版画草子 All That Print Work

自作版画作品と日常の写真を日記形式で紹介してゆきます。
(画像の無断使用は固くお断りします。)

年詰まる

2010-12-28 16:51:20 | その他 Other

今年も押し迫ってきました。

明日は我が家も大掃除です。
と言っても 二人だけなので「四角い部屋を丸く掃き」程度ですが....

花シリーズの紹介の続きは年が明けて 落ち着いてから掲載いたします。

今回は夕日四題の画像で今年最後のブログといたします。



最近よく通る戸田橋交差点 


その交差点の荒川土手から富士山を望む
(中央に小さく富士山があるのですが 判りますでしょうか)


我が家の近くの泉福寺から見た富士山
(手前に本田飛行場の飛行機が見えます)


 冬至の陽 富士の背後に 滑り落ち  啓



同じく 近くにある林

そうそう 三人目の孫は前回のブログを書き終えたその日に誕生しました。


 孫三人 還暦二人の 年詰まる  啓


と云う訳で 今年もブログをご覧いただきまして ありがとうございました。

NORIKO先生にも いろいろご協力していただきまして 感謝いたします。

来年もよろしくお願いいたします。

では 皆様も良いお年を!

(再開は5か6日ころを予定しています)




新作「花シリーズ」その1「Calla」

2010-12-24 10:41:02 | 作品 Works

師走は何かと落ち着かず 更新が遅れてしまいました。

今年は特に第三の孫が今日か明日にも誕生という事態と重なって そわそわしています。
(現時点でまだ出てきていません)

しかし制作はなんとか順調に続けています。
暫く作品関係の話題が途切れていましたので 今日から数回に分けてお話します。

だいぶ前にゆで卵の殻に絵を描いたお話をしましたが こちら

その画像



この「たまご絵」に特にヒントを得た訳ではないのですが
「お伽噺」シリーズと同じ楕円の構図の中に いろいろな花を描き込んでみる事にしました。

「お伽噺」シリーズは現在ももちろん進行中ですが 構成と吟味にかなり時間がかかって
このシリーズばかりに取り組んでいると作品がちっとも溜まらないのが悩みでした。

そこでこの花シリーズの制作も並行して始める事にしました。

前置きが長くなりました。
早速その第一作目


「Calla」 ED 70部 290×220mm 15色28回刷り
(A3用紙より少し小さめのサイズです)

以前から何度か描いていた(たまご絵にもありますが)「カーラ」を最初に取り上げてみました。
形の面白さと優雅さが好きで だからこそか 得意な花の一つになっています。

シルクスクリーン版画の「グラデーション技法」の効果が良く出た作品に仕上がっていると思います。

この作品はこのブログ以外では まだ発表していません。
初公開です。

(関心のおありの方はこちら養清堂ギャラリーへお問い合わせ下さい)


現在まで他にもう2点完成しています。

順次公開してゆきます。




白茶鍋

2010-12-18 09:51:40 | 食品 Food
寒くなってきました。
それと共に風邪も流行っている様です。

今回の鍋のお話は相方に書いてもらう予定でしたが
今週始め 臨月の娘と孫の風邪の看病に行って そのまま本人もダウン..... 娘の夫もダウン..... 
まだ帰ってきていません。

ウィルス性胃腸炎だそうです。怖いですね.....
皆様もどうぞお気をつけて


と云う訳で 私が書くことにいたします。

我が家は10月頃からほとんど毎日 鍋料理を食べています。
同じ鍋が続くと飽きるので なんやかやと工夫しますが
最近の傑作は「白茶鍋」!

