~25人の収容スペースがあります。

場所的には少々遠いことと 初めて有料にする事で
果たしてどのくらいの人に来ていただけるか...... かなり心配です。

いずれそのご報告を。


で 新作版画の続きです。
花シリーズ1作目の「Calla」は グラデーションや色のバランス 艶やかさが充分に出せた
自分でも納得できた作品でしたので もう1作制作することにしました。

こちら


「Calla yellow」195×292mm ED 70

艶やかさよりも 優しさが全面にでたCallaになりました。

個展会場で花シリーズ9作を並べると やはりアピールの強い派手な作品に関心がゆくのか
地味目なこのCallaはいまいち注目を集める事は出来なかった様です。

もう一つ 季節柄 暖色系の作品が比較的よく出たので
この涼しげなCallaは 夏の展覧会に出品すると良かったかも知れません。


で 今回はもう1作の「SaKuRa」


「SaKuRa」 147×131mm ED 70

この作品 会場搬入日まで もう時間が無く 原画制作もそこそこに刷りに廻して
制作後も 仕上がり確認など無しに ばたばたと展示してしまった作品でした。
要するに ほとんど期待してはいませんでした。

ところが そういう作品に限っていい評価をいただけるんですね。
全作品中一番の売り上げでした.....

あれこれ考えずに夢中になって制作するのがいい 改めてそう感じさせられた作品です。






新作版画4点 その2

2011-12-29 17:11:32 | 作品 Works


突然ですが 先日テレビでスティーブ・ジョブ氏の自伝的な内容の番組をやっていました。
私は13年前にパソコンを始めた時からMacの愛用者でしたので 興味深く拝見しました。
波瀾万丈の人生はともかく 彼の「絶対諦めない姿勢」に大いに共感したものです。

Stay Hungry  Stay Foolish

飽くなき食いしん坊の私にも当てはまりそうなフレーズです。

でも.....
お隣の金さんが言うと..... かなり怖いものがあります.....



というところで
今回は新作の2作目 


「月の舟」 292×200mm ED 70

「かぐや幻想」のイメージを引き継いだ作品で
草木のシルエットをより強調してポエジー溢れる世界を作ってみました。

幻想的ではありますが 舟以外は 我が家の裏庭で実際に見られる光景です。



そして月にちなんで
先日NORIKO先生から送られた画像を少し


札幌大通り公園のホワイトイルミネイション      Photo by NORIKO

丁度 皆既月食の日だったそうです。




テレビ塔の電飾の色が変わるのも注目です。




イルミネイションと共に恒例のミュンヘン祭りも行なわれているそうで 北国の冬 真っ盛りというところですね。
先生ありがとうございました。




さて 今年も後わずか
この1年も私のブログにお付き合いいただいて ありがとうございました。
来年もよろしくご愛顧の程を。

後半はかなり更新が遅れたりしましたので 
今年のお正月は休まずに あまり間隔を大きく空けないよう 掲載を続けようと思います。
次回は 1月2日の予定
hungryでfoolishな私が正月早々 果敢に挑戦する「極めて危険な食品!!」のお話。
(生きていれば..... ですが)

では 皆様 良いお年を。







新作版画4点

2011-12-22 16:57:29 | 作品 Works

今年も残すところ十日を切った今日この頃ですが こちら埼玉はひどく寒い日がつづいています。
朝は零下になります。
明日あたり ひと月早いのですが「沢庵漬け」を仕込む予定です。
この寒さですので条件としては充分そうです。

さて
今回は個展の開始直前まで制作していた作品 4点
このブログではまだ紹介していませんでしたので 順次掲載していこうと思います。

まず 桃太郎シリーズの2作目


「桃太郎 走る」   292×162mm ED 70

「桃太郎 誕生」につづく作品で 大きさも同じにしたかったのですが
個展までの時間が無かったので 早く完成させるために小さいサイズで制作しました。
これが結果的に良かった様で (つまり価格が安くできたので) 2点のお買い上げがありました。

内容的にも 桃太郎らしい構成と 明るい雰囲気が良かったのかもしれません。

いずれ 大きめの判で再制作をしようかと 考えています。

後の作品はこれから順次掲載してゆきます。



個展は無事終わったのですが
実は個展初日の朝 悲しい事が起ってしまいました.......

