版画草子 All That Print Work

自作版画作品と日常の写真を日記形式で紹介してゆきます。
(画像の無断使用は固くお断りします。)

版画家のお友達 歯科医師編(61)Special Column(61)

2010-01-29 10:59:13 | その他 Other

狸騒動でNORIKO先生のコラムが遅くなりました。

札幌の冬の風情と共に 今回は3回に分けてお送りします。


Photo by NORIKO


診療室の子供達 その1

上の前歯がぐらぐらしているので抜いて欲しいと来院したMちゃん。
何の問題もなく治療を終え、しばらくして待合室から大泣きする声が
聞こえてきました。
何事かとお母さんにお聞きしましたら、
「鏡を見たら、前歯が無くなって可愛くなくなったから明日幼稚園に
行かない!」と泣いているそうです。
この言葉には思わず笑ってしまいました。

勿論、「歯もしばらくしたらはえて来るし、
Mちゃんはとても可愛いから幼稚園に行こう」と約束をしました。
こういう子供の発想が可愛いらしいですね。



豊平川の雪積場です。

(札幌は今 雪祭りの準備が盛んな時期と思いますが
今年は暖かくて雪が少なさそうですが大丈夫なんでしょうか... kei)

つづく


狸はその後まだ姿を現していません。
毎晩餌をバットに入れて出していますが 綺麗に食べています。
ただ 野良猫が食べているのか カラスが横取りしているのかは わかりません。
また出て来たら「狸情報」としてお知らせします。


速報「庭に狸がやって来た!」Flash News "Raccoon dogs!!"

2010-01-26 11:50:37 | その他 Other
本来ならNORIKO先生のコラムをお送りする予定でしたが
つい先ほど 我が家の庭に狸がやって来たところを撮影できたので早速掲載してみます。
Raccoon dogs just visited our back yard suddenly !
I was able to take pictures, so I’ll post them in a hurry.


私の仕事部屋の窓から撮影 その距離3メートル前後です。

先週あたりから 夜仕事を終え母屋に戻る時 猫より大きく しっぽの太い動物を
見かけていたのですが やはり狸であったようです。
Shot out of the window in my studio.
It was about 3 meters distant from them.
I saw an animal bigger than cats with a big tail returning the main house in the evening last week.
I was not sure that it was a raccoon dog then, but it was just as I had thought.



夫婦狸でしょうか。
後ろの狸は右足を怪我しているらしく 手前の狸も毛がかなり抜けて病気のように見えます。

相方が餌を用意している間にどこかへ行ってしまいました。
姿を見せていた時間は10分ほどでした。

多分また来てくれるんじゃないかと期待しています。

これで我が家が正真正銘の田舎であることが証明されてしまったようです。

The one behind looked injured its right leg.
The other in front whose fur was lost a lot looked ill.
While my partner was preparing food for them, they were gone.
About ten minutes stay.
I hope they will come to us again.
This has apparently shown that we live in the countryside with a capital C.




和楽器製作 その2

2010-01-24 10:35:09 | 作品 Works

前回の和太鼓の完成品の画像が着きましたのでお見せします。


一寸二尺胴

なかなかいい感じに仕上がっています。
ちなみに 太鼓の横締めの縄の位置は お嫁さんの意見で
紋様がよく見える様に中心から少しずらしたそうです。やりますねぇ。


UP画像

この太鼓以前にもう一つ 大きめの太鼓も製作しています。


一尺六寸胴

天の川をイメージしたデザインにしました。



これで2つの太鼓が揃いました。

音の出具合はわかりませんが
もう少し木胴の仕上げを丁寧にすると 装飾的には完璧な太鼓になると思います。


この他には 三味線の「胴掛け」というのも製作しています。



梨地本金仕上げ

これは三味線の弾き手側の胴に被せて 三味線を保護するものです。




絵師として和楽器の製作に参加するのはなかなか面白くて気に入っています。
楽器の装飾は 西洋楽器にもあるようですが 
個人的な見聞ですが より和楽器に多く見られるのではないかと思います。
良し・悪し 好みにもよりますが 楽器に対する愛着の表現なんでしょうね。


