版画草子 All That Print Work

自作版画作品と日常の写真を日記形式で紹介してゆきます。
(画像の無断使用は固くお断りします。)

2014 札幌冬便り その2

2014-02-26 17:13:08 | その他 Other



長いようで あっという間に ソチオリンピックも終わりました。
それにしても真央ちゃんの涙は 掛け替えのない深い感動を与えてくれましな。
彼女の心中を察するに 共感と云うのでしょうか 年甲斐も無く私も もらい涙を流しました。

思うに 感動の数が多ければ多い程 人の心は豊かになるんでしょうね。

選手達 皆さんの努力に 感謝!



と云ったところで その「感動」を今回は別な形でお送りします。

最近ちょくちょく聞くのですが
「プロジェクション マッピング」って ご存知でしょうか。

簡単に云うと 
会議や授業に使うプロジェクターとコンピューターを繋いで
立体のスクリーン物に投射する技術なんですね。
(私 まだ観た事も 知識もないので これ以上は解らないのですが....
 要するに 「なまらすげぇー幻灯機」 という事でしょうな)

雪祭りで行われたこのプロジェクションマッピングの画像を
NORIKO先生が沢山送ってくれました。

画像からでもその技術の高さに驚きます。

では どぞ


この装置から投影するようです。
なかなか大掛かりです。


スクリーンとなる大雪像はインドにある建造物「イティマド・ウッダウラ」

イッキにいきます。














いかがですか。

映像を立体的に投影させるところが 凄いです。
雪像の白も 色をより際立たせているんですね。
写真でもその美しさに驚きますが 
実際にインド音楽が流れる会場で観ると もっと感動的なんでしょうな。

いやはや 実際に是非観てみたいものです。


ちなみにネットをググると 沢山ありましたね。
こちら動画です
 
 
 同じ大通り会場にある「豊平館」の雪像に映し出されたもの

 
 これは以前大阪城でのマッピングショウ

 そしてこれが今回の
 イティマド・ウッダウラ
 





てなわけで 
最近の技術革新の早さには ある種空恐ろしさも感じますが
同時に新たな感動も創り出されて 我々の心も豊かになる事を願いますな。

先生 沢山の素敵な画像 ありがとうございました!













2014 札幌冬便り その1

2014-02-20 10:58:53 | その他 Other




さて 冬期オリンピックも終盤に近づいてきましたが
しかし何ですな 
洋の東西を問わず 最近の女子選手は皆美しいですね。
昔の選手達は どちらかと云うと「おとこネッチャン」みたいな
厳つい(いかつい)方が多かったんですが.... 
(栄養が良くなったせいですかね)
競技だけでなく 勝った時の美しい喜びの顔 負けた時の無念の顔
それぞれのドラマと共に その美貌が際っ立ていて 愉しみでもあります。


こちらもまだまだ 冬真っ盛りではありますが 
今回はNORIKO先生から送っていただいた 札幌の冬便りを2回に分けて掲載いたします。
寒いからこその 楽しさと美しさに溢れた画像をたっぷりお送りします。

まずは札幌の街の様子


時計台の周りに雪だるまが並べられています。
小学生達が制作したようですが 子供達も街の演出に協力しているんですね。
勉強しなくてもいいから 喜んでいるかもしれませんな。 


「初音MIKU」のイラスト入りケースを持って 歩いている若い人

私 この方 腰に縫いぐるみも下げているので てっきり女性だと思っていたのですが
先生によると30代の男だそうです! 
日本は戦争しない方がいいですな。
しないのは良いのですが.... でもこれじゃぁ ちょっとな.....
(初音MIKU ご存じない御同輩は 後で調べてください)



次は「ゆきあかりin中島公園」







最初の夕暮れ時の画像がまたいいですね。
寒そうだけど 実際に散策したいものです。
(その後の一杯も良さそうです すすき野にも近いし)


そして 最大のイベント「雪祭り」


空が.... 美しい!




スノーボードエアの競技会場

雪祭り自体は我々には見慣れた催しになりましたが
海外の方にはかなりアピールがあるようですな。
中国語・韓国語・タイ語なんかが入り乱れて それは賑やかだそうです。
こういう企画を持てる街はいいですね。



と云ったところで 最後に先生のお勧め



雪まつり期間限定ドーナッツだそうです。





で 次回はもっと「素敵なイベント」の画像です。
期待できますよ。




冬の愉しみ

2014-02-11 16:35:40 | 食品 Food




札幌 ささら電車    photo by NORIKO

こんな時期 のっけから寒い写真で恐縮ですが 札幌市電の軌道内除雪電車です。
関東も先日の土日は大雪に見舞われましたが 休日とあって被害は意外と少なくて済んだようです。
(と言っても関東4県で負傷者が500人以上ですが)

私の住んでいる埼玉も30cmほど積もりました。
いまだに日の射さない北側にはしっかり雪が残っています。

やれやれですが
こんな寒い冬だからこそ 楽しめる事もあります。
またか..... と笑われそうですが そう「漬け物」です。

今年も漬けまくりましたよ!

まずは 厳しく冷え込まなければ 絶対作れない「鰊漬け」



今回も美味しくできました。

都内の北海道関連の居酒屋あたりにも たまに「鰊漬け」が品書きにあったりしますが
ほとんどは似ても似つかない代物 酷い所では身欠きニシンが入っていない! 
ただのキャベツと大根の浅漬けみたいのが出てきたりします。

店の親父に
「何これ! 鰊漬けじゃないじゃない!」 と言うと
「本当の鰊漬けなんて 内地の人は生臭いって 食べませんから...」
まっ そうなんでしょうね...... しょうがないんでしょうね.....
内地だけでなく 今時の若い道産子も食べないかもしれませんな....