私が会場に向かうべく バス停に行こうと 我が家の前の県道を渡ろうとしたところ
そと猫の「ぼく雄」が血まみれになって倒れていたのです.......
まだ暖かく 事故に会ったばかりのようでした。
もちろん はねた車は(多分トラック)もういません。

スコップに載せて我が家の裏庭に運んで埋葬しました。

普段は交通量の多いこの道には決して出ない様なので 賢い猫だと安心していたのですが
何を血迷ったのか..... かわいい雌猫を追いかけでもしたのか.... 実に残念な出来事でした。

在りし日の写真を少し


野良猫なのですが 家の中を自由に出入りさせていました。


朝夕2回のご飯を食べて もこもこぷっくりして...... 


一番最近の画像

享年3歳 






個展終了しました

2011-12-05 18:02:17 | 作品 Works


個展期間中は 朝9時過ぎに出て 夜9時過ぎに あるいは飲んでもっと遅く帰るという日程が続き
ブログの更新が出来ませんでしたが 無事展覧会が終わりましたので 今回はその報告です。


まず会場のご案内


初日の人気の無い時を選んで会場入り口から撮った画像  (お願い 「ひとけのない」と読んで下さい)


篠笛のコーナー

今回は版画の説明よりもこの篠笛の経緯をお話する事が多かったですね。
ほとんどの皆さん 篠笛に関してご存じない方が多く 感心して聞いてくれました。
興味を持ってお買い上げもしていただきました。
嬉しいですね。





お天気は何とか良かったのですが 会期半ばくらいまではやはり人出は少なかったですね。
お茶の水という場所柄 学生さんは多いのですが 
昼休み等ふらりと立ち寄ってくれるフリーのお客さんが例年より少なかったです。
このまま終わるのでは...... と ちょっと心配しました。



お客さんに用意したお菓子も 私がせっせといただきました.....


そして最終日


息子とその友人による篠笛ミニコンサート




さすがに土曜の最終日は人出が多くなって 午前中から対応に追われっぱなしでした。
版画に感心のある方 笛の関係者 私と相方の高校同期の友人達 入り乱れてそれはもう 大賑わい。
閉会まぎわには20~30人の来場者でひしめいていました。

版画作品と篠笛の競演展示は ひとまず 大成功であったようです!



と云う訳で 多くの皆様のお陰で今回も盛会のうちに終了することができました。
ご来場いただいた方に心からお礼申します。
ありがとうございました!


閉会後は 会場のすぐ近くに設定された同期の「年末飲み会」に相方と合流して
これまた楽しいひと時を過ごしました。

<業務連絡 塩田君 ありがとう!>








個展のご案内

2011-11-11 11:18:01 | 作品 Works


昨日まで篠笛の色付け・絵付けを30数本こなして 
今日からは新作の版画3点の制作(刷り)に入ります。

使用する額の発注と 個展の案内状もほぼ出し終えて 何とか準備は進んでいます。

で 今回はそのご案内です。



11月28日(月)から12月3日(土)まで AM11;00~PM6;00 最終日は5時終了
期間中すべてお昼頃から 私あるいは相方が 会場に詰めている予定です。

お伽噺シリーズを中心に 花シリーズを加え30点ほどの展示です。





案内状には記載されていませんが 息子とのコラボレーションの篠笛もかなりの本数を展示いたします。
「お伽噺と篠笛」いい雰囲気の世界が展覧できるのではないかと自負しています。

最終日の午後3時頃より 篠笛のミニコンサートも予定しております。

JRお茶の水駅から徒歩5分の近さですので 是非皆様お揃いでお出かけ下さい。
お待ちしております。









 





新作「かぐや幻想」その2

2011-10-01 16:23:43 | 作品 Works


うかうかしている内にすっかり更新が遅れてしまいました。

後2ヶ月ほどで個展なので 何となく気持ちが落ち着かないというのが一つの理由
もう一つは<今日の花>を描くのに随分時間がかかったこと。

いずれにせよ これから個展が終わるまで更新の間隔が空くと思いますが
どうぞ気楽に見に来て下さい。



では 「かぐや幻想」の完成作



「かぐや幻想」412×506mm ED 70 21色30回刷り 
青貝・赤貝・中金・虹彩・銀の5種類の箔を使用


原画も二転・三転した結果 この様な作品に仕上がりました。

この「竹取物語」 ご存知の方多いと思いますが意外と長い物語です。
大まかに云えば 竹から生まれた月宮人が最後に月に帰って行く話しなのですが 
その間には求婚にまつわる人間探求のような物語が挟み込まれている長編小説です。