以前 赤茶鍋やこちら
緑茶鍋こちら
紹介しましたが それにつづく 「色系鍋」です。


はい これ


「白茶鍋」    調理 by Aikata (以下の調理すべて)

ベースは酒粕と味噌 昆布のだし汁
具は鮭・豆腐・ジャガイモ・茸類 その他鶏肉なんかもいいでしょう。
塩味加減は適当 お好み次第

北海道では昔から冬場の味噌汁がわりに「粕汁」として一般的でした。
(具の多くは新巻鮭のアラ・人参・大根・ジャガイモ等です)

我が家でも毎年この季節になると 体も温まるので必ず登場する一品です。
それをお酒の友にもなる様に少し具を変えてみた鍋です。



このお話にはもう一つ 付録がありまして
先々週のNHK 番組「ためしてガッテン」で酒粕のすごい効用を取り上げていました。
何でも「LDL(悪玉)コレステロール」を減らすと云うのです。

よく食べている酒粕にそんな効用があるとは!
私も唯一LDL数値が高いので 早速買いに行きました.....

ありません!

商品棚の酒粕のラベルのついたところだけ 空っぽ!

「ガッテン」効果 さすがです.....


今頃はもう沢山出回っている様ですので 皆さんも是非 甘酒や鍋にして楽しまれては。



と云う所で ついでに最近食べた珍しいお魚の話し二題


「八角」という魚の開き

北海道の深海にいる魚だそうで 胴体が八角形なのでその名(俗名)が付いた様です。
タツノオトシゴに似て ちょっと不気味な面構えですが 脂がのってお酒にぴったり
(以前札幌でお刺身も食べましたが おいしいです)


次はこれ


「めじな」

近くのヨーカ堂系列のスーパーで手に入れました。
秋刀魚や鰯以外は切り身で売られる事の多い昨今 体長30cmで尾頭付きは珍しいです。
お値段もなんと ¥298 スーパー側の何かの間違いではないかと思った程です。

味も鯛系の淡白な味で 脂も程良いのりで 大変結構でした!
もちろん 猫達も大喜び


さて
緑茶・赤茶・白茶ときたところで 次回作は........




ぶらり 西新井大師

2010-12-14 11:29:29 | その他 Other

先日娘の所へ行った折 近くにある西新井大師を訪ねてみました。
気温は少々寒めでしたが いいお天気で 相方と二人のぶらりお散歩です。

(今回画像が多いです)



参道の近くにあった煎餅屋さん いい雰囲気です。
煎餅入れも今流行りの新規に再現されたものではなく 
相当永く使われてきた「そのもの」と云うのが伝わってきます。



平日のお昼過ぎでしたので 参道は人通りも少なく閑散としていました。

そして 山門


その解説立て札


百数十年は経っているんですね。
「拒絶」と「受容」を併せ持った威容を感じます。
金剛力士像も両脇から睨んでいて 「心して入られよ」と言っている様です。


山門を入ってすぐ左にあるお地蔵さん


白く見えるのは塩です!

その解説


塩漬けのお地蔵さんは初めてみました。
現代にも民間信仰の素朴さが引き継がれているのにちょっと感動!


そして 本堂


「おぉ......... 」

火災の後 昭和46年に再建されたそうです.....
大きくて大量の木材が無かったとか 宮大工が少なかったとか 浄財が集まらなかったとか
諸般の事情はあったのでしょうが なんとも味けない鉄筋コンクリート製......
地震にも火事にも強いんでしょうけどね.....


しかし..... 参道と山門とこの本堂の違和感......
木造の寺院は百年経っても 時とともに古刹としての趣が増してゆきますが
雰囲気の再現を目指した現代の建築技術による代用建造物は 
百年も経たずに廃墟感が漂うのではないか..... と心配してしまいます。



境内の池で遊ぶ鯉
水面に浮かぶ紅葉が綺麗です。

相方と草団子を買って帰りました。


師走 木枯らし 落葉焚き

2010-12-09 10:27:45 | その他 Other
まず 前回「ぶらり札幌 郷愁編」の補足です。

NORIKO先生によると「丸善書店」は北1条西4丁目に今月初め再オープンしたそうです。
ただ名前だけで、経営はジュンク堂とか。

いずれにせよ 書店経営は電子書籍などもあって 厳しそうですね。


それと 「ドライスーツ」ですが
「ウエットスーツは水中・水上活動において着用される保護スーツのうち、
スーツ内部に水が浸入するタイプのものをいう(水が浸入しないものはドライスーツという)」wikipediaより
だそうです。