これが本当の鰊漬け UP



さぁ お次ぎは漬け物の王道「沢庵漬け」



何だか臭ってくる様な画像ですが これがたまらなく旨いんですね。

沢庵漬けは思ったよりも簡単なんですよ。

<我が家のレシピ>
1 10日から2週間ほど干した大根数本
(最初は5~6本から漬けるのがいいかもしれません)
2 糠 大根総量の10~20%くらい
3 塩 これも総量の4%
4 ザラメ 総量の1~2%
5 その他 りんごの皮・柿の皮・昆布・鷹の爪等 適当に適量
色付け用にクチナシの実の粉少々
上記に重しをして 1週間程で水が上がってから 重しを取って その後2週間から20日で食べ頃

いつもは相方と漬けるのですが 簡単なので先日は2回目の沢庵漬けを私一人で漬けました。
皆様も気が向きましたら お試しあれ。


(ちなみに 鰊漬けはもっと簡単です
 身欠きニシン・大根・キャベツ・人参・花麹をすべて適当な量 適当な大きさに切って
 塩を総量の4%以下にして 混ぜ合わせ 重しをするだけ 
 水が上がってから2週間でいただけます。
 (ただし 気温は冷蔵庫(5℃)より低くなければ すぐワイてしまいます)



白菜漬けとドッキング

まだ少し漬かりが浅い時のものです

今年はただちょっとした失敗がありました。
以前「干し柿」を作ったお話をしましたが 
その際の 剥き残った渋柿の皮を 軽く干して入れたのですが
干し足らなかったのか 沢庵全体にほんの薄っら「渋み」が付いてしまいました。
味に問題は無く さほど気にはならないのですが 
でも 漬け物完璧主義者には いまいちです。

50日ほど経って見事に熟成した沢庵


渋みを除けば 最高の出来なんですが....


「和食」が世界文化遺産に指定されたそうですが 日本の漬け物もりっぱな和食です。
「鰊漬け」も とは言いませんが 
もっと昔ながらの本物の「沢庵漬け」を見直して欲しいものですな。




さて 今夜は沢庵を酒のアテに 女子カーリングの応援でもしますか。








私を何処かへ連れてって その2

2014-02-02 11:26:20 | その他 Other




さてさて 前々回からの続きですが
どうも 口幅ったいことを書き始めてしまったと 少々後悔しております。

しかし 中途半端で終わるのも 居心地が悪いのでもう少し書き進めます。

丁度NORIKO先生から素敵な画像を送っていただいたので それと共にお送りします。


で......
思いがけない処へ連れて行ってもらうのは 子供も大人も楽しいものですが
それも毎回 似た様な場所であったら 飽きてしまいますし
もっと最悪は 中途半端に「置いてきぼり」されてしまう事でしょうね。
村上春樹氏の諸作を読んだ後に感じ始めたのは 正にそのような想いでした。

鮮明な言葉に導かれて イメージを膨らませ 
物語を紡いでゆく過程の「快楽」は とても新鮮ではあったのですが.....
暗喩・隠喩 もちろん直喩でもなく.....  
鮮烈なイメージも断片的になって 余情も余韻もさほど続かず  
そして.... そして..... いつしか退屈に.....

最新の著作2点が出ても もうほとんど関心は無くなりました。

最初は魅力的であった村上世界も 私にとっては色あせるのが早かったようです。



札幌芸術の森「雪あかりの祭典」


同じ小説であっても 村上氏とはかなり色合いが違って
並べてお話しするのは無理があるかもしれませんが
高村薫氏や桐野夏生氏の作品は 毎作何処へ連れて行かれるのか 皆目判らない
スリリングで ちょっと怖くて 危なくて 読後感の重さと余韻は独特なものがありました。






高村氏の場合
気楽にサスペンス物と思って 最初に手にしたのが「わが手に拳銃を」
次に「黄金を抱いて翔べ」「リヴィエラを撃て」「マークスの山」このあたりに来るともう夢中 
次々に「神の火」「照柿」と読み継いで
「晴子情歌」「太陽を曳く馬」へ来た途端  
何じゃこりゃ!  がらっと変わった心理世界へ連れてゆかれました。
あまりにも作風の落差の大きさに 戸惑いはありましたが 
一体この作家は何処へゆくんだ? という 興味は増々わいてきましたね。

桐野氏もしかり
「やばさ」感は 高村氏を凌ぐかもしれません。
「OUT」「グロテスク」「顔に降りかかる雨」「魂萌え!」etc

多分この先も お二人の作品は関心をもって読み続けることになりそうです。


(何だか 村上作品批判のための話になってしまいました......)






一作家の同傾向の作品を繰り返し読みたい 楽しみたい という読者の要望も一方にありますが
作り手側からいうと 出来たらいろいろな作品を書きたい・作りたい という 願望も強くあると思います。
作る方も 読む・観る方も 「次は何だろう?」 「どんなの?」 といった 
わくわくするような機会を求めているのは 間違いないのではないでしょうか。





たった三作家だけで「何処かへ連れてって」にことかけて 
小説の醍醐味をお話しするのは無理がありますし 私の力量も足りません。
それを補うために
一応専門の絵画に関しても書きたい所でしたが これまた対象素材が多すぎて まとまりがつきません。 
いづれ またの機会にでも.....


さて 今夜はちびちびお酒をやりながら
山本一力さんに江戸時代へ連れて行ってもらう事にしますかな。
これがまた たまらない愉しみです。






結局..... 
NORIKO先生の写真が 私のお話なんぞより 素敵な場面に誘って(いざなって)くれたようです。
先生ありがとうございました。