すべての episode を盛り込むのは無理なので
結局 私が小さい頃に絵本で読んで一番印象に残り続けた imege  最後の月に帰るシーンを取り上げました。

私がお伽草子や昔話に強く惹かれるのは 物語の背景に自由な想像を助ける 圧倒的な「自然」があるからです。
背景ではなく この「自然」こそ すべての物語の主人公ではないか とも思っています。

物語だけではなく 昔の人達は 
この世の主人公は人間ではなく「あるがままの自然」である事を充分知っていたのでしょう。
自然の中の自分達という自覚があるからこそ 大事にし 恐れもしたのではないかと思います。



というところで 
随分手間のかかった<今日の花>は 「曼珠沙華」です。



今盛んに咲いている別名「彼岸花」 我が家の近所にも沢山咲いています。
群生している様は見事です。

この花 花が咲く時は葉が無く 葉が出ている時は花が無いので
葉は花を想い 花は葉を想う相思相愛の花とも云われているようです。


 






新作「かぐや幻想」その2

2011-10-01 16:23:43 | 作品 Works


うかうかしている内にすっかり更新が遅れてしまいました。

後2ヶ月ほどで個展なので 何となく気持ちが落ち着かないというのが一つの理由
もう一つは<今日の花>を描くのに随分時間がかかったこと。

いずれにせよ これから個展が終わるまで更新の間隔が空くと思いますが
どうぞ気楽に見に来て下さい。



では 「かぐや幻想」の完成作



「かぐや幻想」412×506mm ED 70 21色30回刷り 
青貝・赤貝・中金・虹彩・銀の5種類の箔を使用


原画も二転・三転した結果 この様な作品に仕上がりました。

この「竹取物語」 ご存知の方多いと思いますが意外と長い物語です。
大まかに云えば 竹から生まれた月宮人が最後に月に帰って行く話しなのですが 
その間には求婚にまつわる人間探求のような物語が挟み込まれている長編小説です。

すべての episode を盛り込むのは無理なので
結局 私が小さい頃に絵本で読んで一番印象に残り続けた imege  最後の月に帰るシーンを取り上げました。

私がお伽草子や昔話に強く惹かれるのは 物語の背景に自由な想像を助ける 圧倒的な「自然」があるからです。
背景ではなく この「自然」こそ すべての物語の主人公ではないか とも思っています。

物語だけではなく 昔の人達は 
この世の主人公は人間ではなく「あるがままの自然」である事を充分知っていたのでしょう。
自然の中の自分達という自覚があるからこそ 大事にし 恐れもしたのではないかと思います。



というところで 
随分手間のかかった<今日の花>は 「曼珠沙華」です。



今盛んに咲いている別名「彼岸花」 我が家の近所にも沢山咲いています。
群生している様は見事です。

この花 花が咲く時は葉が無く 葉が出ている時は花が無いので
葉は花を想い 花は葉を想う相思相愛の花とも云われているようです。


 






新作「かぐや幻想」その1

2011-09-24 11:46:18 | 作品 Works


台風15号は珍しく埼玉の真上を縦断して行きましたが 幸い県内は大きな被害は無かった様です。
ただ 我が家の車のボンネットに大きめの枝が落ちて少し凹んでしまいました。
皆様のところではいかがでしたでしょうか。

さて今回は新作と云っても6月に完成して 
この夏の日本版画協会展に出品した「かぐや幻想」のお話です。

この作品 お伽噺シリーズとして制作している内の1点です。
構想はかれこれ2年近くかかって作り上げました。
そこで完成までの過程をまずご紹介します。

かぐや姫を制作しようと試みてからも 全体構成がなかなか決まらず困っていたある日
裏庭で見た光景が inspiration を与えてくれました。
こちら



twilight までいかない 夕刻近くの空と木々の silhouette が素晴らしくて思わず見とれてしまいました。
背景はこれで決まりです。

次にやはり「竹」 かぐや姫にはどうしても外せません。
近所の竹林を探しまわったり 機会があって大宮氷川神社にも行ったりして 気に入ったのがこちら



我が家からほど近い竹林です。

約1年近くかかって 構成素材が揃った所で いよいよ原画の作成です。



story に捕らわれる事なく image を膨らませ あるいは大きく飛躍させながら 
しかし 誰もが「かぐや姫のお話」と判る絵にしたい....
難儀な仕事に手を出してしまったものです。

上記の作業台に見える下書きは 結局大幅に変更されて 
完成した絵は最初に作画したものとは随分違うものになりました。

それは次回で....