私は高校のときウエットスーツを着けて泳いだことがあります。
しみ込んだ海水が体温で暖められて 丁度海でオシッコをしたようにほんわり暖かくなって
冷たい海でも長時間泳ぐ事ができる優れものです。


と言った所で はやもう師走になりました。
先日 2・3日続いた木枯らしのために 
我が家の周りに溜まり溜まった落ち葉をかき集めて 落葉焚きをしました。



 落葉焚き いつしか無言の 二人居り  啓



冬陽を浴びてのたき火は なかなか風情があっていいものです。

たき火と云えば やはりこれですね。



焼き芋!
右がさつま芋 左上から 里芋とジャガイモ
熱々 ほくほくでおもわず唸る美味しさです。

(二人が無言だった訳は これを待っていたからかも知れません...)




今年の酷暑を越えて すっかり葉脈だけになった ほおずき


 立ち枯れて なお鬼火(ほおずき)に 灯りあり  啓





「ぶらり札幌 郷愁編」 その3

2010-12-04 11:36:13 | その他 Other

引き続き 郷愁誘う懐かしい建物です。



桜月(サクラムーン)
  昭和29年北大の初女性教授 桂田芳枝教授の自宅として建てられた。
  教授死後、昭和終わり頃イラストレーター鯨森惣七さんがこの店をオープン。
  ここも人がずいぶん入っていました。 先生談

住所は 札幌市中央区南6条西26丁目

(喫茶店かレストランですかね。北海道は格別に洋館がよく似合います kei )


次は元喫茶店

本には載っていなかったのですが、ちょうど同じ作りの家で築60年位経っていると思います。
 喫茶店だったのですが・・いつの間にかなくなっていました。
 解体されなければよいのですが。

住所は 札幌市中央区南21条西14条付近(現中央図書館 旧学芸大学跡地の向かい側付近)

(この辺は良く知っています。
 藻岩山の下 ロープウェー乗り場へ登って行くあたり 市電がカーブするところ ですよね。kei )



昔はごく一般的に見られた建物

遊び工房 海運堂
  昭和20年代半ばに建てられた鉄筋コンクリート製
  戦後間もなく建てられた建築資材会社の倉庫兼事務所が残っている事さえ不思議です。
  今はウエットスーツやドライスーツ、蜜蝋キャンドルの製造販売の店舗です。

住所は 札幌市中央区北4条西22丁目

(木造モルタル塗り2階建て のような気もしますが.....
 以前はこの様な建物は普通に見られましたが 今では珍しくなったんでしょうね。
 ところで「ドライスーツ」って何? kei )


次は超レアな居酒屋

晩酌御殿 居酒屋 鳥魚
 築年数70年以上
 高度成長期のころまで長屋風の店舗付き住宅であったが現在残っているのがここのみ。
 行啓通りにあり、よく見ていて、なんとなく胡散臭さを感じていましたが、
 女性客も多いらしくオーナーは建て替える気はないようです。

(あの建物で「御殿」ですからね... 私はこんな飲み屋が好きです kei )

住所は 札幌市中央区南14条西7丁目


山鼻小学校を含む行啓通りあたりは 6歳頃から10年程住んでいたので良く知っています。
私にとっては非常に懐かしい場所だったので 先生から今回の画像を送ってもらった折
「行啓通りに白鳥書店と云うのがあったのですが 今でもあるんでしょうかね」と 聞いてみたところ
先生わざわざ調べにいってくれました。


ありました!

白鳥社書店
居酒屋 鳥魚の真向かえだそうです。

この書店は私が小学校の頃 初めて石坂洋次郎の文庫本を買ったところであり
中学の時は平凡パンチを参考書の間に紛れ込ませて買った 想い出深いお店です。

市内大手の富貴堂や維新堂・丸善が撤退した今でも頑張っているんですね..... 感激です。


突然ですが 泰子ちゃん 憶えてる?



と云うところで 今回はNORIKO先生に随分あちこち取材していただきました。
お忙しい中 ほんとにありがとうございました。
また何か珍しい建物等がありましたら よろしくお願いいたします。