では 次回はNORIKO先生のコラムをお送りいたします。


和楽器製作 その1

2010-01-20 10:14:25 | 作品 Works
版画作品は現在お伽草子シリーズとして 「桃太郎」の制作を進めているのですが
4月の日本版画協会展での発表の後 このブログで公開したいと思っています。

今回は版画制作の合間に篠笛に続いて作っている 「箔」を用いた和楽器の創作を見ていただきます。

(これらは皆息子からの依頼でサンプルとして作ったものですが
将来的には広く市販することを本人は考えているようです)

まず 和太鼓の胴です。



木工の職人さんが作った太鼓胴体に 月と雲をイメージしたデザインを金と銀の箔で貼付けてゆきます。

この様な曲面にもシルクスクリーン技法で印刷は可能なのですが 今回はステンシル技法をつかいました。

(曲面へのシルク印刷の解説はいずれお話いたします)



再剥離性ある薄いシートをカッティングして胴に貼付け 
くり抜いた部分に特殊なノリを塗って 箔を貼り付けてゆきます。



この後表面に箔保護のために厚く透明のクリアーを塗布して完成です。
完成品は次回で...

つづく


<業務連絡 完成品画像送って...>



<今日のお八つ>


紫芋の「芋羊羹」
最近紫芋づいていますが 解説は後ほど相方より

焼き芋にしたのを、甘い黒豆の煮汁で練って固めたものです。
真っ黒に見えますが、本物は濃い紫色です。
ぽつんと白く見えるのはうっかり入った黒豆君。




春の兆し

2010-01-16 10:42:41 | その他 Other
妙に寒い日が続いています。

ハイチ大地震のニュースが伝えられて 
15年前の1月17日 阪神・淡路大震災 3年前の7月 新潟県中越沖地震
を経験した日本は とても人ごととは思えません。
痛々しくて 胸が詰まります....

就職難・JAL騒動・陳腐な政界・借金だらけの日本....

何だか... 寒さが身に凍みます。

人間世界は先の見通しがつかない 不安だらけの状況に身の竦む思いですが
自然界は少しずつ 確実に春の準備をしていました。



庭の白梅がもうほころんでいます。
6月ころにはまた見事な実を付けるのでしょう。


椿の蕾も膨らんできました。

(どう見ても過疎地の庭という雰囲気ですね.... でも自然のまんま状態のこの庭 私は気に入っています)


と云う訳で 寒さしのぎに<今日の「鍋」>


緑茶白菜漬け鍋

以前掲載した「緑茶鍋」「白菜漬け鍋」を合わせただけの鍋ですが....

緑茶ベースのだし汁に少々漬かり過ぎた白菜漬けと豚肉をいれたものです。
さっぱりとして熱燗にぴったりです。


版画の注文も「さっぱり」ですが こんな時こそ自然界を見習って 
新作を作り溜めて次の飛躍に備えるべきなんでしょうね。
「お伽話しシリーズ」は 解釈と構成に手こずってはいますが 
「わくわく感」の伴う制作の手応えを感じながら進めています。
 
 
次回は 版画ではありませんが ちょっと変わった創作をお見せします。





どんど焼きと七草粥

2010-01-11 11:09:38 | その他 Other
どんど焼きとは「左義長」(さぎちょう)と言うそうで (Wikipediaで知ったのですが)
こちら
我が家ではいつの頃からか 1月7日にお飾りや輪飾りを外して 燃やします。



焼いてしまうのはちょっともったいない程のお飾りですが
かと言って取って置くのも なんとなく慣習に反するようで....

(慣習と云っても具体的に何かは判りませんが... 多分「新生」と言う様なことでしょうか...)