<今日の花>

「どやっ! 見事に咲いたやろっ!」という花もあれば
「知られなくったって 目立たなくたって いいのよ.... 蝶や蜂が来てくれるから.... 」という地味な花もあります。
今日はその後者の花です。



城山公園に咲いていた 名前も判らない 小さな小さな花です。
でも 風に揺られ揺られて 何だか楽しそうでした。




 




なきいや料理 その13 「おーから!」

2011-09-11 17:01:15 | 作品 Works


こんな事は大変珍しいのですが 相方の「なきいや三連発」です。

今回は「おから」を使ったおかずなので そんなに目新しいメニュウではありません。
もしかすると作った事のある方もいらっしゃるかもしれません。

では


「おから」は我が家でもたまに食卓に上がりますが
ちょっと気分転換にカレー味にしてみました。

両手に一杯くらいのおからと 適当な野菜や肉等を一緒に炒ってから
胸チキンハムを作った時のスープが残っていたので それで下煮をしました。
そこにお湯で溶いた辛口のカレールー2かけを入れ 仕上げにカレー粉を「これでもかっ」と云う程たっぷり加えました。
何せ普通のカレーの場合でも 私が ”超辛れーーー” と思っても まだまだ辛さが足らないと云う相方です。

それがこちら



ルーの量にもよるのですが ちょっと濃いめの味でご飯にも合います。
次回はビール用に豆腐(?)を加えてみようと思っています。


この「カレーおから」に衣を付けて揚げると「偽カレーコロッケ」になるので頼んだのですが
(この方がビールに合いそうなので)
暑いので いや! と 拒絶されました..... kei



そして <今日の花> 「ベゴニア」です



真冬以外 年中咲いているので よくよく眺めるという事があまりない花ではないでしょうか。
ちょっと気の毒ですね。








なきいや料理 その11 「シベリア」

2011-09-02 10:41:24 | 作品 Works


相方の術後は順調に推移しまして
今では人工関節入りのサイボークと化して かなり元気になりました。
そこで昨年の4月以来のなきいや料理を書いてもらいました。

では


今回は料理ではなく 和菓子か洋菓子か ちょっと区別のつかないお菓子 ”シベリア”
古いパン屋さんやお菓子屋さんで見かけた事がある方 いらっしゃると思います。
そもそも 何故「シベリア」なのか 諸説あるようですが
 ー羊羹を凍土 カステラを雪原に見立てたとかー
 ーシベリア鉄道から取った(地図上の鉄道路線に似ているから)ー 等々

戦前が舞台のドラマで カフェ(ミルクホール)のお品書きに「シベリア」と書いてあったのを
見た事があるので歴史は古そうです。
こちらのスーパーなどでも見かけるので 意外とファンが多いのかもしれません。

たまたま到来物の羊羹があったので ふっと思い立って そのシベリアを作ってみました。



カステラの代わりにトーストパンで羊羹を挟みました。

実際のシベリアは見たことがあるだけで食べた事はないのですが
今回のは うーん 何か知っている味..... 早い話し「アンパン」でした。

もう少し本物に近づけたくて 再度作ったのがこちら



かなり似てきました。
トーストに薄くマーガリンをぬってあるので ちょっと塩味もして なかなか美味しかったです。
若い人(我が家のお嫁さん・娘・孫娘などの女子)にも好評でした。

(これとそっくりな物は名古屋周辺の喫茶店のモーニングにもあるそうです   kei )


と云う訳で 耳付き・耳なし「羊羹パン」が大量に残った我が家です...... 




さて NORIKO's Photo World です 

百合シリーズ


カサブランカ


天の川


ホワイトエレガンス


クーリー

相変わらず素敵な画像ですね。
NORIKO先生 またよろしく!











お墓参り

2011-08-29 12:04:10 | 作品 Works


震災不況は業種によっては かなり深刻な状態に進んでいる様です。
私の関わるあるサイン関連会社は 全員給料三割カット....
倒産・業務整理も続出.... 

放射能問題も解決に向けて確たる見通しも出来ていない様ですし.....

読売新聞によると首都圏直下型地震の可能性も大きくなってきている様で.....

いい事ありませんな....



重苦しい雰囲気の中 特に関係はないのですが 今回は我が家のお墓のお話

母が亡くなってすぐ 15年程前 友人の勧めもあって我が家のお墓を建てました。



札幌から定山渓へ行く途中にある「簾舞霊園」です。
冬には北キツネやうさぎ もしかすると春や秋には熊も来るのではないかと思われる程の 自然のまっただ中にあります。

今年は娘夫婦がお墓参りに行ってくれました。
その時の写真です。



お墓の前方には地元人が言う通称「おっぱい山」という山並みがつづく 見晴らしのいい所です。

このお墓は お墓というよりメモリアルとして 水落のイメージ「水滴」をモチーフに 私がデザインしました。
左下にも小さな水滴を置きました。(猫用です)

このデザイン図を見た札幌の墓石屋さんは最初 
先の細いところまで「むく」の石から削り出すのは難しいから無理だ 
それにこの様な墓は見た事が無い と言って 渋っていましたが
何とか説得して 作ってもらいました。 

すぐそばには 墓地を勧めてくれた中学からの友人の墓も建つ予定です。
私が死んだら この墓の上空で 友人共々 
おっぱい山を見ながら 笛を吹いて うさぎや狐と遊ぼうと今から愉しみにしています。

死後のイメージがこの様に楽しめると 
死なんて 怖いどころか かえって憧れますし 待ちどうしい気分です。



さて 今回は<今日の花>をお休みして NORIKO先生から送って貰った花をお送りします。
ダリア3点です。









ダリアは江戸期には「天竺牡丹」とも言われて盛んに栽培されたようですが
最近はこちらではあまり見かけないのが残念です。



次回は久し振りに 相方の料理編を予定しています。 


<業務連絡>
ミコちゃん その節は本当にいろいろお世話になりました。
遅ればせながら ありがとうございました。




シルクスクリーン版画「花シリーズ」第6作 Iris

2011-08-25 10:44:51 | 作品 Works

虫の声が一段と大きくなってきた今日この頃です。
我が家では家の中までコオロギが入って鳴いています。
ボロ屋ならではの風情で 私は気に入っています。
We‘ve heard the sound of insects more loudly these days.
Crickets are chirping even in our house (hut?).
A run-down but all the more quaint house. I like it.

と言ったところで 花シリーズ 第6作 「あやめ」です。
This is the sixth flower of the series. Iris
5月13日に掲載した原画



原画を描いているときは シルク版画にするのはかなり手間がかかって難しそうだなと 思っていました。
梅と同様古来 日本の多くの画家に描かれてきた素材で 名作も多いので 
自分なりのあやめに仕上げられるか ちょっと腰が惹けましたが 挑戦してみました。

こちら
When drawing it, I thought it would involve a lot of time and effort to make silkscreen print.
Like Ume blossom, Iris has been depicted by many painters through the ages in Japan.
There are so many masterpieces that I was wimpy a bit.
I wondered if I could make MY Iris. But I tried.


292×162mm ED 70 15色31回刷り
92x2162mm ED70 15 colors 31impressions
今回の「あやめ」 色のバランスをとるのに 難儀しましたが
苦労した分 私なりのあやめになったように思います。

いかがでしょうか。
I had difficulty balancing colors, because of that I think it became my own Iris.




さて 夏も終わりに近づいてきた様ですが 札幌からも今年の夏を惜しむ花便りが着きました。
It seems that the summer has come to an end.
The images that are traces of the summer have arrived from Sapporo.


丘珠空港近くの道路沿いで見かけたひまわり畑です。
A Field of Sunflower along the road close to Okadama Airport
photo and comment by NORIKO



反対側の道路から見ると、ものの見事に”あっち向いてホイ!”です。

From the back side

NORIKO先生ありがとうございました。

Many thanks to Dr.Noriko