一般的にはお餅を焼いて食べるようですが 我が家では焼き芋を作ります。



落ち葉も混ぜてどんど焼きで作る焼き芋は
ほっくりと焼けてそれはそれは 大変美味しいそうですー相方談

我が家のは 伝統的な行事のほんの上辺だけの真似事ですが もう一つ7日には七草粥もいただきます。



埼玉のこの地域では 七種の草を使うのではなく 「ななくさ」という草を入れた物を食べるそうです。
調べるとどうも「ほとけのざ」(?)のようで 
今年はお隣のおばさんからいただいたその「ななくさ」を入れたお粥をいただきました。
(際立った味の特徴はありません。私がいつも食べる「青粥」と同じでした)


どんど焼きも七草粥も 地域や時代によって その家の都合によっても変わってゆきますが
歳と共にその様な行事に どうも「奥床しさ」を感じる度合いが多くなってゆくようです。





2010年度 いただいた年賀状

2010-01-08 11:52:07 | その他 Other

期待と希望に満ちあふれ ワクワクする様な新年をいつか迎えたいものです....
でも 少なくとも毎年いただく年賀状は 明るく楽しい賀状が多いです。

今年もその中から いくつかご紹介します。


どちらも版画家の賀状で 左は銅版(ドライポイント)2色刷り
彼は古くからの友人で 今まで彼から貰った中では一番素敵です。
右はちょっと見づらいですが 銅版または木版による カラ刷りです。
(紙を柔らかく湿らせて プレス機またはバレンで強い圧をかけて刷りとる方法です)



左のユーモラスで味のある木版は高名な版画作家の作品 さすがです。
右は50代後半の素人の方の木版ですが 今年いただいた中では一番感動しました! 



どちらも版画家の作品
左は昨年も掲載しましたが 銅版多色刷り 柔らかな優しさ溢れる賀状です。
右は銅版(エッチング) 繊細なタッチが癒されます。



上は長く銅版を制作されている主婦の方で 
エッチング技法を正確に駆使して いい雰囲気が出ています。ざくろですね。

下は木版 実はせっかくいただいたのですが この方わたしよく存じ上げないのです....

毎年いただく年賀状の中には お会いした事がなく まったく知らない方からのも数通あります。
それらは皆ご自分で制作された版画なので 私も毎年返信しています。
上記の方にも出しました。

私も年末になって 慌てて作り出す方ですが 
やはりお正月になって 一杯やりながら見る年賀状は毎年の楽しみです。

(今回もまた 無断で掲載いたしました 該当の方 申し訳ありません)


2010年 明けましておめでとうございます

2010-01-04 11:07:02 | その他 Other





明けましておめでとうございます。

今年もなんとか穏やかなお正月を迎える事ができました。

暖冬と云う割には結構寒い三が日でしたが
我が家では二年振りに炬燵を出して ストーブもつけて
「頭暖足熱喉越しビール」三昧のお正月でした。

今年も多分例年と変わらず 
版画制作・工房ミズヤとしての仕事・篠笛製作などを中心に活動してゆくつもりです。

個展の予定は特にありませんが 国内外での新作発表につづいて 
お伽草子シリーズをまとめた作品展をいずれ開きたいと考えています。

このブログも 最近は更新率が低くなってきましたが
出来るだけこまめに 話題も広くしてゆきたいと思っておりますので
どうぞ よろしくお願いいたします。



今年のお節         (解説は相方より)

”泣きいや"の上に並べ方は下手で赤面ですが・・・
今回は、お土産の月餅が入ってたり色合いがどこと無く異国風の
御節になってしまいました。
うちの梅干の酢に漬けた、どピンクの卵、ど紫色のきんとんの
せいのようです。紫芋は初めて使ってみましたが、さっぱりした
お味で、結構好評でした。
離乳食を始めたばかりの孫が、口の周りを紫色にしてよく食べました。